チュートリアル(簡単なトレーニング)

Linux編

ダイコンをインストールします

http://sourceforge.jp/projects/daikon/releases/ からお使いのディストリビューションに合ったRPMをダウンロードしてインストールしてください。 ( あるいは、SRPMからRPMを作るか、ソースコードからコンパイルしてください。 )

RPMの中身を確認するには、以下のコマンドを実行します。

> rpm -qpl daikon-1.0.1-1.i586.rpm

RPMをインストールするには以下のコマンドを実行します。

> sudo rpm -Uvh daikon-1.0.1-1.i586.rpm

サンプルをカレントディレクトリにコピーします

> cp -rv /usr/local/share/daikon/sample .

とりあえずサンプルを起動してみましょう

> daikon sample/sample.xml

あるいは、daikon-launcherを実行して、カレントディレクトリにあるsample/sample.xmlを選択してください。 (デフォルトでは/usr/local/share/daikonディレクトリになっているので注意してください。)

下の図が表示されるはずです。

daikon-ss.jpg

スクリプトを書き換えてみましょう

sample/sample.xmlを以下のように書き換えてみてください。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="sample.xsl"?>

<!--
    ダイコン: STGスクリプトインタープリタ サンプルスクリプト

    このスクリプトは画面にロゴを表示します。
-->

<シューティング>
    <ウィンドウ 名前="メインウィンドウ">
        <幅>320</幅>
        <高さ>240</高さ>
    </ウィンドウ>

    <場面>
        <背景><画像>logo.jpg</画像></背景>
        <ラベル>
            <文字>はろーわーるど!</文字>
            <横位置>100</横位置>
            <縦位置>100</縦位置>
            <色><赤>10</赤><緑>200</緑><青>10</青></色>
        </ラベル>
    </場面>

</シューティング>

書き換えると下のように表示されます。

linux-tutorial1.jpg

Windows編

ダイコンをインストールします

http://sourceforge.jp/projects/daikon/releases/ からダイコン(Windows)でリリースされている最新のものをダウンロードしてください。

インストーラはありませんので、消すときはフォルダごと消すだけで構いません。

ダウンロードできたら解凍ツール(Lhaca, Lhaplusなど)で解凍してください。

(daikon-launcher.exe のショートカットをデスクトップに置いておくと、 スクリプトの起動が便利です。)

サンプルをマイドキュメントにコピーします

解凍したフォルダの中にsample というフォルダがあるので、それをマイドキュメントにコピーしてください。

windows-tutorial0.jpg

とりあえずサンプルを起動してみましょう

解凍したフォルダに入っているdaikon-launcher.exe を実行して、 先ほどコピーしたsampleフォルダの中に入っているsample.xmlを選択してください。

下の図が表示されるはずです。

tutorial-ss-win.jpg

スクリプトを書き換えてみましょう

サンプルスクリプトはutf-8で書かれていて、かつ改行コードがUnix(LFのみ)なので、 それに対応したテキストエディタ(TeraPadなど)が必要です。 Vectorなどからダウンロードして用意してください。

sampleフォルダの中にあるsample.xmlを以下のように書き換えてみてください。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="sample.xsl"?>

<!--
    ダイコン: STGスクリプトインタープリタ サンプルスクリプト

    このスクリプトは画面にロゴを表示します。
-->

<シューティング>
    <ウィンドウ 名前="メインウィンドウ">
        <幅>320</幅>
        <高さ>240</高さ>
    </ウィンドウ>

    <場面>
        <背景><画像>logo.jpg</画像></背景>
        <ラベル>
            <文字>はろーわーるど!</文字>
            <横位置>100</横位置>
            <縦位置>100</縦位置>
            <色><赤>10</赤><緑>200</緑><青>10</青></色>
        </ラベル>
    </場面>

</シューティング>

書き換えると下のように表示されます。

windows-tutorial1.jpg

パソコンの種類に(あまり)依存しない話題

サンプルの解説

スクリプトはXMLをベースに書いていきます。 最初の二行は、XMLに関するものです。

まず、使用するXMLのバージョンと、文字コードを指定します。 もしWindowsのメモ帳などでスクリプトを書く場合は、encoding を"utf-8"から"shift_jis"に変更する必要があるでしょう。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>

次に、このXMLをWEBブラウザ(Internet Explorer, Firefox, Opera等)で表示するときに使用するスタイルシートを指定します。 しかしながら、この行は無くてもスクリプト自体は問題無く動作します。

<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="sample.xsl"?>

XMLではコメントは<!-- -->に囲んで書きます。 以下の部分はスクリプト実行時には無視されますので、何を書いても構いません。 ゲームのタイトルや、コピーライト、ホームページのURLなど書いておくといいでしょう。

<!--
    ダイコン: STGスクリプトインタープリタ サンプルスクリプト

    このスクリプトは画面にロゴを表示します。
-->

XMLでは、データは全てルートタグの中に書かなければいけません。 ここで言うルートタグとは、"<シューティング> 〜 </シューティング>"のことです。 シューティングゲームに関する内容は全てこのタグに挟まれる形で書きます。

<シューティング>

    ....

</シューティング>

ダイコンではゲーム用に一つだけウィンドウを表示します。 このウィンドウを使って、ゲームを表現します。 フレームレートは 33.3FPS ( 一秒間に33回くらい画面を更新する ) です。

<ウィンドウ>タグでウィンドウに関する情報を設定します。

    <ウィンドウ 名前="メインウィンドウ">
        <幅>320</幅>
        <高さ>240</高さ>
    </ウィンドウ>
現在のところ、<幅>と<高さ>を指定することができます。 なお、ダイコンでは"f"キーを押すことによってフルスクリーン表示を切り替えることができます。

しかしながら、ディスプレイとグラフィックボードの組み合わせによってフルスクリーン化できる幅と高さが事なりますので、注意が必要です。 一般的には320x240, 640x400, 640x480 などの解像度がお薦めです。

(一部スタッフのPCでは640x480でフルスクリーン化できなかった例も報告されています。 また、低スペックマシン(CPUが1GHz未満かつ、グラフィックカードがオンボードのマシン)で動作させたいなら、320x240以内に納めることを推奨します。)

次に<場面>タグで各場面に登場するオブジェクトを指定します。 ここに書いた順番通りに、要素がシステムに登録されていきます。

    <場面>

        ....

    </場面>

<背景>タグで背景を場面に追加します。 logo.jpgをウィンドウに"並べて"表示します。 ( 表示位置は指定できません。 )

        <背景><画像>logo.jpg</画像></背景>

<ラベル>タグでラベル(文字)を場面に追加します。 ( こちらは表示位置を指定できますが、フォント、文字の大きさは一種類のみです。特に文字の大きさはかなり小さめに設定されているため、 おおきいウィンドウでは大変見づらくなります。 )

        <ラベル>
            <文字>はろーわーるど!</文字>
            <横位置>100</横位置>
            <縦位置>100</縦位置>
            <色><赤>10</赤><緑>200</緑><青>10</青></色>
        </ラベル>

ダイコンではそのXMLの中で”一番最後”に記述された場面を実行します。 つまり、場面を複数書くことができ、かつ、場面を移動することができるということです。


チュートリアル/自機と敵を作る に続きます。