論理プログラミング言語:デカルトdescartes-0.8.0をリリースします。 今回のリリースで、大きな変更点は、述語関数の引数の評価範囲の拡大を行ったことです。ほぼすべての述語の引数に述語を関数のように設定することができるようになりました。 その他変更点を以下に示します。 - 述語関数の引数の評価範囲の拡大 - trace情報の整理 - LIST操作述語の追加 - list, pwd述語の画面表示機能 - 文字列操作述語leftstr, rightstr, substr, insertの追加 - コンパイラ支援機能の追加 - 特殊述語であるx述語の追加 - curses機能の追加 - 引数が異常な場合のエラーチェック強化 - iconの追加と変更 - 新しいプログラム例の追加とドキュメント作成 - リグレッションテストセットの作成 - 不要な述語の削除と整理 - エラー時のメッセージ表示の強化 使用方法については、添付のドキュメントや以下のサイトを参照してください。 http://sourceforge.jp/projects/descartes/wiki/FrontPage http://sourceforge.jp/projects/descartes/docman/ 今後はオブジェクト指向、データ解析および人工知能(AI)風のプログラム例を増やしていきます。 ● ソースパッケージ descartes-src-0.8.0.tgz Linux上でコンパイルしてください。 Windows上では、cygwinやmingwを使ってコンパイルすることができます。 ● Windows用バイナリパッケージ descartes-win-0.8.0.zip デカルト言語は、論理推論をベースとしたロジック言語です。 Prolog 言語のように論理的な関係を記述し、それを基に結果を推論することによってプログラムを実行します。 それに加えて、プログラミングの表現力を向上させるために、関数型および手続き的なプログラミングパラダイムを導入しました。また、BNF 記法に準拠した構文解析機能を文法の基本的な要素として導入しています。 決定的なルーチン処理は関数型や手続き型のプロシージャとして記述し、知識集約的な推論が必要な処理には論理型として記述します。 さらに、デカルト言語は、オブジェクト指向の機構を持ちます。このオブジェクト指向機構は、論理的な関係の構造を柔軟に表現し、また、共通に使用するモジュールをライブラリ化するのにも利用しています 。