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Rev. 1165
Size 14,049 bytes
Time 2010-04-20 22:29:37
Author hniwa
Log Message

Addition of manual of catch and throw

Content

● 組み込み述語

  組み込み述語は、ライブラリモジュールと異なり、モジュール名
を指定しないで呼び出します。

---------------------------------------------------------------

<alt 述語...>

	省略可能な述語実行を示します。内部で呼び出された
	述語の実行結果に関わらずに必ずTrueで成功する述語です。
	"[述語...]"とも書けます。
	EBNF記法の[]として構文解析で使います。

<assert 節>
<asserta 節>
<assertz 節>

	プログラムの1行の単位である節を追加します。
	assertaは先頭に追加し、assertzは最後に追加します。
	assertはassertaと同じで先頭に追加します。

<catch 変数 述語...>

	引数の述語の実行中に、throw述語が実行されるとそれ以降
	の処理を中断して、このcatch述語の全体の処理が成功して
	終了する。そのときthrow述語の引数がcatch述語の変数に
	設定される。throwが実行されずに引数の述語がすべて
	実行されると、catch述語の変数には"()"が設定される。

<cd パス>

	カレントディレクトリを引数で指定したパスに移す。

<compare 比較式>
<comparef 比較式>

	比較式を評価。
	compareは整数、comparefは不動小数点数の数式の比較
	を行う。

<dir>

	カレントディレクトリを表示します。

<eachproc (要素変数 要素リスト) 並列実行する述語 ...>
<eachproc 結果変数 (要素変数 要素リスト) 並列実行する述語 ...>

	eachproc述語は、並列プロセス数を指定して並列実行する機能です。
	指定されたリストの要素のプロセスが並列に生成されます。
	 eachprocで生成された全プロセスが終了すると、呼び出した
	eachproc述語に制御が戻り、全プロセスの結果を回収します。 

<edit ファイル名>
	環境変数DEDITORPATHまたはEDITORに設定されたエディタを
	使ってファイル名を編集します。

<eq 引数1 引数2>

	引数1と引数2の比較し、同一ならばtrueになります。


<erase 節名>

	節名に該当するプログラム、変数、オブジェクトをすべて削除します。

<exit>

	実行を途中で中断する。

<f 変数 述語リスト>
<func 変数 述語リスト>

	述語リストの中に含まれている関数述語を実行評価して
	値を置き換えます。すべてを実行後に結果を変数に設定
	します。

<findall 述語...>

	述語を実行して、すべての解を求めます。

<firsteachproc (要素変数 要素リスト) 並列実行する述語 ...>
<firsteachproc 結果変数 (要素変数 要素リスト) 並列実行する述語 ...>

	firsteachproc述語は、並列プロセス数を指定して並列実行する機能です。
	指定されたリストの要素のプロセスが並列に生成されます。
	firsteachprocで生成された全プロセスが一つでもtrueで終了すると、
	呼び出したfirsteachproc述語に制御が戻り、最初に終了したプロセスの
	結果を回収します。残りのプロセスは処理を打ち切られます。 

<firstfor (変数 実行回数) 述語...>
<firstfor (変数 初期値 最終値) 述語...>
<firstfor 結果変数 (変数 実行回数) 述語...>
<firstfor 結果変数 (変数 初期値 最終値) 述語...>

	firstfor述語は、for文と同じように動作しますが、最初にtrueで終了した
	述語の結果を結果変数に設定して、以後の処理を打ち切ります。

<firstforeach (変数 リスト) 述語...>
<firstforeach 結果変数 (変数 リスト) 述語...>

	firstforeach述語は、foreach文と同じように動作しますが、最初にtrueで終了した
	述語の結果を結果変数に設定して、以後の処理を打ち切ります。

<firstnewproc (プロセス番号変数 プロセス数) 並列実行する述語 ...>
<firstnewproc (プロセス番号変数 プロセス番号初期値 プロセス番号終り値) 述語 ...>
<firstnewproc 結果変数 (プロセス番号変数 プロセス数) 並列実行する述語 ...>
<firstnewproc 結果変数 (プロセス番号変数 プロセス番号初期値 プロセス番号終り値) 述語 ...>

	firstnewproc述語は、並列プロセス数を指定して並列実行する機能です。
	指定された数のプロセスが並列に生成されます。 
	firstnewprocで生成されたプロセスが一つでもtrueで終了すると、
	呼び出したnewproc述語に制御が戻り、最初に終了したプロセスの
	結果を回収します。残りのプロセスは処理を打ち切られます。 

<for (変数 実行回数) 述語...>
<for (変数 初期値 最終値) 述語...>
<for 結果変数 (変数 実行回数) 述語...>
<for 結果変数 (変数 初期値 最終値) 述語...>

	指定された回数、引数の述語を実行します。
	変数には、順に数が設定されます。実行回数が指定された
	場合は0からの値が、初期値が指定された場合はその値から
	実行回数または最終値を超えない値まで、1ずつ増加させ
	ます。
	述語は1ターンの実行後にすべての変数のバインド
	がクリアされて最初から実行されます。
	結果変数が指定されている場合には、実行された最初の述語の
	第一引数を順に集めたものが結果変数にリストとして返されます

<foreach (変数 リスト) 述語...>
<foreach 結果変数 (変数 リスト) 述語...>

	リストの要素ごとに引数の述語を実行します。
	変数には、リストの値が順に設定されます。
	述語は1ターンの実行後に実行中の変数のバインド
	がクリアされて最初から実行されます。
	結果変数が指定されている場合には、実行された最初の述語の
	第一引数を順に集めたものが結果変数にリストとして返されます

<help>
<help 項目名>

	ヘルプマニュアルを表示する。
	引数なしで実行すると、組み込み述語とsysモジュールのライブラリ
	の述語の一覧を表示する。


<include ファイル名>

	ファイル名のライブラリからモジュールを読み込みます。

<is 項目1 項目2>

	項目1と項目2をユニフィケーションし、同一になった場合には
	trueを返します。
	項目が変数の場合には、値の代入となります。

<let 変数 = 数式>
<letf 変数 = 数式>
<letc 変数 = 数式>

	数式を計算します。
	左辺が変数の場合は、計算結果を代入します。
	左辺が数値の場合は、計算結果と等しいか判定します。
	letは、整数の計算を行い、letfは浮動小数点数の計算を
	行います。
	letcは複素数を計算します。

<list [変数]>

	プログラムリストを表示します。

<load ファイル名>

	ファイル名のプログラムを読み込みます。

<loop 述語...>

	述語実行の繰り返しを示します。内部で呼び出された
	述語が失敗するとループを抜けます。
	述語は1ターンの実行後に実行中の変数のバインド
	がクリアされて最初から実行されます。
	述語の実行結果に関わらずに必ずTrueで成功する述語です。
	"{述語...}"とも書けます。
	EBNF記法の{}として構文解析で使います。

<ls>

	カレントディレクトリを表示します。

<map (変数 リスト) 述語...>

	リストの要素ごとに引数の述語を実行します。
	変数には、リストの値が順に設定されます。
	述語は1ターンの実行後に実行中の変数のバインド
	がクリアされて最初から実行されます。

<module 変数>

	現在使用しているモジュールを変数に設定します。

<new>

	プログラムをすべてクリアします。


<newproc (プロセス番号変数 プロセス数) 並列実行する述語 ...>
<newproc (プロセス番号変数 プロセス番号初期値 プロセス番号終り値) 述語 ...>
<newproc 結果変数 (プロセス番号変数 プロセス数) 並列実行する述語 ...>
<newproc 結果変数 (プロセス番号変数 プロセス番号初期値 プロセス番号終り値) 述語 ...>

	newproc述語は、並列プロセス数を指定して並列実行する機能です。
	指定された数のプロセスが並列に生成されます。 
	newprocで生成された全プロセスが終了すると、呼び出した
	newproc述語に制御が戻り、全プロセスの結果を回収します。 

<nop ...>

	引数に対して何も操作をしません。
	この述語は何も操作しない(No OPeration)です。
	常にtrueを返します。

<not 述語...>

	述語実行がtrueの場合はfalseを返します。
	falseの場合はtrueを返します。
	unknownの場合はunknownを返します。

<noteq 引数1 引数2>

	引数1と引数2の比較し、同一でなければtrueになります。

<obj オブジェクト名 述語...>
	指定されたオブジェクトまたはモジュールを使って、述語を
	実行します。
	オブジェクトとモジュールは、同等のものとして扱われるため
	この2つは同じものです。
	省略形として"::オブジェクト <述語...>"と記述できます。

<or 述語 述語 述語 ...>

	引数の述語を先頭から実行し、trueになったところで
	処理を打ち切りtrueを返します。
	引数の述語を先頭から実行し、falseになったところで
	処理を打ち切りfalseを返します。
	すべての述語がunknownの場合は、unknownを返します。
	EBNF記法の | として構文解析で使います。

<print リスト>

	リストを出力した後、改行します。

	<writenl リスト>と同じである。

<printf リスト>

	リストを出力します。
	printとの違いはリストの要素の間に空白が入らないことと
	自動的には改行しないことです。

<printlist リスト>

	括弧を外して、リストを出力します。

<printlistnl リスト>

	括弧を外して、要素毎に改行しながら、リストを出力します。

<pwd [変数]>

	カレントディレクトリを変数に設定します。

<quit>

	プログラムの実行を中止して終了します。

<quote 述語>

	引数の関数述語の評価を抑止します。

<retract 節名>

	節名に該当するプログラム、変数、オブジェクトをすべて削除します。

<retractpred ヘッド>

	ヘッドに該当するプログラムをすべて削除します。

<rpn 変数 逆ポーランド式>
<rpnf 変数 逆ポーランド式>
<rpnc 変数 逆ポーランド式>

	逆ポーランド式を計算して、変数に結果を設定します。
	rpnは、整数の計算を行い、rpnfは浮動小数点数の計算を
	行います。
	rpncは複素数の計算を行います。

<save ファイル名>

	ファイル名のプログラムを書き込みます。

<self 変数>

	変数に自身のオブジェクト名を設定する。

<super 変数>

	変数に継承しているオブジェクト名のリストを設定する。

<throw 値>

	引数の述語の実行中に、throw述語が実行されるとそれ以降
	の処理を中断して、このcatch述語の全体の処理が成功して
	終了する。そのときthrow述語の引数がcatch述語の変数に
	設定される。throwが実行されずに引数の述語がすべて
	実行されると、catch述語の変数には"()"が設定される。

<timeout 時間 述語>

	設定した時間以内に、述語の実行が終了しない場合は
	処理を打ち切り、unknownを返します。
	設定時間はマイクロ秒単位です。

<troff>

	デバッグトレースをオフにします。

<tron>

	デバッグトレースをオンにします。

<true>
<false>
<unknown>

	true, false, unknownを返す

<unify モジュール名 述語...>
	指定されたオブジェクトまたはモジュールを使って、述語を
	実行します。
	オブジェクトとモジュールは、同等のものとして扱われるため
	この2つは同じものです。
	省略形として"::オブジェクト <述語...>"と記述できます。

<warn  リスト>

	リストをエラー出力に出力します。
	出力後に改行します。

<x 述語...>

	通常は何も行わない。
	バックトラックしたときに引数の述語を実行する。

<!>

	カット演算子

<% _ フォーマット 引数>
	printfのためにフォーマットの整形をします。

<\ _ 文字>
	エスケープ文字


EBNF 構文解析

<TOKEN 変数 述語...>

	入力の構文解析述語実行後に、得られたtokenを変数に
	設定します。

<SKIPSPACE>

	入力のスペースをスキップします。

<C [変数]>

	入力を一文字変数に設定します。

<N [変数]>

	入力が数字であった場合は、変数に設定します。
	違う場合はunknownを返します。

<A [変数]>

	入力がASCII文字であった場合は、変数に設定します。
	違う場合はunknownを返します。

<AN [変数]>

	入力がASCII文字か数字であった場合は、変数に
	設定します。
	違う場合はunknownを返します。

<^>
	行の先頭とマッチする。

<$>
	行の最後とマッチする。

<* [変数]>
	任意の文字列とマッチする。

<CR>

	入力がCR改行であった場合には、trueを返します。
	違う場合はunknownを返します。

<CNTL [変数]>

	入力がCNTL文字であった場合には、変数に設定します。
	違う場合はunknownを返します。

<EOF>

	入力がEOF(End Of File)である場合はtrueを返します。
	違う場合はunknownを返します。

<SPACE>

	入力がスペースである場合はtrueを返します。
	違う場合はunknownを返します。

<PUNCT>

	アルファベット、数字以外の文字である場合はtrue
	を返します。

<WORD [変数]>

	任意の文字列で、アルファベット、数字、"_"以外
	の文字列の場合はunknownを返します。

<NUM [変数]>

	入力の符号無し整数を変換して、変数に設定します。

<FNUM [変数]>

	入力の符号無し浮動小数点数を変換して、変数に設定します。

<SNUM [変数]>

	入力の符号付整数を変換して、変数に設定します。

<SFNUM [変数]>

	入力の符号付浮動小数点数を変換して、変数に設定します。

<GETTOKEN 変数>

	直前の構文解析の結果であるトークンを変数に設定
	します。

<ID [変数]>

	入力の文字列(先頭はアルファベット、それ以外
	は数字も可)、合致すれば変数に設定します。

<INDENT 変数>

	カレント行のインデントのスペースの長さを変数に設定します。
	タブは、8文字と数えます。マルチバイト文字の空白は2文字と数えます。
	引数が変数ではなく、数の場合は、カレント行のインデントのスペースの長さ
	と比較し一致していればtrueになります。
	

<RANGE 変数 文字1 文字2>
<NONRANGE 変数 文字1 文字2>

	文字1と文字2の範囲に含まれるならばtrue
	となります。

<NEXTCHAR 変数>

	1文字先読みして、値を変数に設定します。

<NEXTINDENT 変数>

	カレント行の次の行のインデントのスペースの長さを変数に設定します。
	タブは、8文字と数えます。マルチバイト文字の空白は2文字と数えます。
	引数が変数ではなく、数の場合は、カレント行の次の行のインデントの
	スペースの長さと比較し一致していればtrueになります。
	
<NEXTSTR 文字列>

	先読みして、文字列と等しいか判定します。

<NEXTSYNTAX プログラム>

	先読みして、プログラムを実行します。
	実行後には、ファイルの読み込み位置は開始時の位置に戻ります。

<NOTNEXTSTR 文字列>

	先読みして、文字列と等しいか判定します。
	等しくないときにtrueとなります。

<NOTNEXTSYNTAX プログラム>

	先読みして、プログラムを実行します。
	構文解析が失敗したときにtrueとなります。
	実行後には、ファイルの読み込み位置は開始時の位置に戻ります。

<NULLLINE>

	空行かどうか判定します。

<SKIP 文字列>

	 文字列までの構文解析を行わずにスキップします。

<SKIPCR>

	改行までの構文解析を行わずにスキップします。


オブジェクトの操作

<newObj 名前>

	 新しい名前のオブジェクトを生成する。

<cloneObj 新オブジェクト 名前>

	 名前のオブジェクトを複製して新オブジェクトを生成する。

<delObj 名前>

	 名前のオブジェクトを削除する。

<method 名前>

	新しいメソッドを名前で作成する 

<methoda 名前>

	新しいメソッドを作成して、オブジェクトの先頭に追加する

<methodz 名前>

	新しいメソッドを作成して、オブジェクトの末尾に追加する。

<delmethod 名前>

	指定された名前のメソッドを削除する。

<delmethoda 名前>

	指定された名前の先頭のメソッドを削除する。

<delmethodz 名前>

	指定された名前の末尾のメソッドを削除する。

<setVar 変数名 値>

	グローバル変数に値を設定します。
	グローバル変数は、述語として以下の形式で登録
	されます。
	<変数名 値>;

<setArray 変数名 値 インデックス>

	グローバル変数配列に値を設定します。
	グローバル変数は、述語として以下の形式で登録
	されます。
	<変数名 値 インデックス>;

<delVar 変数名>

	変数名に合致する変数が削除されます。

<delArray 変数名 INDEX>

	変数名に合致する配列変数が削除されます。

<変数名 値 インデックス>;

	多次元の配列を仕様する場合は、インデックスを
	リストとして指定します。

<変数名 値 (インデックス1 インデックス2 ...)>

	インデックスは数以外にもいかなる種類や形式で
	も良いです。


以上。
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