Show page source of TeX_Live_2011 #79708

= TeX Live 2011 への追加日本語パッチについて =

TeX forum における[http://oku.edu.mie-u.ac.jp/tex/mod/forum/discuss.php?d=675 スレッド]で,
TeX Live 2011 への追加の日本語関連パッチを投稿しましたが,e-pTeX 関連にも修正を加えることが必要になったので,
以降はここで公開していくことにしました.旧版は削除.
ここで公開されているスクリプトを用いると,e-pTeX のバージョンは次のように変更されます.
{{{
This is e-pTeX, Version 3.1415926-p3.2-110825-2.3 (utf8.euc) (TeX Live 2011)
}}}

~~[http://tutimura.ath.cx/ptexlive/?tlptexlive%A5%EA%A5%DD%A5%B8%A5%C8%A5%EA tlptexlive リポジトリ]では,
本スクリプトによってコンパイルされたバイナリを用いています.~~独自のスクリプトに置き換わりました (2012/1/7).
'''tlptexlive では upTeX もパッケージングされているので,十分なディスク容量等がある場合は,そちらを使うほうをお勧めします.'''

 * [http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/TeX_Live_2011/attach/tl11supp-111108-b3.tar.xz tl11supp-111108-b3.tar.xz]
   * tl11supp-20111105 の pxdvi の改変をさらに進め,pxdvi.cfg の "replace" entry でも {{{/AJ16}}} 表記を可能とした.
   * 上流に japanese, otf 両パッケージが取り込まれたことにより,これらのパッケージの展開を自前で行わない {{{-o}}} オプションを新設.
   * updmap.cfg の値を {{{pxdviUse true}}} に変更.pxdvi 用フォントマップは xdvi-ptex.map(ヘッダ以外は kanjix.map のコピー)です.
 * [http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/TeX_Live_2011/attach/tl11supp-111120.tar.xz tl11supp-111120.tar.xz]
   * '''バイナリは -111108-b3 によるものから変更はありません.'''
   * dvipdfmx 用マップファイルを変更(角藤さん,ありがとうございます).
   * updmap を上流の変更(r24602)に追従.
   * コメント欄にある munepi さんによる tl11/common.sh へのパッチをとりこみました.
 * [http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/TeX_Live_2011/attach/tl11supp-111214.tar.xz tl11supp-111214.tar.xz]
   * '''バイナリは pxdvi(-xaw or -motif) のみ変わっています.'''
   * pxdvi のみを upTeX 対応に,また「Fonts Darker」等による濃さの調整を和文文字にも効くようにしました.
   * コメント欄にある munepi さんによる texmf/XDvi へのパッチをとりこみました.
   * 上流の SVN branch の変更 (r24766) を取り込みました.
 * [http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/TeX_Live_2011/attach/tl11supp-120120.tar.xz tl11supp-120120.tar.xz]
   * pMetaPost が Mac OS X 下で落ちてしまう問題に対応しました(Mac は個人所有していないので十分にテストできていないですが).
   * TeX Live SVN に取り込まれた,\catcode!`(和文文字)=... に関する修正をパックポートしました.次が参考ページです:
     *  [http://tutimura.ath.cx/ptetex/?check_kanji%A4%C8kcatcode%A4%CE%C8%CF%B0%CF%A5%C1%A5%A7%A5%C3%A5%AF check_kanji() と \kcatcode の範囲チェック] (in ptetex wiki)
     * [http://oku.edu.mie-u.ac.jp/tex/mod/forum/discuss.php?d=544 \catcode<漢字>について].
     * \catcode に和文文字コードを与えた場合,実際には上位バイトの中身 (in ![0, 255]) だと解釈されます.

== コメント欄 ==
[[LineComment(direction=below, rows=3)]]
  * 北川さん:I have updated the patch for pxdvi and pmpost (the pmpost.ch file needs changes) for current TL source. They are now in the build-tlptexlive packages. No need for you for now I guess, since your scripts are based on the 2011 source release. But I wanted to inform you, that there is no need to redo the patches later on.[[BR]]-- Norbert (2012-04-15 23:11:01 JST)
  * H.Kagotani  さん,報告ありがとうございます.確認しました.PostScript はよくわからないのですが,こちらの環境では,[http://sourceforge.jp/projects/eptex/wiki/TeX_Live_2011/attach/pxdvik-20120330-scalefont.diff このパッチ] で,とりあえず警告は出なくなりました.[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2012-03-30 21:52:40 JST)
  * \documentclass{article}\usepackage{hyperref}\begin{document}X\end{document}[[BR]]というコードをplatexでコンパイルしてpxdviで表示すると、[[BR]]pxdvi-xaw:  cannot get scaling factors.[[BR]]という警告が頻繁に出ます。これは hyperref が scalefont を利用するのですが、pxdvi が strstr(PostScript_cmd, "scale") というコードでマッチさせて解析するためだと思われます。[[BR]]緊急性はまったくないですが、よろしくお願いします。[[BR]]-- H.Kagotani (2012-03-29 12:43:17 JST)
  * ↓のコメントは私の勘違いでした(vf の生成を間違えてました)^^;[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-12-17 21:43:19 JST)
  * (upTeX 用に otf パッケージ用の tfm, vf をしかるべき方法で作った上で)[[BR]]otfbeta 内の brsgtest.tex を upTeX 用に手直ししたものを処理すると,「□あ・□」の中黒と□の間の空白が半角分大きくなってしまうという症状がおこります.[[BR]]upTeX で作った dvi は内部コードが unicode になるということが何か関係しているのかもしれませんが,原因は調査中です.[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-12-17 20:41:58 JST)
  * texmf/XDvi へのパッチです。他の XLFD の設定から、helvetica がぬかれているので、これも抜いておくほうがよさそうです。本件は、細かすぎる修正だと思うので、何かのついでがあれば程度で、ご検討くださいませ。
{{{
--- texlive-20110705-source/texk/pxdvik/texmf/XDvi.vine	2011-11-27 00:47:49.000000000 +0900
+++ texlive-20110705-source/texk/pxdvik/texmf/XDvi	2011-11-27 00:52:09.994634231 +0900
@@ -158,11 +158,11 @@ xdviSelFile*international: false
 !!! TOPIC_HEADING: Heading for help text in help window
 !!!
 *fontList: \
--*-helvetica-medium-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=NORMAL,\
--*-helvetica-medium-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=UNMARKED,\
--*-helvetica-bold-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=MARKED,\
--*-helvetica-bold-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=TOPIC_LABEL,\
--*-helvetica-bold-r-*-*-14-*-*-*-*-*-*-*=TOPIC_HEADING
+-*-*-medium-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=NORMAL,\
+-*-*-medium-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=UNMARKED,\
+-*-*-bold-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=MARKED,\
+-*-*-bold-r-*-*-12-*-*-*-*-*-*-*=TOPIC_LABEL,\
+-*-*-bold-r-*-*-14-*-*-*-*-*-*-*=TOPIC_HEADING
 
 
 !!! Color used for page border, image bounding boxes and the ruler in `Ruler mode'.

Diff finished.  Sun Nov 27 00:52:15 2011
}}}
-- [id:munepi munepi] (2011-11-27 01:40:40 JST)
  * tl11/common.sh の終了時の返り値を 0 にしておいた方が嬉しいです。と申しますのも、パッケージをビルドするときに、1 が返ってきたら、その瞬間に処理が終わってしまいます(^^ 最下行に {{{exit 0}}} を入れるか、以下のようなパッチを適応するかで対応可能と思います。ご一考下さい。
{{{
--- tl11/common.sh.vine	2011-11-08 15:56:41.000000000 +0900
+++ tl11/common.sh	2011-11-14 02:26:45.901096758 +0900
@@ -106,5 +126,5 @@ done
 
 MAKE=make
 PATCH=patch
-gmake   --version > /dev/null 2>&1 && MAKE=gmake
-gpatch  --version > /dev/null 2>&1 && PATCH=gpatch
+gmake   --version > /dev/null 2>&1 && MAKE=gmake ||:
+gpatch  --version > /dev/null 2>&1 && PATCH=gpatch ||:

}}}
-- [id:munepi munepi] (2011-11-15 23:33:40 JST)
  * misho さん,報告ありがとうございます.scripts/fontlink.sh の文字コードについては,20111108(-b3)版で修正したはずです(こちらでも,Mac 上でテストしたとき,同じことに気づきました).ここ数週間の更新で,TeX Live 本体に IPA[ex] フォントが入ったので,fontconfig を強制的に off にするオプションを作るのもありかもしれませんね.XeTeX は……普段 make しないので分かりません^^;[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-11-09 16:18:35 JST)
  * Debian は普通に入ったのですが,20111023版を MacOSX 10.6 に入れたとき,いくつか修正する必要がありました。それ以降の変更で既に obsolete になっているかも知れませんが,一応comment しておきます。http://www.misho-web.com/phys/computing.html#texlive_macosx[[BR]]-- [id:misho misho] (2011-11-09 13:20:52 JST)
  * ptexlive-maps-20111029.tar.xz 中の otf-ipa[ex].map にバグを入れてしまいました,すみません.代わりに ptexlive-maps-20111102.tar.xz を用いてください.[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-11-02 16:37:49 JST)
  * Norbert さんに教えられたのですが,他にも TeX Live 2011 用に適用しないといけないパッチ (r23716, r23740, r24159, r24346) があるようです.できるだけ早く仕事します(今日中にできればいいなあ).[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-10-22 14:24:52 JST)
  * ほんとだ,書き込む時に勘違いしていたようです(手元の script ではちゃんと texmf/...)になってます.[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-08-19 22:59:57 JST)
  * タイポだと思いますが,h7k (2011-07-26 06:13:40 JST) の記事で updmap-????????-tl11 のコピー先は “texmf-dist/..." ではなく texmf/scripts/tetex/updmap.pl とすべきと思います.これで日本語も問題ないことと思います.[[BR]]-- takahashi (2011-08-19 11:39:45 JST)
  * OSX Lion上でdvipdfmxがAbortを出しやすくなったことを報告したものです。[[BR]]その後調べた結果、このことはLion上でXcode 4.1.1を使って、[[BR]]texliveをbuildした場合に起こることで、[[BR]]TeX Live 2011 への追加日本語パッチが原因ではないことがわかりました。[[BR]]お騒がせして申し訳ありません。[[BR]]texlive-20110705-source.tar.xzを[[BR]]./Build --disable-xdv2pdf --disable-xdvipdfmx  --disable-xetex[[BR]]としてbuildし、できたdvipdfmxで同じようにAbortが発生することを確認しました。[[BR]]-- anonymous (2011-08-05 21:04:39 JST)
  * 日本語対応のupdmap、私の配布物(MacTeX2011への追加モジュール)にも流用させていただきました。[[BR]]-- H.Ogawa (2011-08-01 22:24:28 JST)
  * /usr/local/texlive/2011/bin/x86_64-darwin/dvipdfmxをインストールして試しましたが、うまくタイプセットできました。sizeは868156です。[[BR]]-- anonymous (2011-08-01 21:13:23 JST)
  * sizeが違うのは、universalとintelの違いのせいかもしれません。[[BR]]-- anonymous (2011-08-01 20:23:02 JST)
  * versionはどちらもdvipdfm-0.13.2cでしたが、サイズがかなり違いました。また、p2011のほうは、なぜか所有者がlocal userになっています。[[BR]]% ll /usr/local/texlive/2011/bin/universal-darwin/dvipdfmx -rwxr-xr-x  1 root  wheel  1563484  6 22 07:11 /usr/local/texlive/2011/bin/universal-darwin/dvipdfmx[[BR]]% ll /usr/local/texlive/p2011/bin/x86_64-apple-darwin11.0.0/dvipdfmx[[BR]]-rwxr-xr-x  1 huge  wheel  854272  8  1 19:56 /usr/local/texlive/p2011/bin/x86_64-apple-darwin11.0.0/dvipdfmx[[BR]]-- anonymous (2011-08-01 20:21:38 JST)
  * \dtouを外してみましたが、同じようにp2011のdvipdfmxでのみAbortが出てpdfが作れませんでした。Abortが出るのはbeamerのファイルで、写真などを含めて25Mぐらいあるので、検証用にお送りするのが難しいかもしれません。もう少し小さなファイルにしたときに出ないか調べてみます。[[BR]]-- anonymous (2011-08-01 20:11:24 JST)
  * とりあえず,ほとんど誰の約にも立っていないであろう \dtou パッチを外してみる(scripts/unpack.sh の 25行目の「zpatch ...」の行をコメントアウトする)とどうなるでしょうか? (dvipdfmx にあてているパッチはこれだけのはず)[[BR]]あと,再現してくれるソースがあれば,こちらでも検証できるので嬉しいです.[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-08-01 06:00:51 JST)
  * 2011のdvipdfmxでは大丈夫なのですが、p2011のdvipdfmxでAbortが出る頻度が高くなりました。環境はOSX Lionです。はっきりしない報告ですみません。[[BR]]-- anonymous (2011-07-31 22:32:08 JST)
  * ありがとうございます。よろしくお願いいたします。[[BR]]-- H.Ogawa (2011-07-27 11:49:08 JST)
  * 了解しました.数日中に更新します.>角藤さんが作成してくださったdvipsのパッチの取り込み[[br]]# リンクは直しておきました.[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-07-27 07:09:57 JST)
  * すいません、リンクが変になってしまいました。[[BR]]-- H.Ogawa (2011-07-27 01:56:22 JST)
  * [http://oku.edu.mie-u.ac.jp/tex/mod/forum/discuss.php?d=678 こちらのスレッド]の角藤さんが作成してくださったdvipsのパッチの取り込みもご検討いただけないでしょうか?[[BR]]-- H.Ogawa (2011-07-27 01:55:22 JST)
  * ご提示いただいた修正で、こちらでも正常に動作しました。ありがとうございます。[[BR]]-- H.Ogawa (2011-07-26 19:25:12 JST)
  * 報告ありがとうございます.
> updmapが生成するkanjix.mapの書式が、dvipsのものになってしまう
 たまたま使える Mac を探し出せたのでビルドしてみたら,全く同じ症状にぶち当たりました.
 とりあえず updmap-????????-tl11 の 1031 行目〜 1035 行目ぐらいまでを
{{{
push @tmpkanji1, &getLines(@tmpkanji0);
&writeLines(">$dvipdfmoutputdir/kanjix.map",
            @tmpkanji1);
@tmpkanji1 = &normalizeLines(@tmpkanji1);
my @tmpkanji2 = &cidx2dvips(\@tmpkanji1);
}}}
 のように行を入れ替えたりしていろいろいじっていたら,いつの間にか直っていました.よくわからないですが…….[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-07-26 17:38:19 JST)
  * updmapが生成するkanjix.mapの書式が、[[BR]]フォント名 CMap 実フォント[[BR]]のdvipdfmxのものではなく[[BR]]フォント名 実フォント-CMap[[BR]]のdvipsのものになってしまうようです。[[BR]]-- H.Ogawa (2011-07-26 16:40:44 JST)
  * 必要最小限のみをビルドした状況で再インストールしたところ有効になりました.原因は分かりませんが,書き換えに失敗したまま,インストールしてしまったようです.[[BR]]-- htfs (2011-07-26 11:42:51 JST)
  * 自由にいじれる Mac を持ってないこともあり,よくわからないです.updmap-????????-tl11 が(書き換えた後の)本体なので,texmf-dist/scripts/tetex/updmap.pl としてコピーすればいいように思いますが…….[[BR]]-- [id:h7k h7k] (2011-07-26 06:13:40 JST)
  * フォント設定を行うと"updmap: Unsupported option kanjiEmbed"となりますので,パッチが有効になっていないと思われます.[[BR]]-- htfs (2011-07-25 23:20:47 JST)