HAYASHI Kentaro
hayas****@clear*****
2014年 2月 9日 (日) 18:37:53 JST
今日は年に一度の肉の日(2/9)ですね。 Groongaは毎月こつこつとリリースを続けています。 昨年の肉の日にGroonga 3.0.0をリリースしてからも、毎月のリリースで 多くの改善や不具合修正をとりこんできました。 そこで、一年ぶりにGroongaをメジャーバージョンアップすることにしました。 Groonga 4.0.0をリリースしました! http://groonga.org/ja/docs/news.html#release-4-0-0 それぞれの環境毎のインストール方法はこちらを見てください。 http://groonga.org/ja/docs/install.html 今回のリリースではデータベースのファイル形式は互換性があるのでデータベースを作りなおす必要はありません。 今回のリリースの主なトピックは次の通りです。 * [実験的] 中国語のトークナイザーをパッケージで導入できるようにしました * [募集] コマンドリファレンスをいっしょに良いものにしませんか * [募集] groongaからGroongaへ 表記の統一を一緒にやってみませんか * [募集] 週刊Groongaの情報を海外向けに発信してみませんか ○ [実験的] 中国語のトークナイザーをパッケージで導入できるようにしました Groongaでは全文検索の挙動をより細かく制御できるように、以下のようなトーク ナイザーを標準で提供しています。 * TokenBigram * TokenBigramSplitSymbol * TokenBigramSplitSymbolAlpha * TokenBigramSplitSymbolAlphaDigit * TokenBigramIgnoreBlank * TokenBigramIgnoreBlankSplitSymbol * TokenBigramIgnoreBlankSplitAlpha * TokenBigramIgnoreBlankSplitAlphaDigit * TokenDelimit * TokenDelimitNull * TokenTrigram * TokenUnigram * TokenMecab 英語や日本語だけを扱う場合には、これでも良いのですが、 いざ中国語を扱おうとすると、そのための丁度いいトークナイザーがありませんでした。 そこで、日本語を扱うためのTokenMecabのように、中国語のトークナイザーを 実験的にパッケージで導入できるようにしてみました。 Debianの場合: % sudo apt-get install groonga-tokenizer-friso 必要なライブラリもまとめてインストールするようになっています。 中国語のトークナイザーを使うときには、TokenFrisoを指定してください。 (パッケージで導入できるようになる前の使用例を書いた記事もありますので参考にしてみてください) http://qiita.com/groonga/items/46b285500d81f112a74f ○ [募集] コマンドリファレンスをいっしょに良いものにしませんか APIのドキュメント化作業が一段落したので、次のステップとして コマンドリファレンスの改善作業をはじめました。 コマンドリファレンスは新規コマンドが追加されたり、機能が追加されたり する度に加筆修正していっているので、今では古いスタイルと 新しいスタイルとが混在している状態になっています。 これを新しいスタイルに統一しようというのが、このコマンドリファレンスの 改善作業の内容です。 ただ現状リソースが足りていないので、ユーザのみなさんにも協力していただけたらいいなと思っています。 具体的な作業手順の詳細については以下を参照してください。 もし、できそうだな、とかちょっとやってみよう、と思われたらぜひ参加して くれると嬉しいです。 http://groonga.org/ja/blog/2013/08/12/reference-command-documentation.html ○ [募集] groongaからGroongaへ 表記の統一を一緒にやってみませんか? リリースアナウンスや、公式ドキュメントをみてもうすでに気づいた人がいるかもしれませんが、 Groonga関連のソフトウェアの表記を「Groonga」(先頭が大文字)へ統一する作業をすすめています。 これは、世界中で広く使ってもらえることを視野に入れているからです。 それなりに分量があるので、ドキュメントに散らばっている「groonga」表記の統一をお手伝いしてくれる人を募集します。 コードを書かなくてもできる作業なので一緒にやってみませんか。 Groongaプロジェクトに名前を残せるチャンスですよ! 具体的にどんなふうに作業をすすめたらいいかについては、エントリを書いたので、 そちらを参照してください。 http://groonga.org/ja/blog/2013/10/30/use-capitalized-notation.html すでに、yoku0825さんやcosmo0920さんが参加してくれています。 それらの成果はもちろん今回のリリースに反映されています。ありがとうござ います! ○ [募集] 週刊Groongaの情報を海外向けに発信してみませんか 毎週木曜に Qiita http://qiita.com/ にてGroongaやMroonga,Rroongaなどの トピックを一つ投稿するという取り組みを続けています。 それなりにトピックがたまってきたので、これを翻訳して英語圏にも情報を発信して いこうかと考えています。 ただ、現状リソースがあまり足りていないので、ユーザのみなさんにも 翻訳作業を協力していただけたらいいなと思っています。 翻訳作業の詳細については以下を参照してください。 http://groonga.org/ja/blog/2013/07/22/qiita-translation.html ○ [参考] 隔週連載Groonga これまでも、groonga.orgにて利用事例 http://groonga.org/ja/users/ を 紹介してきましたが、それとは別に、http://gihyo.jp/にてGroonga関連の記事の連載を 隔週連載Groongaとしておよそ2013年4月から半年間連載しました。 まだGroongaを知らない人にもWebの連載記事を通じて知ってもらいたいとい うのが動機で始めましたが、この半年間でgroonga-devへの新規投稿が活発化する など、一定の成果をあげることができました。 ユーザーのみなさんの事例紹介の記事のおかげで、この企画を続けることが できました。ひとつの区切りとして連載は終了しましたが、ユーザー事例とその補足を 取り混ぜた連載です、ぜひ参考にしてみてください。 過去の記事(第1回から第10回)については隔週連載Groongaのページを参照してください。 http://gihyo.jp/dev/clip/01/groonga 似たような動機で、毎週木曜にQiitaでのGroonga関連の情報提供も続けています。 こちらも参考にどうぞ。 http://qiita.com/groonga ○ 変更点 さて、3.1.2からの変更点は以下の通りです。 http://groonga.org/ja/docs/news.html#release-4-0-0 改良 * [normalizer] "checks" というノーマライズ前の文字列だと次の文字の位置が どこか計算するのに使う値を表示できるようにしました。この機能を有効にするには WITH_CHECK フラグを使用します。 * [deb] Ubuntu 13.04 (Raring Ringtail)のサポートをやめました。 修正 * grn_expr のオブジェクトが解放後にアクセスされクラッシュしてしまう不具合を修正しました。 Groongaサーバーを利用している場合にはこの不具合に該当しません。主にこの不具合の影響を受けるのはRroongaユーザーです。 この不具合はRroongaのAPIに _key のような疑似カラム名を含んだ指定をすることで発生します。 * Groonga 3.0.8で導入されたカスケード削除を意図せず実行しないようにしました。 参照元とインデックスのドメインが異なる場合にはカスケード削除を実行しないようにしました。 [groonga-dev,02073] [yokuさんが報告] * grn_snip 構造体を公開しないようにしました。 grn_snip のかわりに grn_obj を使うようにしてください。 もし grn_snip_close を使っていたら、 grn_obj_close に置き換えてください。 * [snippet_html] --queryが空のときにクラッシュする不具合を修正しました。 [groonga-dev,02097] [村上さんが報告] * [snippet_html] カラムの中身が空のときのALERTレベルのメッセージを抑制するようにしました。 [groonga-dev,02097] [村上さんが報告] * [groonga-httpd] "off" が通常のパス名として groonga_query_log_path で使われてしまう不具合を修正しました。 [groonga-dev,02113] [山本良二さんが報告] 感謝 * yokuさん * 村上さん * 山本良二さん -- 株式会社クリアコード 林 健太郎 <hayas****@clear*****> 〒113-0033 東京都文京区本郷3-27-12 TEL:03-6231-7270 FAX:03-6231-7271 groongaサポートサービスはじめました。 http://groonga.org/ja/support/