Kentaro Hayashi
hayas****@clear*****
2017年 11月 29日 (水) 12:30:21 JST
林です。 今日はいい肉の日ですね。 Groonga 7.0.9をリリースしました! http://groonga.org/ja/blog/2017/11/29/groonga-7.0.9.html 細かな変更点についてはニュースをご確認下さい。 http://groonga.org/ja/docs/news.html#release-7-0-9 それでは、7.0.9のリリースについて紹介します。 # 変更内容 主な変更点は以下の通りです。 * in_valuesで126を超える引数を指定できるようにしました * logical_range_filterとlogical_countにて動的カラムをサポートしました ## in_valuesで126を超える引数を指定できるようにしました これまでのバージョンでは、 in_values の引数は126個までという制限があり ました。 そのため、多数の OR や == を使っているクエリを in_values を使ってまと めようとしても、引数の個数の制限のため置き換えられない場合がありました。 今回のリリースでは、その制限を撤廃したので、上限を気にすることなく in_values を使えるようになりました。 ## logical_range_filterとlogical_countにて動的カラムをサポートしました select、logical_select だけでなく、logical_range_filter でも動的カラム が使えるようになりました。 logical_range_filter は十分なレコードがマッチしたら検索をやめるため、 マッチさせたい数が決まっている状況では、すべてのマッチするレコードを検 索する logical_select よりも性能面でメリットがあります。 動的カラムで一時的な集計をしたいけど、 logical_range_filter でサポート されていないのが原因で、logical_select を使っていた人には朗報です。 動的カラムに関するドキュメントは以下を参照してください。 * http://groonga.org/ja/docs/reference/commands/logical_range_filter.html#dynamic-column-related-parameters * http://groonga.org/ja/docs/reference/commands/logical_count.html#dynamic-column-related-parameters ## 改良 * Apache Arrowの新しいバージョンをサポートしました。このリリースでは、 Apache Arrowサポートを有効にするには0.8.0以降が必要です。 * [sharding] 動的カラムの新しいAPIを追加しました。 * Groonga::LabeledArguments * [sharding] 便利メソッドである Table#select_all を追加しました。 * [logical_range_filter] 動的カラムをサポートしました。 initial と filtered ステージのみをサポートしています。 * [logical_range_filter] cache 引数と動的カラムに関するドキュメントを 追加しました。 * [logical_count] 動的カラムをサポートしました。initial ステージのみサ ポートしています。 * [logical_count] 名前付き引数のドキュメントを追加しました。 * [select] --match_columns _key をインデックスを使わない場合でもサポー トしました。 * [in_values] 126を超える引数を指定できるようにしました。 [GitHub#760] [GitHub#781] [groonga-dev,04449] [むらたさんが報告] * [httpd] バンドルしているnginxのバージョンを1.13.7に更新しました。 ## 修正 * [httpd] 古いバージョンのGroongaがすでにインストールされている場合に そちらを参照してしまい、ビルドエラーになる問題を修正しました。 [GitHub#775] [myamanishi3さんが報告] * [in_values] in_values に多すぎる引数を指定するとクラッシュする不具合 を修正しました。この不具合は126を超える引数をサポートする過程で見つ かりました。 [GitHub#780] * [cmake] LZ4 と MessagePack をビルド時に正しく検出できるようにしまし た。 [Sergei Golubchikさんが報告] * [静的なインデックス構築方法] ベクターカラムの静的索引構築時に必要以 上のリソースを使用する問題を修正しました。1つのベクターカラムの要素 数が多く、大量のレコードがある場合はGroongaがクラッシュしていました。 [groonga-dev,04533] [内山敏郎さんが報告] ## 感謝 * Murata Satoshiさん * myamanishi3さん * Sergei Golubchikさん * 内山敏郎さん -- Kentaro Hayashi <hayas****@clear*****> -------------- next part -------------- テキスト形式以外の添付ファイルを保管しました... ファイル名: 無し 型: application/pgp-signature サイズ: 833 バイト 説明: 無し URL: https://lists.osdn.me/mailman/archives/groonga-dev/attachments/20171129/08945387/attachment.pgp