Show page source of マルチメディア処理から信号処理まで幅広く活用できる高速ライブラリ「IPP」_p3 #49661

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==== IPPのパフォーマンスを検証 ====
 IPPは様々な分野で活用できる関数群を備えているだけでなく、さらにそれらのパフォーマンスが高いというのもポイントだ。例えば'''表3'''は先に紹介した、IPPのサンプルコードに含まれている動画エンコーダ(umc_video_enc_con.exe、以下IPPエンコーダ)と、オープンソースのH.264エンコーダである「[http://x264.nl/ x264]」とで同じ動画をH.264形式でエンコードし、エンコードにかかった時間を比較したものだ。IPPエンコーダとx264とでは設定できるパラメータが微妙に異なるため、細かい部分の設定は完全に同一ではないが、IPPを使ったエンコーダがx264と比べて高いパフォーマンスを出していることが分かる。

 なお、x264にはVisual Studioのプロジェクトファイルが付属しているので、それをVisual Studioで開き、インテル C++ コンパイラでコンパイルしたものを使用している。コンパイル時のオプションは'''図2'''のように設定している。

[[Thumb(45c3c25539a202cde6053f9d6cd89037.png, caption=図2 x264のコンパイルオプション)]]

 また、テストに使用したPCのスペックは'''表4'''のようなもので、エンコーディング設定は'''表5'''のように設定した。下記はx264のコマンドライン、[「最適化・並列化コードを生み出す最新コンパイラ「インテル_コンパイラー」サンプルコード_p4 こちら]はIPPエンコーダで使用した設定ファイルである。

 x264.exe -I 250 -b 0 -r 1 -q 20 -B 2000 --frames 150 -o test_icc.mp4 test1.yuv 1280x720 また、CPUをどのように使っているかをWindowsのタスクマネージャで確認したところ、IPPサンプルは2つのコアをほぼ均等に使っていたが('''図3''')、x264は片方のコアに多く負荷がかかっていた状態であった('''図4''')。このことからIPPを使ったエンコーダは並列処理の粒度が低く、より効率的に処理を実行できていると言える。

[[Thumb(b52bf36f1e5e6ae1292efff42c50dde5.png, caption=図3 IPPサンプル実行時のCPU利用状況)]]

[[Thumb(579f712dc7857d1fcda3d65c776ef961.png, caption=図4 x264実行時のCPU利用状況)]]



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