[ja] minix-jp project overview
2002-05-16 00:42 (by henoheno)

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[ja] 以下の文章は、SourceForge.jp に提出した文書と同じものです。

●プロジェクトの目的

 1990年代にオペレーティングシステム(OS)の実践的な学習
環境を提供するために作られ、2000年にBSDライセンスとなっ
た MINIX マイクロカーネルおよびその周辺環境について
過去の推移を資料とCVSリポジトリの形にまとめることにより
現代のオープンソースプロダクトとして必要とされるであろう
要素を補います。


●概要

 MINIX は1986年ごろに A.Tanenbaum によって書かれて以来
教育/研究用に無償のソースライセンス(*1)で供給されてい
ましたが、2000年になり「過去に遡る形で」BSDライセンスへ
と変更されました。

 しかし十数年という非常に長い歴史を持つがゆえに、後進の
者にとってはオープンソース運動における MINIX の具体的な
位置付けを確認したり、ソースコードの推移を見渡すことが困
難になっているように見えます。

 そこでこのプロジェクトでは、MINIXの基本ソース全てがBSD
スタイルライセンスとなったことを受け、以下の活動を中心に
この「新しく古い」オープンソースプロダクトの再構成を試み
ます。

 - MINIX に関する歴史的な資料の調査および集積
 - MINIX ソース(Standard MinixおよびFolks、パッチ)の
  集積と関連性の調査

 そして最終目標として以下を掲げます。

 - 歴史的な推移を追った CVSリポジトリの *構築* および
  段階的な配布
 - (可能な範囲で) 現代的な対応、そのための検討
 - 新たなプロジェクトの自然発生、
  あるいは他プロジェクトへの引継ぎ


●計画

 このプロジェクトは MINIX オープンソースプロダクトのた
めの準備的な活動と位置付け、その立場を明確にするために
最長2年間の時限プロジェクトとして規定します。


・歴史的な資料の収集/構築

 まず The Internet 上で集められるリソースの範囲で基礎
情報の構築を試み、その後に可能な範囲で関係者へ問い合わせ
を行います。
 成果物としてはMINIXに関するタイムラインと系統樹の公開
および維持を計画しています。


・CVSリポジトリの構築

 こちらもまず The Internet 上から入手できるソースを対象
にし、個別にリリースされたソースからCVSリポジトリを構成す
る手段について検討/試作を行います。
 その上で、Internet 上からはもはや入手できない歴史的な
リソースについて可能な範囲で関係者に問い合わせを行います。
 作成したリポジトリは作業に応じて段階的に公開します。


・Sourceforge のオープンリソースについて

 今後広く貢献を募るため、また成果物の配布を促進する
ために Sourceforge のオープンリソースを活用します。

 ドキュメントとコミュニティのためにwwwを
 リソースの更新のためにcvsを
 バイナリの選択的な配布のためにanoonymous ftpを
 ソースの選択的な配布のためにanonymous cvsを
 リポジトリの配布/更新のためにcvsup...かanonymous ftpを


●プロジェクトのゴール

 このプロジェクトは以下のようなケースにおいて終了とな
ります(*2)。

 ・プロジェクト全体の終了を宣言し、それが維持される時
 ・このプロジェクトを引き継ぐ新たなプロジェクトが生まれ、
  オープンリソースが継承された時
 ・プロジェクト開始から規定の年数が経過した時
 ・半年以上作業が行われなかった時

 終了時には可能ならば全てのオープンリソースを圧縮した上で、
配布可能な状態にして配置します(成果物のFolkを歓迎します)。
 活動終了後の公開期間は最低半年とし、それ以降はプロバイダ
に一任されます。


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*1. (大意) 教育あるいは研究目的であれば 使用・表示・改変・
 組み込み・再配布 が無償で(非限定的に)可能なソースライ
 センス
*2. 分岐はいつでも歓迎します

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