Microsoft Word の段落インデントの通知をわかりやすくする
NVDA日本語チームから提案した Word 段落インデントの処理が、本家にマージされそうです。
community.nvda-project.org/ticket/4165
本家の next をマージしたら Word の段落インデントの処理が衝突しているので、 日本語チームの実装から本家の実装に移行したうえで、 改良の必要があれば本家に要望を出していくことにします。
本家の next をマージした日本語テスト版 jpalpha140603
https://dl.dropboxusercontent.com/u/62564469/nvda_jpalpha140603.exe
Windows 7 で Word 2010 の段落インデントの機能をテストしました。
first line indent 1モジ 左インデント 1モジ 右インデント 2モジ
のような読み上げになります。 ピクセルではなく文字数で通知するようになりました。
first line indent などのメッセージはいずれ翻訳チームのタスクとして日本語化できると思います。
本家の master をマージして、日本語版の実装との衝突を解消しました。
To ssh://git@bitbucket.org/nvdajp/nvdajp.git 0389f4e..c5d5bdd jpbeta -> jpbeta
「書式設定」の report paragraph indentation をチェックにすると、 Word 2013 で文字単位の段落インデントを通知できることを確認しました。
Word の段落インデントの通知が本家の正式機能になったことで、 このチケットはクローズしたいと思います。
2013.1jp にて Microsoft Word のフォントサイズ通知を改善し、段落インデントの通知を追加しましたが、改善すべきことが残っています。
ひとつは、ポイントでの値を pt という単位で通知していることです。 これについては、本家の仕様がそうなっており、もともと翻訳の対象になっていないため、本家版では変更できない部分です。 しかし、点字出力するときに「ポイント」よりも「pt」のほうがマスを節約できるという意見もありそうです。
日本語版で独自に変更するか、ユーザーの皆様からのご意見を伺って判断します。
もう一つは、そもそも「段落インデント」の動作が「フォントサイズの通知」「配置の通知」の両方に依存しており、仕様がわかりにくいということです。
もともと、行の先頭の文字数を数える「インデントの通知」という機能があることも、この機能の仕様を複雑にしている一因です。
最後に、この機能を本家版に提案してマージを検討してもらうことも、課題となります。