Microsoft IME の候補に含まれる記号を「記号読み上げなし」のときに読まない
下記のコミットについて:
release-2013.1jp a3015d9
「記号読まない」にして Microsoft IME でカッコ開きを入力して変換したときに、候補に出てくる半角カッコを適切に読み上げるようにしました。
またATOKを使った場合の半角カギかっこの読み上げの処理を修正しました。
さらに Microsoft IME では記号読み上げ辞書にも文字説明辞書にも登録されていない文字(機種依存文字)が候補に出てきますが、このときに、16進数のユニコード文字コードで説明するように改善しました。
Windows 8 以外の環境での検証はこれから行います。
下記のコミットで全角長音の扱いを修正しました。
release-2013.1jp 6bf81c1
今回の修正で、全角と半角の区別が必要な文字はなるべく「全角」を省略しない方針になりましたが、全角長音はプリエディット(コンポジション)で入力されて読み上げられる文字でもあるため、マイナスキーを押すたびに「全角長音」とキーエコーされてしまうことを防ぐために、特別に「全角」を省略する実装になっています。
これについては引き続きご意見を伺いたいと思います。
なお 31039 日本語文字説明のテストケースで実装にとりかかった jptools/jpDicTest.py がうまく動かなくなっています。 今後、これを直して、テスト駆動でリファクタリングや改良が進められるようにしたいと思います。
いまのところ jpdev130626 に対して不具合報告がないので、このチケットはクローズします。
ドキュメントの確認をして 2013.1.1jp のリリース作業に取り掛かる予定です。
Windows 8 と jpdev130623 で下記の現象を確認しています。
これは ATOK 2013 では起こりません。
選択候補の読み上げに MSAA が使われる場合は
NVDAObjects.behaviors.MSCandUI_candidateListItem.getFormattedCandidateName
が返す文字列の読み上げは NVDA 側が行っており、ドキュメントと変換候補の区別をすることができません。そのため、記号読み上げレベルの設定に影響されてしまいます。
いちおう下記のように変更すると、カッコに関しては読み上げるようになります。
これは、日本語版独自の文字説明処理を、記号読み上げレベルの影響を受けないように修正する、というアイディアです。
副作用がないかどうか確認して、symbols.dic の情報をちゃんと使って処理する必要があります。
引き続き検討します。