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= 日本語化プロジェクトミーティング記録

 * 日時: 2009年9月15日(火)19:00-21:00
 * 場所: 東京女子大学
 * 参加者
   * 東京女子大学 渡辺先生
   * NTTデータ 原田様
   * CMSコミュニケーションズ 堀田様
   * ミツエーリンクス 木達 辻 中村(精)

== 総務省による調査研究におけるNVDA日本語化関連の活動について

=== 概要
総務省では、公共分野におけるウェブアクセシビリティの確保・向上に関する調査研究を来年度に実施すべく検討しています。その中には「みんなの公共サイト運用モデル」の改定とともに、評価ツールやNVDAに関する活動も予定されています。NVDA関連にどれだけの予算が付くかあるいはつかないかは未定ですが、総務省で取り上げる場合、サイト制作者向けの読み上げ確認ツールという位置づけになる予定です。いずれにしても、これをNVDA日本語版の開発に活かしたいと思っていますので、総務省の調査研究として何をするべきか、どの程度の予算が必要か、その優先付けは?などに関して、打ち合わせを行いました。

=== 前提
まず、NVDA日本語化をある程度完成したものとして公開するためには、以下のような作業が必要です。
 * 日本語に関する読み上げ強化
   * カーソル移動時の詳細読み機能
     * 必要な理由: 同音異義の文字や、ひらがなとカタカナの区別などを可能にするため。
     * 必要な作業/機能:
       * 文字列中の特定の文字の上で詳細読みコマンド(特定のキー操作)を受け付ける
       * 詳細読み辞書と照合する
       * 照合された漢字の詳細読み情報を読み上げる
   * 漢字の変換候補読み機能
     * 必要な理由: 日本語を入力する際、どのような漢字の変換候補が選択されているかを利用者に通知し、適切な漢字の入力ができるように支援するため。
     * 必要な作業/機能:
       * 漢字の変換候補のIMEからの取得
       * 取得した漢字と1文字詳細読み辞書との照合
       * 詳細読み文字列をNVDAに渡す
       * NVDAで変換候補を読ませる
       * IMEの状態(OnまたはOff)の取得と読み上げ
       * 入力モードの取得と読み上げ
       * 変換候補文節に関する情報取得
   * マルチバイト記号の読み上げ対応
     * 必要な理由: 音声エンジンによりマルチバイトの記号を読み上げることができるようにするため。この対応をしないと、場合によっては全角記号を認識できず、コンテンツを理解できない可能性が生じてしまう。
     * 必要な作業/機能:
       * NVDAにマルチバイトの記号が渡された場合、マルチバイト記号の読み上げ辞書と照合する
       * 照合した結果、もしマルチバイト記号の読み上げ辞書に読み方が登録されている場合は、NVDAでその内容を読み上げる
 * 日本語音声エンジンの同梱
   * 必要な理由: 視覚障害者ユーザーが他のソフトウェアがない前提でNVDAを利用できるようにするため。
  * 必要な作業/機能:
     * AquesTalkのdll版のような既存かつ無償の音声合成エンジンのNVDA用ドライバの開発、もしくは
     * 既存のSAPI対応音声合成エンジンの調達
 * ドキュメントの整備
   * 必要な理由: ソフトウェアの入手から利用まで、ユーザーが利用方法を確認できるようにするため。
   * 必要な作業/機能:
     * 英語版ドキュメントの翻訳
     * ドキュメントの整理
     * 配布サイトの整備
=== 検討結果
上記についてそれぞれどのような活動ができるかを検討した結果、以下のように進めていくことになりました。
==== 日本語に関する読み上げ強化
これらの作業に関しましては、議論の結果、引き続き現状どおり、ボランティアベースにて原田さん、CMSコミュニケーションズさんを中心として作業を進めていただくことになりました。今後(10月から)は進捗状況をみなさまにも確認していただくべく、UAI研究会の場でミツエーリンクスより進捗をご報告いたします。
それに伴い、UAI研究会のある週の火曜日夜にミツエーリンクスにて進捗確認のミーティングを毎月開催していく予定です。
なお、次回のミーティングは10/13(火)19時半から開催し、10/17(土)のUAI研究会で報告を行います。
==== 日本語音声エンジンの同梱
活動の一環として可能かどうかを引き続き検討していくことになりました。
==== ドキュメントの整備
本項目を来年度活動の中心として、ミツエーリンクス主体で進めていく、ということになりました。
引き続き、みなさまにもご協力をいただければと思っております。