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PeerCast-Users@jpプロジェクトの主旨このプロジェクトは、anoが発起人となって発足した物です。 そして、この文書は発起人であるanoの個人的な思想を記述したものであり、 プロジェクトの総意などではないことを、最初に明記しておきます。 はじめにPeerCastは、 P2P方式のインターネットストリーミングツールです。 このプロジェクトは、日本のPeerCastユーザへの情報提供を主な目的としております。 2003/05/20現在、私たちが利用しているPeerCastはv0.119Dですが、 以下の形でオープンソース開発が行われています。
このプロジェクトの目的は、PeerCast及びその周辺に関するドキュメントやニュース、 フォーラム等の情報からのtipsの集積、日本語訳、そして共有です。 現時点では、PeerCast日本語版などを開発する為のプロジェクトではありませんが、 他の方々が作られた日本語版やPeerCast周辺ソフトウェアの配布などを プロジェクトの主旨に反しない形で援助しますし、 将来的にはプロジェクトにおけるソフトウェア開発を行う可能性もあります。 究極の目的は日本でのPeerCastの普及とユーザの増加であり、 そのためには様々な形で活動を行うことになるでしょう。 活動内容及び方針活動としては、peercast.orgでは 補完しきれていない日本語の情報やドキュメントの日本語訳、 フォーラムからの重要な情報の抜き出し 及び日本語訳、ストリームの送受信設定等のtips等があります。 具体的には、「プロジェクトWebサーバ」にWikiクローンなどを置いて 任意に情報を追加・編集し、「ディスカッションフォーラム」などで それらについて議論し、最終的に「プロジェクト文書」としてまとめたり、 各種フォーマットのドキュメントとしてリリースすることが、 このプロジェクトの活動となります。 これらの情報自体のライセンスは、 元がPeerCast本体に付随するものである場合にはGPLとして、 そうではない場合はX11/MIT類似のライセンス形態をとる予定です。 つまり提供する情報ごとにライセンスが別々になる可能性がある ということです。実際にどのライセンス(もしくは独自のもの)を選ぶかは、 プロジェクト内での相談となります。 しかし、閉鎖的な形態にはしませんし、そのような事になった場合は その情報に関する作業を破棄するか、プロジェクト自体を停止することでしょう。 また、別の個人・団体が開発したPeerCastに関連するソフトウェアの配布を 援助する場合もあります。 日本でのPeerCastの現状同様の活動は個人や同人団体等の小規模なレベルで行われていたり、 「にちゃんねる」のような掲示板のスレッドでの情報交換など、 全体として連携がとれていません。 PeerCastにて比較的大規模な配信を行った団体や、 これから行おうとしている団体もありますが、 その技術的情報の詳細はあまり公開されていません。 peercast.orgから手に入るものと異なるバイナリ・パッケージを 個人的に配布されている方々も居られますが、 元がGPLであるにも関わらず配布条件などが提示されないまま公開されています。 このような状況を改善するために、中立的かつポータル的に機能する 日本の情報源が必要だと、私は考えております。 このPeerCast-Users@jpプロジェクトがそうなるとは言い切れませんが、 そうなるよう私は努力しますし、プロジェクトに参加してくださる 皆さんの活躍に期待しています。 また、競合するようなサイト・団体・プロジェクトが現れるのを私は歓迎します。 PeerCast-Users@jpの立場PeerCast-Users@jpは、できるだけ中立を保ちます。 どこかのコミュニティへ片寄るようなことだけは絶対に避けます。 状況によっては、PeerCast.orgと距離を置くことさえ考えられます。 このプロジェクトはこの中立性を保つために、 基本的に特定の個人・団体との直接的な連携を避ける方向で活動します。 しかし、プロジェクトの主旨に同意したと見なせる人たちの参加は、 いつでも歓迎します。 ただし、特定の放送者との連携だけは絶対にあり得ません。 PeerCast自体とその上を流れるストリームは全く関連性がないように、 このプロジェクトとその情報・環境を利用した個人・団体とは 全く関係ありませんし、こちらから連携を求めることはあり得ません。 これは、プロジェクトの中立性を保つために必要なことと考えます。 残念ながら、PeerCastが普及し始めてからは各種権利を無視したストリームが 多く流れるようになってきています。 しかし、それらのチャンネルへの直接・間接的な接触は一切行いません。 PeerCast自体は自由な言動をとれる環境を提供しているだけです。 このプロジェクトも、それと同じ立場をとることを明言しておきます。 このプロジェクトは、PeerCastの普及を目的としていることを忘れないでください。 このプロジェクトは他のどのプロジェクト・団体にも所属しませんし、 個人の所有物にもなりません。そして、させません。 もちろん、anoの所有物でもありません。 便宜上、anoがプロジェクト管理者となっているだけであり、 必要に応じてプロジェクト管理権限を他人へ委譲することはいつでもあり得ります。 PeerCastの各サーバントがpeerであるように、 このプロジェクト参加者もpeerです。 プロジェクト参加者には何らかの役割が割り当てられますが、 その役割に応じた権限以外の差は全くありません。 仕方なく総意をとる場合は、基本的に何らかの形で多数決を採ることとします。 PeerCast-Users@jpの今後まずは、PeerCastの導入から聴取・放送までの手順や、 PeerCast自体の構造についてまとめたマニュアル的ドキュメントが必要でしょう。 PeerCast自体だけではなく、各種環境における聴取・放送環境のtipsを まとめることも必要だと考えております。 また、関連情報サイトをまとめたリンク集・イエローページ等を作ることも 忘れてはいけません。 これらの活動を推進していくためには、 日本人同士が対等にやりとりできるコミュニティも必要となってくるでしょう。 さらに、将来的にですが、PeerCastに関する日本発のソフトウェア 及びそのソースの一元管理、他環境への移植、バグ追跡を行ったり、 開発元であるpeercast.orgへの効率的な情報のフィードバックを行う為にも、 このプロジェクトを活用できればと考えております。 この「将来的なソフトウェア開発」におけるライセンスは、 PeerCast本体がGPLである限り、それらもGPLとして公開することになります *1。 最後に現在、P2P共有・交換ソフトウェアというと、 違法コピーなどのダーティーなイメージがついてしまっています。 しかし、PeerCastが他のP2P共有・交換ソフトウェアと違うのは、 個人レベルで楽曲を制作されている方々の、新たな公開の場になる可能性を 秘めているという点です。 残念ながら、そういった作品を持っていらっしゃる方々の多くは、 PeerCastの存在を知らないか、知っていても使えないでいる状態です。 また一般の方々がその素晴らしい作品を知る機会を失っているのも事実です。 そういったクリエイタ・リスナの為にも、 PeerCastを広めると共に、このPeerCast-Users@jpに参加して、 情報を集めていきましょう!
*1恐らくPeerCast本体のソースを閲覧する事になるでしょうし、
どう頑張っても派生物と見なされてしまうことでしょう。 |