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長音表記

拠り所とする規則

内閣告示第二号「外来語の表記」、 撥音,促音,長音その他に関するもの、「3 長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く。」と示される内容に準拠することを原則とする。

またマイクロソフト日本語スタイルガイドマイクロソフト用語集 を参考資料とする。

具体例

表記のゆれがよく見られる語の具体例を以下に列記。 備考欄は Microsoft 用語集での採用表記を表わす。

(-ar, -er, -or) 長音記号をつける例

英単語採用不採用備考(Microsoft)
browser○ ブラウザー× ブラウザブラウザー
(syntax) checker○ (構文)チェッカー× (構文)チェッカ(構文)チェッカー
computer○ コンピューター× コンピュータコンピューター
editor○ エディター× エディタエディター
header○ ヘッダー× ヘッダヘッダー
handler○ ハンドラー× ハンドラハンドラー
(tab) order○ (タブ)オーダー× (タブ)オーダ(タブ)オーダー
provider○ プロバイダー× プロバイダプロバイダー
reader○ リーダー× リーダリーダー
router○ ルーター× ルータルーター
server○ サーバー× サーバサーバー
trigger○ トリガー× トリガトリガー
user○ ユーザー× ユーザユーザー

(-ar, -er, -or) 長音記号をつけない例

内閣告示 外来語の表記ではつけると思われる語で、Microsoft 用語集は省略している語。

Microsoft が長音記号をつけないのは、コンピューター用語に限って長らく用いられてきたから、といったようなある程度の法則性が見られる。 それでも基準が不明確につき、つける表記を採用することも検討要。

英単語採用不採用備考(Microsoft)
compiler○ コンパイラ× コンパイラーコンパイラ
processor○ プロセッサ× プロセッサープロセッサ
programmer○ プログラマ× プログラマープログラマ
register○ レジスタ× レジスターレジスタ
scheduler○ スケジューラ× スケジューラースケジューラ
terminator○ ターミネータ× ターミネーターターミネータ

(-dure, -ture) 長音記号をつけない例

英単語採用不採用備考(Microsoft)
architecture○ アーキテクチャ× アーキテクチャーアーキテクチャ
procedure○ プロシージャ× プロシージャープロシージャ

(-y) 長音記号をつける例

Microsoft が長音記号をつけるのは、一般の表記に合わせているか、あるいは長らく定着しているからか、 長音記号を省略すると文字表記や発音に不自然さが発生するからか、ある程度の法則性は見られる。 それでも基準が不明確につき、つけない表記を採用することも検討要。

英単語採用不採用備考(Microsoft)
policy○ ポリシー× ポリシポリシー
privacy○ プライバシー× プライバシプライバシー
telephony○ テレフォニー× テレフォニテレフォニー

(-y) 長音記号をつけない例

英単語採用不採用備考(Microsoft)
assembly○ アセンブリ× アセンブリーアセンブリ
binary○ バイナリ× バイナリーバイナリ
comunity○ コミュニティ× コミュニティーコミュニティ
directory○ ディレクトリ× ディレクトリーディレクトリ
entry○ エントリ× エントリーエントリ
memory○ メモリ× メモリーメモリ
parity○ パリティ× パリティーパリティ
proxy○ プロキシ× プロキシープロキシ
property○ プロパティ× プロパティープロパティ
query○ クエリ× クエリークエリ
recovery○ リカバリ× リカバリーリカバリ
registry○ レジストリ× レジストリーレジストリ
scalability○ スケーラビリティ× スケーラビリティースケーラビリティ
security○ セキュリティ× セキュリティーセキュリティ
topology○ トポロジ× トポロジートポロジ
utility○ ユーティリティ× ユーティリティーユーティリティ

長音記号に関する議論について

長音符号をつけるかどうか