Clean up license of pxdvi patch

TSUCHIMURA Nobuyuki tutim****@nn*****
2013年 5月 5日 (日) 00:11:58 JST


  土村です。

> 実際に開発に携わってきた方が違和感を覚えるようではいけません。
> お気を悪くされたのでしたらすみません。

 私が違和感を感じていることを尊重していただいてありがとうございます。
ただ私が、個人的な感情で申し上げているわけでないことは、
理解していただきたく思います。
ですから、「お気を悪く」と言われると、気分が悪いです。;-(

> Xdvi-jp projectのパッチを利用するのではなくて、
> ptetex3やptexliveを利用されることの方が多いように思います。tlptexliveもそうです。
> すなわち、
> “実験的な実装”が4〜5年間も **実験** のまま広まっていることになります。
> なし崩しでXdvi-jp projectの存在を骨抜きにした形になっている、
> という見方もできると思います。

 ptexlive の (p)xdvi は、updmap のパッチと抱き合わせで、
正しく動くように改造していたつもりです。
ですので、仕様の説明もなしにコロコロ変更してきました。
(p)xdvi 部分だけを抜き出して使うというのは、
想定していませんし、一般向けではありません。


 そして、実装者の当の本人が、なぜ xdvi-jp に寄付もせず、
また機能説明もしていないかというところに
思い至っていただけると嬉しいです。


 結論を書きますと、私は、寄付することは、
今のコミュニティーにとって害があると思っているので控えています。

 あまりこの場ではっきりと書くのははばかられるので、
これまでやんわりと遠回しに書いてきましたが、
はっきり白黒つけねば納得していただけないようなので、
もう少し踏み込んで書いてみます。

> (3)と(4)(4')の乖離は、私も気になっていました。
> それならば、
> その乖離を埋める方向に、私ができることを考えてみます。

 個人として活動されるのは、大いに結構だと思います。
#この部分に、私が特に反論をしなかったことで、
#オフィシャルに活動されることを承認したと思われたのでしたら、
#申し訳ありません。

 しかしながら、日本のコミュニティーとして、
xdvi-jp の集大成を本家に引き取ってもらおうというのであれば、
もう少し考えるべきことがあると思います。

 まず、以前のメールで、ユーザの立場から、
xdvi を使い続けるメリットが、
evince に比べてどれだけ少ないかを説明したつもりです。
xdvi の唯一にして最大の優位点である高速性は限定的で、
埋め込み画像が入ったページでは dvipdfmx + evince に
負けていることにもご注目下さい。一言で言うと、
「文字だけのページなら少し早いが、他には優位性なし」です。

 そしてもう1つ、違う側面からのお話をしてみます。
私は一時期 Vine Linux の TeX 部分の開発のお手伝いをして、
xdvi-jp も含めてビルドしていました。
その経験で言わせていただければ、
Linux ディストリビューターにとって、
xdvi-jp は手間のかかる難物となっています。

 xdvi-jp は本家 xdvi と異なり、
TeX システムで(日本語)フォントの実体を持たず、
OS に付属するものを流用しています。
また、本家 xdvi も含めて、直接の印刷手段がありません。
# 印刷機能に見えるものは、内部で dvips を呼び出しているだけです。
# 欧文フォントは、dvips でも xdvi でも、
# フォントの実体が同じなので、問題は少ないのですが、
# 日本語フォントは、フォント自体が違うことが多いです。
この2つの理由から xdvi-jp は、
日本語フォントの設定の甘いディストリビューションが多く、
更に画面表示が印刷結果と乖離した
「嘘プレビューア」でしかないという実態があります。

  一方、
platex + dvips + ghostscript + gv や、
platex + dvipdfmx + evince のようなPDFビューアでは、
画面表示イメージをそのまま印刷できる機能があり、
また汎用ツールであるため、日本語フォント設定が比較的しっかりしています。
このことと対照的であることにご注目下さい。

 また xdvi は、TeX の中でも X を必要として、
コンパイルにヘッダとライブラリを余分に収集せねばならず、
手間がかかります。xdvi-jp は更に日本語フォント設定まで絡んで、
もっと手間のかかる難物です。

  xdvi-jp を捨てて dvipdfmx と dvips に絞れば、
日本語フォントの実体がどうなっているか感知することなく、
TeX パッケージが作れるという、
ディストリビューターにとっての天国が近づいています。
#ディストリビューターが外国人である可能性も考慮して下さい。
#xdvi-jp の画面出力を見て正しく動いていると判定できる人は、
#国際的には少数派です。
それで不便を強いられるユーザは、
(心情的にはともかく、実用上は)わずかでしょう。


 まずは platex + SyncTeX + dvipdfmx + evince を使ってから。
ちゃんと evince を使ってみて下さい。議論はそれからです。
# vi 風キー操作、ページ連続スクロール、見開き表示ができます。
# エディタとの相互ジャンプに evince 側の設定は不要。
そうすれば、xdvi-jp に戻る必要のないことがわかるでしょう。

 もう一度書きますが、個人的に開発を続けられるのは自由です。
バージョン名から -ptexlive を消してもらえれば構いません。
オフィシャルなパッチとしては、ptexlive の独自拡張は
お使いにならないようにお願いします。
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土村 展之   TSUCHIMURA Nobuyuki




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