保護モードを有効にした場合、IE7だと iexplore.exe プロセスは整合性レベルが Low なもののみが立ち上がる。整合性レベルが Low プロセスにマップされた yamy{64,32}.dll は Notify 用のメールスロットをオープンできなくなり、yamy への通知が行えなくなる。これが原因でチケット #17769 が発生していた。
IE8の場合、iexplore.exe のプロセスが整合性レベルが Medium なものと、Low なものが立ち上がる。この Medium なほうによりフォーカス変更の通知が行えるため、IE8 ではチケット #17769 は起きなかった。しかし、&Sync に用いられる 0x7e のスキャンコードは整合性レベルが Low な iexplore.exe のほうに入力されるため、Notify::Type_sync が通知できず &Sync が機能していなかった。
修正のために、メールスロットを開けなかった場合には WM_COPYDATA による通知を使うようにする。通知をメールスロット経由にする原因となった問題は、#17576 の修正により解消されているはずなので問題ない。ただしメールスロット経由のほうが「yamyの処理が滞ってもフックされているプロセスのメッセージ処理を阻害しない」等の有利な点があるので、なるべくメールスロットを使い、無理な場合は WM_COPYDATA を使うようにする。
http://git.sourceforge.jp/view?p=yamy/yamy.git;a=commit;h=7dbb48abb9d2df4406965049f9e06c539fabe5e3 でコミットした。
尚、結果として #17769 も修正される。
Vista/Win7 においてIE7/IE8の保護モードを有効にした状態で、http:://www.google.co.jp/ 等の検索フォームで &Sync が機能しない。
IE8の場合はナビゲーションバー上のURL欄や検索欄では機能する。