wxFileDialog

ファイル選択ダイアログを表すクラスです。

Derived from

wxDialog
wxWindow
wxEvtHandler
wxObject

Include files

<wx/filedlg.h>

See also

wxFileDialog overview, wxFileSelector

Remarks

ファイル選択ボックスを表示します。Windows と GTK2.4+ ではコモンダイアログを使います。X では幾つか機能が少ないファイル選択ボックスになります。 path と filename で完全な file pathname を表現します。 path が "" であればボックスを開くときにカレントディレクトリが使われます。 filename が "" のときはデフォルトのファイル名は表示されません。 ワイルドカードで表示されるファイルの拡張子を指定します。 wxOPEN, wxSAVE, wxOVERWRITE_PROMPT, wxHIDE_READONLY, wxFILE_MUST_EXIST, wxMULTIPLE, wxCHANGE_DIR, 0 のフラグの組み合わせでボックスの形式を指定します。

X と Windows ではワイルドカードフィルタが使用できます。ワイルドカード(*, ?) をファイル名の部分に入力し OK をクリックするとワイルドカードにマッチした ファイルのみが表示されます。 ワイルドカードで複数の形式のファイルを指定することもできます。 例:

 "BMP and GIF files (*.bmp;*.gif)|*.bmp;*.gif|PNG files (*.png)|*.png"

Motifではワイルドカードでの指定に制限があることに注意します。 "BMP files (*.bmp)|*.bmp" と指定すると "*.bmp" と表示されます。 "BMP files (*.bmp)|*.bmp|GIF files (*.gif)|*.gif" や "Image files|*.bmp;*.gif" といったように複数の形式を指定することはできません。



wxFileDialog::wxFileDialog



wxFileDialog(wxWindow* parent, const wxString& message = "Choose a file", const wxString& defaultDir = "", const wxString& defaultFile = ``", const wxString& wildcard = ``*.*", long style = 0, const wxPoint& pos = wxDefaultPosition)

コンストラクタです。wxFileDialog::ShowModal を使ってダイアログを表示します。

Parameters

parent
親のWindow。

message
ダイアログのメッセージ。

defaultDir
デフォルトのディレクトリか空文字列。

defaultFile
デフォルトのファイル名か空文字列。

wildcard
"*.*" や "BMP files (*.bmp)|*.bmp|GIF files (*.gif)|*.gif"のようなワイルドカードを指定します。

Motif のダイアログにはワイルドカードに制限があることに注意してください。Remarks セクションを参照してください。

style
ダイアログのスタイルです。以下のビットリストをセットします:

wxOPEN 開くダイアログ
wxSAVE 保存ダイアログ
wxOVERWRITE_PROMPT 保存ダイアログのみ: 上書き時に確認
wxHIDE_READONLY 読取専用チェックボックスを表示しない
wxFILE_MUST_EXIST 存在するファイルのみ選択可能
wxMULTIPLE 開くダイアログのみ: 複数ファイルを選択可能
wxCHANGE_DIR カレントディレクトリを選択されたファイルがあるディレクトリにする

pos
ダイアログの位置。使用しません。

NB: 以前のバージョンの wxWidgets では MS Windows では wxCHANGE_DIR が単にプログラムがユーザーが、ファイルを開いたり保存したりした最後のディレクトリを覚えているためにデフォルトで使われていました。普通、こういった動作が求められますからプログラム自体にそういった(次にダイアログを開くときにディレクトリを指定して呼び出す)機能をつけるか、明示的にこのフラグを指定してください。



wxFileDialog::~wxFileDialog



~wxFileDialog(void)

デストラクタです。



wxFileDialog::GetDirectory

wxString GetDirectory(void) const

デフォルトのディレクトリを返します。



wxFileDialog::GetFilename

wxString GetFilename(void) const

デフォルトのファイル名を返します。



wxFileDialog::GetFilenames

void GetFilenames(wxArrayString& filenames) const

filenames 配列には選択されたファイル名が入ります。この関数は wxMULTIPLE スタイルを使ったダイアログで GetFilename を呼び出した場合に使用されます。

Windows ではショートカットを選択した場合 filenames にはパスが含まれることに注意してください。これはアプリケーションがファイル名へのショートカットを含むディレクトリを追加することによって参照したファイルそれぞれにフルパスを決定できないためです。



wxFileDialog::GetFilterIndex

int GetFilterIndex(void) const

ワイルドカードパラメータのリストのインデックス値を返します。 ダイアログが表示される前にはダイアログを開いたときに初めに使われるインデックス値を返し、ダイアログが閉じられたあとはユーザーが選択したインデックス値を返します。



wxFileDialog::GetMessage

wxString GetMessage(void) const

ダイアログに表示されるメッセージを返します。



wxFileDialog::GetPath

wxString GetPath(void) const

選択したファイルのフルパスを返します。ディレクトリとファイル名をつなぎ合わせたものです。



wxFileDialog::GetPaths

void GetPaths(wxArrayString& paths) const

paths には選択したファイルのフルパスが入ります。この関数は wxMULTIPLE スタイルを使ったダイアログで GetFilename を呼び出した場合に使用されます。



wxFileDialog::GetStyle

long GetStyle(void) const

ダイアログのスタイルを返します。



wxFileDialog::GetWildcard

wxString GetWildcard(void) const

ファイルダイアログのワイルドカードの値を返します。



wxFileDialog::SetDirectory



void SetDirectory(const wxString& directory)

デフォルトのディレクトリを指定します。



wxFileDialog::SetFilename



void SetFilename(const wxString& setfilename)

デフォルトのファイル名を指定します。



wxFileDialog::SetFilterIndex



void SetFilterIndex(int filterIndex)

デフォルトのフィルタのインデックス値を指定します。インデックス値は0から始まります。



wxFileDialog::SetMessage



void SetMessage(const wxString& message)

ダイアログを表示したときのメッセージを指定します。



wxFileDialog::SetPath



void SetPath(const wxString& path)

ディレクトリとファイル名を結合したパスを指定します。



wxFileDialog::SetStyle



void SetStyle(long style)

ダイアログのスタイルを設定します。詳しくは wxFileDialog::wxFileDialog を参照してください。



wxFileDialog::SetWildcard



void SetWildcard(const wxString& wildCard)

ワイルドカードをセットします。複数のファイルタイプを指定することも可能です。以下に例をあげます。

"BMP files (*.bmp)|*.bmp|GIF files (*.gif)|*.gif"

ネイティブの Motif のダイアログはワイルドカードの指定に制限があることに注意してください。詳しくは Remarks セクションをご覧ください。



wxFileDialog::ShowModal



int ShowModal(void)

ダイアログを表示します。OK が押された場合 wxID_OK が返却され、それ以外は wxID_CANCEL が返却されます。

ymasuda 平成17年11月19日