
物の色は、分光反射率によって定義できます(ステンドグラス、ペットボトルのお茶、等透けるものは除く)。分光反射率がわかれば、そこに光の波長分布や各等色関数を畳み込むことで色度値(CIEXYZ三刺激値)を求めることができます。 しかし逆に、物の色度値から分光反射率を求めようと考えると解が無数に存在することから、その物が持つ正解の分光反射率にはたどり着けません(こういった特性を「メタメリズム」というそうです)。 ただ、分光反射率のグラフを見てみると、赤は大体600nmまでは反射率が低くその後急激に高くなる、紫はM字型、緑は550nm付近が頂点となる山型、等、色の種類に応じて大体パターンが決まっているように思います(参考サイト)。 完全な正解ではないにしても、ある程度それらしい分光反射率でよければ作れるのではないか、ということで色々調べたところ、マンセル色票から分光反射率を推定する方法を見つけました。 この手法を用いると、マンセル値を入力として10nmピッチの分光反射率が得られます。 さらに、それらしい分光反射率で良ければ、10nmピッチの細かい情報は必ずしも必要ではなく、折れ線状の簡易的な定義でも充分だろう、ということで、
という処理をするプログラムを作成しました。
・・・折れ線が10nmピッチの分布形状に良く追従できていると思います。
50種類全てだと多いので、A、C、D50、D65 に絞って掲載します。
| 方法1 | 方法2 | |||||
| 光源 | x | y | Y | x | y | Y |
| A | 0.467290 | 0.364652 | 0.124928 | 0.468458 | 0.364305 | 0.124914 |
| C | 0.308400 | 0.262200 | 0.120000 | 0.308400 | 0.262200 | 0.120000 |
| D50 | 0.350216 | 0.305363 | 0.120490 | 0.350538 | 0.305908 | 0.120600 |
| D65 | 0.312384 | 0.274161 | 0.119612 | 0.312375 | 0.274624 | 0.119747 |
C光源については、きっちり合わせに行けています。他の光源も方法1と方法2で差が 0.001 台に収まっているので、この例については良好な結果が得られていると思います。