Kazuki Ohta
mover****@hct*****
2005年 10月 14日 (金) 03:16:46 JST
太田です。 ぼちぼち進めていますが、書いている内に変更したい所が出てきたので、もぅ一度仕様を 投げてみます。 /* * Object Representation Mechanism * * First, we assume ScmObj "S" which contains two ScmObj "X" and * "Y" (e.g. ScmObj S { X, Y }). * * (0) LSB(Least Significant Bit) of "S" is called G-bit. * * (1) if S == "...00G", S is ConsCell. G-bit of S->X is used as * marking bit of GC and G-bit of S-Y is always 0 for sweeping * phase. * * (2) if S == "...01G", S is imeediate value. Imeediate value is * separated into these types by the value of least 1 or 2 or 5 * bits of ((unsigned int S) >> 3). * * S Type * ......1|01G : Char * ------------------------------ * .....10|01G : Integer * ------------------------------ * .000000|01G : #f * .000100|01G : #t * .001000|01G : () * .001100|01G : EOF * .010000|01G : Quote * .010100|01G : Quasiquote * .011000|01G : Unquote * .011100|01G : UnquoteSplicing * .100000|01G : Unbound * .100100|01G : Undef * * (3) if S == "...10G", S is Closure. G-bit of S->X is used as * marking bit of GC and G-bit of S-Y is always 0 for sweeping * phase. * * (4) if S == "...11G", S is other types. Type is separated by the * value of least 3 or 5 bits of S->Y. Anyway, G-bit of S-Y is * always 1 for sweeping phase. * * S->Y Type * .....01|1 : Symbol * .....11|1 : Continuation * ------------------------------ * ...0000|1 : String * ...0010|1 : Func * ...0100|1 : Vector * ...0110|1 : Port * ...1000|1 : Values * ...1010|1 : FreeCell * ...1100|1 : C Pointer * ...1110|1 : C Function Pointer */ [ 変更点その1 ] まず、即値(immediate value)の部分です。char型はポインタを一つ持っているだけですが、 アラインメントの関係上(mallocは8byteにアラインメントされたメモリアドレスを返す)ので、下 位4ビットを占有出来ません。そこでCharだけを特別扱いしています。 また、なるべくintegerの取れるビット数を増やしたいと思い、Integerも特別扱いしています。 [ 変更点その2 ] 次にその他(other types)の部分です。Symbol, Continuationは共にポインタを2つ抱えてい る為、これもまたアラインメントの関係から特別視しています。 String->len, Vector->len, Port->type等はint型なので、S-Yに無理矢理押し込めようと 思っています。 FreeCellは廃止ですかね。 こんな感じですが、もっとこうした方が良いとか有りますでしょうか? > 2週間ほど考えてみたのですが、確かに僕の方式だと型を判別する為にdereference > が必要なので、糞ですね。Guileのパクリもなんか嫌だなーという事で色々考えてみたん > ですが、Consがビット演算無しでdereferenceできるという発想に取り付かれそれ以上 > 良いアイデアが浮かびませんでした。という訳で井上さんの提唱された方法で行く事に > します。 > > # 決断遅すぎ > > > Kazuki Ohta <mover****@hct*****> wrote: > > > ScmObjInternal *obj; > > > ScmObjInternal*: [ -- 29 bit -- ] [ABC] (car部) > > > ScmObjInternal*: [ -- 29 bit -- ] [XYZ] (cdr部) > > > > > > 王道ですが、最下位ビット(C と Z)が立っている時は即値と見なします。 > > > [-- 29bit --][001]や[-- 29bit --][101]等の値は全て即値と見なされます。 > > > 逆に、即値でない場合は次のようになります。 > > > > んー、吉田さんのとちょっと被る質問ですが、即値にも ScmObjInternal を一つ > > 確保してしまうんですか? 即値であることを判定するために dereference しな > > いといけないのでは、即値の意味が無いような。 > > > > > 後残っているのはA,B,X,Yの部分です。ここにgcのデータ(marked or unmarked) > > > とScmObjの型情報(Cons? String? Port?)が入ります。まずAにgc用のデータを > > > 割り当てたとして、残りB,X,Yの部分に型情報を詰め込む必要が有ります。 > > > > > > しかし現在 ScmObjType は15種類有って、少なくとも4bit必要です。どう考えて > > > も足りませんね...これを解決する為に僕が思い付いたのは、次の2つの方法です。 > > > > [...] > > > > 私もまた違った方向で考えていたので、投稿してみます。参考にしてください。 > > ツッコミ or 却下お願いします。主に guile のパクリです。でも guile の構造 > > はあんまり理解してません。でもパクったんです。そういうことなんです。 > > > > 基本的な考え方は、ポインタの指す cell にある 2 ワードの内、一方はポイン > > タでない事が多いので、そういうときは比較的多めのビットを使える。よって使 > > う。ということです。 > > > > ScmObj 型のデータ S があったとする。それの指す構造体の中身を struct > > { X, Y }; とおく。 > > > > (注: ... 001 とかいうのは、下 3bit が 001 である任意のデータをあらわす) > > > > (0) S の LSB は gc に使う。以下、このビットは g。もうちょっと上のビット > > にした方がいいかも…詰めきれてない。 > > > > (1) S = ... 00g なら S は cons。S->X の g ビットが gc_mark ビットで、 > > S->Y は必ず 0 (重要) > > > > (2) S = ... 01g なら S は即値。(unsigned)S >> 3 として得られる値の下位数 > > bit で integer/char/()/#f/... を判定する。この手のオブジェクトはヒープ上 > > には実体を持たず、ポインタそのものが実体。よって gc 情報無し。 > > > > (3) S = ... 10g なら S は closure。S->X の g ビットが GC mark bit で、 > > S->Y は必ず 0 (重要) > > > > (4) S = ... 11g なら S は その他。このとき、S->Y は ScmObj 型のポインタ > > ではないので、ルール (1)〜(3) に縛られないことに注意する。ただし S->Y > > の g ビットは必ず 1。で、S->Y = ... 0011 なら vector, S->Y = ... 0111 な > > ら string, 等々。freecell 型も用意するならここ。 > > > > S->Y の g ビットが 0 だの 1 だの言ってるのは、sweep 時に見分ける手がかり > > として必要だから。 > > > > この方法なら、小さいオブジェクト、特に integer と char は cell を消費し > > ません。また、GC_MARK() を "g=0" という操作で定義すると、cons はビット > > 演算を施すことなく dereference できます。(型チェックしない場合) > > GC も mark_table を用意しなくて良いので、shiro さんが指摘されているよう > > な、ヒープの連続性の心配もありません。メリットはそれぐらいです。パフォー > > マンスに関する事柄を並べてありますが、現実にこれらがどれぐらい速く、メモ > > リを効率的に使用するかはわかりません。 > > > > 見ての通り、拡張性は既にいっぱいいっぱいです。X も Y もポインタでなくて > > はならないような型はもう追加できません。でも多分 cons/closure だけじゃな > > いのかなぁと…祈ってますw。どうしても必要なら closure を (4) に押し込め > > られますが、それをすると今の状態と本質的に同じになりますしねぇ。 > > > > それから、vector や string の長さがやや制限されます。(4) に当てはまる型 > > は今のところ symbol, string, func, vector, port, continuation, > > cpointer, cfuncpointer の丁度 8 つなので、g ビットと合わせて S->Y は型情報に 4 > > bit 費すことになります。UTF-8 char を、何の変換もなしに格納したいのであ > > れば char 型も (4) に入ってくるので 5 bit になります。ですから最大長は > > 32bit 環境では最大 2**(32-4 or 5) = 256 or 128 M となります。型部分を可 > > 変長にすることもできますが、勿論パフォーマンスに響きます。 > > > > 最後に incremental GC について。Incremental にするなら、破壊的代入の度 > > に g ビットが上書きされないような write barrier を設けることになります。 > > って、SETCDR とか使ってないのは私の quasiquote コードだけじゃないか(吐血) > > > > どんなもんでしょ。っていうかこんな説明でわかってもらえるでしょうか。 -- ------------------------------------------------- Kazuki Ohta : mover****@hct***** -------------------------------------------------