THEJS.ORG、JSセーフな次世代HTML規格を発表
2012-02-27 14:42 (by thejs)

2012年2月27日、THEJSプロジェクトは本日、式や変数を使ってマークアップすることのできるJS埋め込み型の次世代HTML規格「blingbling HTML」を発表し、さらにディベロッパ固有のタグを追加できる同言語のJS製インタプリタをオープンソースライセンス(MIT/GPL)で公開しました。インタプリタにはブラウザがサポートするタグのほぼすべてを利用することができる標準ライブラリが含まれているので、ディベロッパは、一般的なタグとJSの埋め込み式、そしてコミュニティーが創造するまったく新しい可能性をもつ魔法のようなタグを使って、これまで以上にシンプルで直感的にマークアップすることができます。

blingbling HTMLは、これまでDOMスクリプティングで繋がっていたHTMLとJSとの関係に劇的な変化をもたらすスクリプトセーフな規格です。前の世代に比べタグの書き方などが新しくなり、マークアップをスクリプトに埋め込むことができるようになった他、変数、演算子、繰り返し文、条件文などをマークアップの動的にしたい箇所にダイレクトに埋め込み、PHPさながらにページの内容を操作することができます。

blingbling HTMLは、マークアップ言語の規格であると同時にそれ自身がインタプリタをキックするスクリプトでもあります。つまり、あらかじめインタプリタを読込んでおくだけでソースコードそのものがすべてを自動でおこない、さらに戻り値としてDOMを返してくれます。

blingbling HTMLは、前の世代と同じように、ブラウザがサポートする一般的なタグを使用してコンテンツをデザインしたり、データをフォーマットしたりできます。しかし、ディベロッパにとって何より喜ばしいのはそれではなく、自分で開発した要素や属性を使ってHTMLをレンダリングできることです。既存のタグを改良することもできるので、ブラウザの種類やバージョンによって左右されていたHTMLのレンダリング結果をインタプリタレベルで補正し、それぞれのユーザーに均しいブラウジング体験を提供することも可能です。

blingbling HTMLのインタプリタは、拡張性に優れたわずか1キロバイトほどの小さなコアと、いくつかの汎用的なエクステンションをまとめた標準ライブラリで構成されています。インタプリタのほとんどすべての機能を担うエクステンションは、コアをソースコードの修正なしにプラグイン拡張できるとても便利な仕組みで、新しく開発したタグをコミュニティーで共有したり、ダウンロードしたインタプリタをアップグレードするのに役立ちます。

【THEJSプロジェクトについて】
THEJSプロジェクト( http://thejs.org )は、内容、言語、ソースコードともに非公開のビッグプログラム「thejs」を開発するとともに、それを構成するいくつかのモジュールと技術の一部をスピンオフしオープンソース提供しています。

blingbling HTML ダウンロードページ
http://sourceforge.jp/projects/blingbling/releases/

blingbling HTML WIKIページ
http://sourceforge.jp/projects/blingbling/wiki/FrontPage

本件に関するお問合せ先
THEJSプロジェクト thejs@users.sourceforge.jp
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