Kenji Suzuki
kenji****@gmail*****
2011年 11月 6日 (日) 11:17:59 JST
Kenji です。 On Sun, 06 Nov 2011 10:32:57 +0900 "aidre****@gmail*****" <aidre****@gmail*****> wrote: > sugahara です。 > > Kenji さん、ありがとうございました。 > >> ライセンス変更の件について伺いたいのですが、 > >> CI_Controller を継承しているコントローラで > >> jQuery を活用した Ajax の処理をおこなう場合、 > >> どのような扱いになるのでしょうか? > >> > >> jQuery は MITとGPL licenses のようですが、 > >> ライセンス上の矛盾が発生し、 > >> 共存できないのでしょうか? この質問ですが、私の意見は今のところ MIT を選択すればライセンス上の矛盾はない。 GPL はわからないですね。jQuery は PHP じゃないですし、少なくとも CI と同時に 同じメモリ空間では実行されませんから。 > > EllisLab は、再三に渡って > > > > You should consult an attorney with questions regarding your specific > > legal needs and the terms or interpretation of any software license. > > > > と警告し続けています。つまり、弁護士に相談すべきだと。 > > > > we also hope it impresses on every developer the importance of due > > diligence in license research, which includes consulting an attorney. > > Whether free or commercial, make sure that the license you choose > > respects you and your own work, as well as those who end up using your > > software. Don’t turn licensing into a casual decision, or you are > > doing yourself and your users a great disservice. > > > > あと、きちんとライセンスについて検討すべきだ、でないとひどい目にあうよと。 > > > > そして、この主張はまあ正論ですからね。 > > > > > > 個別の法的問題について一般論で、また専門家でないものが結論することは > > できませんし、実際、紛争になれば、判断するのは裁判官や著作権を管轄する公的機関 > > であり、著作権者やライセンスの作成者ですらないと述べています。 > > > > If a software license is ever brought into question, it will be a judge > > or ruling copyright authority in the location you reside (or the one > > bound to the license agreement) that will interpret and render a judgement, > > not the copyright holder or author of the license. > > > > http://ellislab.com/blog/comments/software_license_awareness_week > 法的云々が発生する可能性を考えると、 > CIを使い続けるかどうか、という > 分岐点に立たされています。 EllisLab の主張は、大量にブログで公表されていますが、実際、我々日本人には 読むのも大変です。 まだすべてを読んでいませんが、印象として、基本的に全部、法律的な正論で来て います。それを嫌がる日本人も多いとは思いますが。 で、法的問題が起こるかどうかについて言えば、他のフレームワークを使ったからと 言って、起こらない保証はありません。 ということで、EllisLab の大きな主張としては、ライセンスが我々がそのソフトを どう(法の制限を超えて)使えるかを規定する唯一のものなので、ライセンスをきちん と理解した上で使うべきだということがあります。CI だから特にリスクが高いかと 言うと、一般論としては No となるとは思います。OSL にしても OSI <http://ja.wikipedia.org/wiki/Open_Source_Initiative> が承認したオープン ソースライセンスであることは確かですから。 ただし、OSL/AFL という、はっきり言って聞いたこともないようなライセンスで 日本語情報も皆無、少なくとも専門家が書いているような情報では見たことない というマイナーなライセンスは、ライセンスを理解するハードルをかなりあげている ことも事実です。 > Magent の例が何か参考になるのではと思い > 探していたところ、以下のサイトに記載されていました。 > > 「Magentのライセンス(OSL/AFL)| 4plus tech」 > http://4plus.jp/tech/2011/02/magento-license.html > > > CodeIgniter の OSL/AFL の場合、 > 以下の点はどのような扱いになるのか > ご教授いただけると幸いです。 EllisLab は CodeIgniter のライセンスに関する以下の FAQ を発表しました。 http://codeigniter.com/license_faq.html これが分量も少なく、参考になると思います。ただし、これが正しいという保証 はありませんが。 The content in this document is neither legal advice nor a legally binding interpretation of the OSL 3.0 license. と注意書きがきちんと入っています。 あとは、昨日(現地時間では一昨日)発表された http://ellislab.com/blog/comments/software_license_wrap_up_and_osl_3.0 に派生物に関する見解など OSL に直接関連するトピックが、OSL を選択した経緯と 共に含まれています。 > ・systemディレクトリ内のプログラムを > applicationディテクトリ内で > オーバーライドした場合はどのような扱いになるのか。 > (systemディレクトリ内のものをコピーしてきたのではなく > 1から書いたものでオーバーライドした場合) OSL にならないというのが EllisLab の見解です。 > ・ソースを公開する場所については決まりがあるのか。 ありません。ただし、GitHub がいいのではないと。 We love GitHub. It has been a great boon for CodeIgniter’s development, and the features make it a joy to work with. It happens to also be free for anyone to access a read-only copy of source code who has an internet connection, even if it’s only their mobile phone. You’d be hard pressed to find a less expensive and more convenient way for licensees to access your source code, though it’s certainly not the only option. http://ellislab.com/blog/comments/software_license_wrap_up_and_osl_3.0 > ・商用ライセンスは用意されているのか。 ありません。 > CI本家の英文をGoogle翻訳などを駆使して、 > 理解しようとつとめているのですが、 > 内容を正確に把握できないので、 > 質問が不適切でしたらお許しください。 この件自体の日本語の情報がほとんどありませんからね。 すくなくとも、全体像をより正確に理解するためには、もっと日本語の情報が 必要だと思いますが、なかなか難しいですね。 // Kenji