HAYASHI Kentaro
hayas****@clear*****
2015年 2月 9日 (月) 16:34:11 JST
今日は年に一度の肉の日(2/9)ですね。 昨年の4.00リリースの後、毎月こつこつリリースを重ねてきて 一年になるので、バージョンを5.00にあげることにしました。 Mroonga 5.00をリリースしました。 http://mroonga.org/ja/docs/news.html#release-5-00 MroongaはMySQL 5.5/5.6、MariaDB 5.5/10.0で利用できる全文検索 ・位置情報検索可能なストレージエンジンです。MroongaはTritonnの後継プロジェクトです。 ドキュメント: http://mroonga.org/ja/ インストールガイド: http://mroonga.org/ja/docs/install.html MroongaでよくあるMySQLとのバージョン不一致でうまくインストールできなかったんだけど、、、 というトラブルもリリース直後は遭遇しにくいので、この機会にMroongaを試してみるのは いかがでしょうか。 みなさんからのフィードバックをお待ちしています! 古いバージョンからアップグレードする場合には、アップグレード手順に 注意が必要です。2.09以降であればデータベースの互換性があります。 古いバージョンからアップグレードするときの詳細情報については、 次のドキュメントを参照してください。 http://mroonga.org/ja/docs/install.html#upgrade-guide 今回のリリースは先月のリリースから間もないので細かな改善や MySQLの更新にともなうパッケージの更新が主です。 ○ [注意] MariaDB 10.0.15 もしくは5.5.41 + Mroongaの組み合わせは利用できません 2015/2/9時点では、以下のケースで"Lost connection"となりMroongaを利用できないことが わかっています。 これは、MariaDBの不具合で既知の問題です。 Wrong implementation of checking PLUGIN_VAR_SET condition https://mariadb.atlassian.net/browse/MDEV-7475 MariaDB 10.0.16もしくはMariaDB 5.5.42以降で修正されています。 具体的には以下のケースで問題になります。 * MariaDB 5.5.41 + Mroonga on CentOS 7 そのため、現時点では、CentOS 7のMariaDB向けにはMroongaのパッケージを提供していません。 Groongaプロジェクトではパッケージを提供していませんが、 以下のケースもおそらく同じ問題が発生すると思われます。 * MariaDB 5.5.41(SCL) + Mroonga on CentOS 6 上記は、MariaDB特有の問題のため、MySQLとの組み合わせであれば 発生しません。 ○ 4.00からのあゆみ 4.00からどんな変更が入ったかざっくりとふりかえってみましょう。 * SCLのMySQLをCentOS 6でサポート(4.01) これでCentOS 6でもあたらしめのMySQLと一緒に使えるようになりましたね * MariaDBやMySQLのアップデートへの追従(4.02) * UbuntuはPPAでパッケージをリリース(4.03) Groongaと同じようにPPAを利用してインストールできるようになりました * INPLACE ALTER TABLEでカラムの追加や削除できるように(4.04) これで気軽にカラムを追加削除できるようになりました * CentOS 7のサポート(4.05) また、MySQL公式リポジトリのパッケージをサポートしはじめたのもこのときからでした * Debianではwheezyのみサポート(4.06) MariaDBにそろそろバンドルされる情報がでてきたころですね * カラム圧縮やトークンフィルターのサポート(4.07) Groonga由来のカラム圧縮がサポートされたのがこのバージョンですね MariaDBにバンドルされた(リリースはまだ)というのがありました * 不具合やドキュメントの更新(4.08) このころMariaDBにバンドルしてリリースされました * 玄人向けの変更をいくつか(4.09) * マルチスレッド性能を改善する実験(4.10) jemallocを使って性能を改善する実験的なしくみがはいりました フィードバックをしてもらえると嬉しいですね。 http://mroonga.org/ja/blog/2015/01/29/release.html 大きなニュースとしてはMariaDBにバンドルされ、試しやすくなったことがありますね。 また、Mroonga単体というよりかは、Groonga由来の改善がいくつかあるのも 目立つところです。 また、PostgreSQLからGroongaを使えるPGroonga(ぴーじーるんが)という プロダクトもリリースされたばかりです。今後が楽しみですね。 PGroonga(ぴーじーるんが) 0.3.0リリース http://groonga.org/ja/blog/2015/02/09/pgroonga-0.3.0.html ○ 変更点 4.10からの変更点は以下の通りです。 http://mroonga.org/ja/docs/news.html#release-5-00 改良 ^^^^ * [appveyor] WindowsでのCIを AppVeyor で行うようになりました。 Windowsでビルドに失敗したのがすぐにわかるようになりました。 groon****@lists*****を購読するとビルドの状態を知ることができます。 * [rpm][centos] CentOS 7でMySQL 5.6.23向けにビルドするようにしました。 [groonga-dev,03083] [青地さんが報告] 修正 ^^^^ * [cmake] ビッグエンディアンのサポートを明示的に無効にしました。 感謝 ^^^^ * 青地さん -- HAYASHI Kentaro <hayas****@clear*****>