長南洋一
cyoic****@maple*****
2012年 6月 16日 (土) 12:34:11 JST
長南です。 実を言うと、この manpage もよくわかりません。 1) NAME lpoptions - display or set printer options and defaults lpoptions - プリンタのオプションやデフォルトの表示・設定を行う この defaults がわかりません。"options and defaults" の and も、 「と」なのか「や」なのかわかりません。つまり、何を言っているのか、 さっぱりわからないのです。 「プリンタのオプションを表示・設定したり、デフォルトのプリンタを 設定したりする」ということなんでしょうか。それならば、なんで defaults と複数なんでしょう。何人かのユーザが自分のデフォルト・プリンタを それぞれ設定すれば、default printer が複数になるからでしょうか。 だとしても、一人のユーザが設定する default printer は一個なんですが。 あるいは、defaults は、プリンタの default options のことなんで しょうか。そう取ると、「デフォルトのプリンタを設定する」ことが抜けて しまいますし ... 少し短くして、「プリンタのオプションの表示・設定、及びデフォルト・ プリンタの設定を行う」ぐらいで済ますところでしょうか。それでも、 NAME の説明が二行になってしまいますけれど。それとも、現在の訳で十分 意味が通じますか。 2) というわけで、DESCRIPTION の訳も気に入らないでいます。 3) DESCRIPTION の次の部分もよくわかりません。 Other options include: コマンドラインでは次のオプションが使用できる。 この options は、lpoptions コマンドに付けるオプションでしょうが、 Other というのは、何に対して other なんでしょう。 4) -d destination[/instance] Sets the user default printer to destination. If instance is supplied then that particular instance is used. This option overrides the system default printer for the current user. ユーザのデフォルトのプリンタとして destination を指定する。 instance も指定すると、そのインスタンスが使用される。 そのユーザにとっては、このオプションによる指定が、システムの デフォルト・プリンタの代わりに使われるわけである。 "for the current user" の current を「その」でごまかしました。もっと ピッタリした表現があるでしょうか。 5) -l Lists the printer specific options and their current settings. プリンタに固有のオプションと、その現在の設定を表示する。 specific はこの場合、「固有の」でよいでしょうか。 6) -x destination[/instance] Removes the options for the named destination and instance, if specified. If the named instance does not exist then this does nothing. -o を使ってオプションを指定している場合に、 名前を指定した 出力先やインスタンスのそうしたオプションをすべて取り消す。 指定した名前のインスタンスが存在しない場合は、何もしない。 かなり原文から離れて、補足訳をしています。試して見たところでは、 こういうことのようですが、違うでしょうか。とにかく、原文は説明不足 だと思います。 "if specified" が何にかかっているかも、よくわかりません。"If a destination or instance is specified" か "If this option is specified" だと思って、省略しましたが、"If options have been specified" かもしれません。それだと、「-o を使ってオプションを指定している場合に」 は、補足ではなく、"if specified" の意味を展開したことになります。 でも、-p の "if specified" の使い方を見ると、そうではなさそうな 気がします。 7) FILES ~/.cups/lpoptions - user defaults and instances created by non-root users. /etc/cups/lpoptions - system-wide defaults and instances created by the root user. ~/.cups/lpoptions - root 以外のユーザが作成した、ユーザの デフォルトとインスタンス。 /etc/cups/lpoptions - root ユーザが作成した、システム全体の デフォルトとインスタンス。 自分で訳しておいて何ですが、「ユーザのデフォルトとインスタンス」と いうのは、意味不明な気がします。「そのユーザが使用するデフォルトと インスタンス」ぐらいの方が、わかりやすいでしょうか。くどい訳ですが。 CUPS の manpage に対する今回のわたしの翻訳は、これでおしまいです。 残りの manpage は、ほかの方にお任せします。cupsd.conf(5) ぐらいは、 あった方がよいと思って、未練が残りますが、cupsd.conf は長いんですよね。 ほかのものは短そうですが。 -- 長南洋一