[JM:01590] Re: [POST:DP] util-linux colcrt.1

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2019年 8月 4日 (日) 10:59:43 JST


長南です。

これは、「です、ます」を「だ」に直したんですね。

○ 説明:
  colcrt  provides  virtual half-line and reverse line feed sequences for
  terminals  without  such  capability,  and  on  which  overstriking  is
  destructive.   Half-line characters and underlining (changed to dashing
  `-') are placed on new lines in between the normal output lines.

  colcrt は、半改行、逆改行の能力を持たず、重ね打ちで表示が壊れる端末に、
  想的にその機能を提供する。 半改行文字と下線  (ダッシュ`-'  に置換され
  る) は、通常の出力行の間に 新しい行をもうけて出力する。

    "Half-line characters" を「半改行文字」と訳していますが、
    "half-line feed" ではないし、 厳密に言うと、「半改行文字」と
    いうのは、変かもしれません。改行文字が '\n' なら、半改行文字というのは
    何なんでしょう?

    '-2' オプションの説明を見ると、”half-line characters" というのは、
    上付き文字や下付き文字のようです。それならば、「半改行して表示される文字や
    下線」が正しいのかもしれません。でも、それでも何を指しているのか読者に
    分かってもらえるかどうか...。「半改行文字」という訳語は仕方がないのかも
    しれません。

    強調の下線は試すことができますが、「半改行文字」はどうやったら試せるんでしょうか。

○ '-2' オプション:
  Causes  all half-lines to be printed, effectively double spacing
  the output.  Normally, a minimal space  output  format  is  used
  which  will  suppress empty lines.  The program never suppresses
  two consecutive empty lines, however.  The -2 option  is useful
  for  sending output to the line printer when the output contains
  superscripts and subscripts which would otherwise be  invisible.

  すべての行に半改行があるように出力する。 実質的には、1  行おきに
  出力されることになる。  通常は半改行のない行で余分な改行を出力し
  ない。 ただし、二つの連続した空行は省略されない。 -2  オプション
  は上付き、あるいは下付き文字が含まれていて、  それらを印字できな
  いラインプリンタに対して出力する時に便利である。

    かなり原文から離れた訳になっていますが、この方がわかりやすいから、
    よいと思います。

    ただ、「通常は」以下の二つの文はちょっとわかりにくい。「通常は」というのは、
    デフォルトでは、つまり '-2' オプションを付けない場合は、ということですか。
    また、「ただし」以下は、前文に対する但し書きですか。それならば、すこし
    訳文に補足して、わかりやすくしたほうがよいと思います。それから、"when
    the output contains" の "the output" は訳出すべきでしょう。
    たとえば、こんな具合。

      「すべての行に半改行があるように出力する。 事実上 1 行おきに
      (つまり、ダブルスペースで) 出力することになる。 このオプションを
      指定しない通常の場合は、半改行のない行で余分な改行を出力しない。
      ただし、二つの連続した空行を省略することはない。-2 オプションは、
      出力に上付き文字や下付き文字が含まれている場合に、それらを印字できない
      ラインプリンタに対して出力するときに便利である。」

○ バグ:
  Should  fold  underlines onto blanks even with the '-' option so that a
  true underline character would show.

  '-' オプションが指定されたときにも、空白部分の下線文字を書き、 下線文字
  を表示すべきである。

    これは何を言っているのかわかりません。原文もわかりにくい。
    原文は、おそらくこういうことを言っているのではないでしょうか。
    「'-' オプションを指定すると、強調の下線が出力されなくなる。それはよい。
    しかし、本当の下線文字 (underbar, underscore) まで表示されなくなって
    しまう。それはまずい。本当の下線文字が来たときは、空白に重ねて下線を
    出力して、下線が見えるようにするべきだ」。訳例を考えると、

      「オプション '-' を指定したときでも、本当の下線文字 (underscore) に
      ついては、空白に下線を重ねて、表示されるようにするべきである。」

    「fold ... onto blanks, 空白に重ねて」というのが、重ね打ちをすることか
    (それは出来ない前提では)、アンダースコア文字をそのまま表示することか、
    '-2' オプション式に次の行に下線を表示することか、どれを想定しているのか
    わかりませんけれど。

-- 
長南洋一



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