長南です。 これは、「です、ます」を「だ」に直したんですね。 ○ 説明: colcrt provides virtual half-line and reverse line feed sequences for terminals without such capability, and on which overstriking is destructive. Half-line characters and underlining (changed to dashing `-') are placed on new lines in between the normal output lines. colcrt は、半改行、逆改行の能力を持たず、重ね打ちで表示が壊れる端末に、 想的にその機能を提供する。 半改行文字と下線 (ダッシュ`-' に置換され る) は、通常の出力行の間に 新しい行をもうけて出力する。 "Half-line characters" を「半改行文字」と訳していますが、 "half-line feed" ではないし、 厳密に言うと、「半改行文字」と いうのは、変かもしれません。改行文字が '\n' なら、半改行文字というのは 何なんでしょう? '-2' オプションの説明を見ると、”half-line characters" というのは、 上付き文字や下付き文字のようです。それならば、「半改行して表示される文字や 下線」が正しいのかもしれません。でも、それでも何を指しているのか読者に 分かってもらえるかどうか...。「半改行文字」という訳語は仕方がないのかも しれません。 強調の下線は試すことができますが、「半改行文字」はどうやったら試せるんでしょうか。 ○ '-2' オプション: Causes all half-lines to be printed, effectively double spacing the output. Normally, a minimal space output format is used which will suppress empty lines. The program never suppresses two consecutive empty lines, however. The -2 option is useful for sending output to the line printer when the output contains superscripts and subscripts which would otherwise be invisible. すべての行に半改行があるように出力する。 実質的には、1 行おきに 出力されることになる。 通常は半改行のない行で余分な改行を出力し ない。 ただし、二つの連続した空行は省略されない。 -2 オプション は上付き、あるいは下付き文字が含まれていて、 それらを印字できな いラインプリンタに対して出力する時に便利である。 かなり原文から離れた訳になっていますが、この方がわかりやすいから、 よいと思います。 ただ、「通常は」以下の二つの文はちょっとわかりにくい。「通常は」というのは、 デフォルトでは、つまり '-2' オプションを付けない場合は、ということですか。 また、「ただし」以下は、前文に対する但し書きですか。それならば、すこし 訳文に補足して、わかりやすくしたほうがよいと思います。それから、"when the output contains" の "the output" は訳出すべきでしょう。 たとえば、こんな具合。 「すべての行に半改行があるように出力する。 事実上 1 行おきに (つまり、ダブルスペースで) 出力することになる。 このオプションを 指定しない通常の場合は、半改行のない行で余分な改行を出力しない。 ただし、二つの連続した空行を省略することはない。-2 オプションは、 出力に上付き文字や下付き文字が含まれている場合に、それらを印字できない ラインプリンタに対して出力するときに便利である。」 ○ バグ: Should fold underlines onto blanks even with the '-' option so that a true underline character would show. '-' オプションが指定されたときにも、空白部分の下線文字を書き、 下線文字 を表示すべきである。 これは何を言っているのかわかりません。原文もわかりにくい。 原文は、おそらくこういうことを言っているのではないでしょうか。 「'-' オプションを指定すると、強調の下線が出力されなくなる。それはよい。 しかし、本当の下線文字 (underbar, underscore) まで表示されなくなって しまう。それはまずい。本当の下線文字が来たときは、空白に重ねて下線を 出力して、下線が見えるようにするべきだ」。訳例を考えると、 「オプション '-' を指定したときでも、本当の下線文字 (underscore) に ついては、空白に下線を重ねて、表示されるようにするべきである。」 「fold ... onto blanks, 空白に重ねて」というのが、重ね打ちをすることか (それは出来ない前提では)、アンダースコア文字をそのまま表示することか、 '-2' オプション式に次の行に下線を表示することか、どれを想定しているのか わかりませんけれど。 -- 長南洋一