[JM:02173] Re: である調、ですます調について

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2021年 5月 1日 (土) 21:17:15 JST


元木です。

On Sat, May 1, 2021 at 8:20 PM matsuand <michio_matsu****@yahoo*****> wrote:
>
> matsuand と申します。質問です。
>
> Linux JM プロジェクトガイドの翻訳の指針においては、
> 文体として特に理由がなければ「である調」を採用すべきことが書かれています。
>
> 一般にマニュアルは「ですます調」がわかりやすくふさわしいと考えています。
> そこで質問ですが、そういった私的感覚だけで、
> 上に示した "特に理由が" あるものと解釈して頂けますか。

私の記憶をたどる限り、「である調」に統一しましょうと指針になったのは、
このプロジェクトが発足した20年以上前の話です。
私も当時から関わっていますが明確な記憶はありませんし、サイト移転で
ML の履歴も消えています。明確な理由を説明できる人は今はいないと思います。
「である調」と「ですます調」が混在するのは統一感がないのでどちらかに
統一しようというのが趣旨で、「である調」になっているのは意見が多かった方に
なったのだと思います。

ここまでが経緯で、個人的な印象を述べると、「ですます調」の場合、形容詞で
終わるときに少し違和感を感じます。例えば、「〜が小さい。」はしっくり来ますが、
「〜が小さいです」には違和感を感じます。
「です」は「だ」は丁寧語なので、「小さいだ」はおかしいですよね。
この場面で「ですます調」と「である調」のどちらか一方を選べと言われたら、
自分だと「である調」を選びます。
ここまでが一般論としての個人的の意見です。

>
> つまり「ですます調」で訳出したものを提示した場合、受領されますか拒絶されますか。
> 「である調」への変換指示が出ますか。

ある程度の統一感は大事だと思います。
既存の翻訳があるパッケージに対してであれば、既存のルールとあわせてください、
ということになると思います。例えば、 LDP man-pages の翻訳で、一部が「である調」で
一部が「ですます調」だというのは、一番避けるべきことだと思います。
一方で、新規のパッケージであれば、その中で「である調」「ですます調」が
統一されていれば思っています。

上記の指針は筋が通っているでしょうか?

「ですます調」を使っている例外もあり、GNU coreutils では「である調」ルールに
したがっていません。これはマニュアルを --help 出力から help2man で生成していて、
オリジナルの coreutils の翻訳が、基本は「ですます調」で、オプションの説明は
「である調」で、昔から行われているので、それにしたがっています。
例 http://linuxjm.osdn.jp/html/GNU_coreutils/man1/chown.1.html

>
> 私は近々に訳案提示を行いたく考えていますが、
> 「ですます調」での訳出を行いたく思っています。
>
> プロジェクト各位のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。
>
> matsuand
> michio_matsuyama AT yahoo DOT co DOT jp
>
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