[Lkst-develop] 性能測定結果と改善案

Back to archive index

AKIYAMA Nobuyuki akiya****@soft*****
2002年 7月 12日 (金) 14:40:24 JST


秋山です。

WebBench を使った性能測定を行ないました。
結果と今後の改善案を示します。ご意見いただきたく。

[測定環境]
・サーバ:Pen3(700MHz) Xeon × 4CPU, メモリ1Gバイト
・クライアント数:32クライアント

[測定結果]
 1秒間のリクエスト処理数をもとに、pure kernel に対する
 オーバヘッドを算出した。

                   Req./sec      Overhead
 pure kernle      5030            -
 LKST V1.1        4403          12.5%
  LKST V1.2        4635           7.2%
  LKST V1.2 off    4911           2.4%
  参考)LTT        3215          36.1%

 LKST V1.1 -> V1.2 で、 5.3% の改善。

[目標性能]
 トレース採取時で、5%以下としたい。
 また、トレース採取なしの場合で、1%程度。

[改善案]
・デフォルト採取イベントの見直し(削減) 
 定常的に採取すべきイベントを見直し、削減する。
 削減の方針としては、カーネルデバッグに必要なもののみを
 残し、それ以外はデフォルトから外す。

・インライン版HOOKマクロの改良
 インライン版は関数版に比べて走行ステップが多く、使用頻
 度も高いと思われる。改良し、走行ステップを減らす。

・spinlockマクロのオプション化
 spinlockマクロは、SMPカーネルで頻繁に動作するため、トレ
 ースを採取しない場合でも性能負担になっていると思われる。
 デフォルトでは、HOOK を入れず、kernel config 時に HOOK
 を入れるかどうかを選択(ex.Spinlock debugging)するように
  する。

以上

-- 
秋山 延幸(AKIYAMA Nobuyuki)
富士通株式会社 沼津工場(D棟4F) Linux統括部)BCCプロジェクト推進部
E-mail:akiya****@soft***** Tel:055-924-7241(7551-5721)




Lkst-develop メーリングリストの案内
Back to archive index