-rao-
hjmr9****@yahoo*****
2003年 5月 10日 (土) 13:10:25 JST
このところ激いそがしで，夜中と明け方以外になかなかソースを触る時間が取れ
ないため，ちょっと動きが鈍くなっています．すみません．
掲示板にも書きましたが，ちょろちょろとSimpleUIの改造を試みていまして，と
りあえず出来ているところまで，昨晩CVSに上げました．
変更したのはSimpleUIとnsmsgs本体の複数ファイルです．
1) プラグインからメニューに項目を追加できる機構の追加
2) ヘルプファイルの参照（レグネ本体と同じフォルダに入れたayami_wingさん
作のヘルプを開くようにしてあります．感謝＞ayami_wingさん）
3) リンク先のSF.jpへの変更
4) 本体のバージョン番号をα10に向けて 0.5.10 系に設定しました．
1) についてですが，プラグインからメニューに項目を追加する方法は以下のよ
うな感じにしてみました．
----- UIサービスの仕様 -----
1) UIサービスの登録
メニューに登録したい項目があるプラグインは以下のUIサービスを
CreateServiceにより登録します．
プロトコルプラグインの場合：
/Protocol/<プロトコル名>/Connection/UIService/Member/<サービス名>
/Protocol/<プロトコル名>/Connection/UIService/Group/<サービス名>
AddInプラグインの場合：
/AddIn/<名前>/UIService/Main/<サービス名>
/AddIn/<名前>/UIService/Member/<サービス名>
/AddIn/<名前>/UIService/Group/<サービス名>
/AddIn/<名前>/UIService/Tab/<サービス名>
Main：メインウィンドウの「機能」メニューに登録
Member，Group：メンバーやグループを右クリックしたときのメニューに登録
Tab：メインウィンドウのタブを右クリックしたときのメニューに登録
注1) Memberメニューに関しては，登録されたメニュー（従来の互換メニューを
含む）のうち，一番上に位置する項目（最初に登録された項目）がデフォルトと
なります（これもいい方法があれば変えたい）
注2) Memberメニューに登録されるプロトコルUIサービスは「名前をコピー」と
いう項目の上に，アドインUIサービスはメニューの末尾に追加されます．
2) UIサービスの実装
UIサービスの仕様は以下の通りです．
Integer TNsmServiceProc(Cardinal wParam, Cardinal lParam);
wParam: HNsmConnection（Main, Tabの場合は不定）
lParam: struct TNsmUIServiceInfoへのポインタ
struct TNsmUIServiceInfo {
Integer cbSize; // 構造体のサイズ=sizeof(TNsmUIServiceInfo)
Integer nInfoKey; // UIサービス呼び出し理由(NMUI_XXXXで指定)
Integer nGroupId; // グループID（Member, Groupの時のみ有効)
LPCTSTR lpAccount; // アカウント（Memberの時のみ有効）
PNsmInfo lpInfo; // 情報設定用
Integer nFlags; // 予約
};
[引数の内容]
a) nInfoKey = NMUI_GETCAPTION の場合
nGroupId = 不定
lpAccount = 不定
lpInfo->nType = NMIT_WIDESTRING
lpInfo->lpBuffer = バッファ
lpInfo->nBufferSize = lpBufferの大きさ
b) nInfoKey = NMUI_ONCLICK の場合
b-1) クリックされた対象がメンバの場合
（〜/UIService/Member/〜が呼び出された場合）
nGroupId = メンバの所属するグループのID
lpAccount = メンバのアカウント名
lpInfo = NULL
b-2) クリックされた対象がグループの場合
（〜/UIService/Group/〜が呼び出された場合）
nGroupId = グループのID
lpAccount = NULL
lpInfo = NULL
b-3) それ以外の場合
nGroupId = 0
lpAccount = NULL
lpInfo = NULL
[返り値]
失敗した場合 0
成功した場合 0以外
a) nInfoKey = NMUI_GETCAPTION（キャプション取得要求）の場合には以下の情
報も返す
lpInfo->nType = NMIT_WIDESTRING
lpInfo->lpBuffer = メニューに設定するキャプション
lpInfo->nBufferSize = lpBufferの大きさ
設定例
wcsncpy(lpInfo->lpBuffer, <キャプション>, (lpInfo->nBufferSize)/2);
3) 従来との互換UIサービス
上記のフォーマットのUIサービス以外に，以下のUIサービスは対応するキャプショ
ンと共に右クリックメニューに登録されます．
これにより従来のプラグインも利用できますが，【使用されていない（できない）
UIサービスはメニューには表示されません】ので注意して下さい．
サービス
/Protocol/<プロトコル名>/Session/Open
/Protocol/<プロトコル名>/Connection/AddMember
/Protocol/<プロトコル名>/Connection/RemoveMember
/Protocol/<プロトコル名>/Connection/AddGroup
/Protocol/<プロトコル名>/Connection/RemoveGroup
/Protocol/<プロトコル名>/Connection/ChangeGroupName
----- ここまで -----
これだけだと分かりにくいので，実際に動いているサンプルプラグインを添付し
ます．
（追記：と思ったのですが，メイルのサイズが大きくなりすぎましたので以下の
URLにアップしておきます
http://www007.upp.so-net.ne.jp/rao/regne/test/AddInMenuTest.zip
http://www007.upp.so-net.ne.jp/rao/regne/test/ProtocolMenuTest.zip
）
AddInMenuTest（ソース付き）
AddInメニューの簡単なサンプルで，機能メニュー，タブメニュー，メンバ右ク
リックメニュー，グループ右クリックメニューに「ダイアログを開く」という項
目を追加します．
ProtocolMenuTest（ソース無し）
拙作の Yahoo!ニュースヘッドラインプラグインを改造したもので，
NMS_PROTOCOL_SESSION_OPEN に割り当てられていた機能を，独自に追加した「ニュー
スを読む」というメニュー項目で置き換えています．プロトコルUIサービスとア
ドインUIサービスの動作の違いを見るためなので，ソースは付けていません．
なお，今回の変更では，メンバ右クリックメニューから「会話ログを見る」とい
う項目をなくしています．UFrmHistory も NotUsed ディレクトリに移動し，
会話履歴の表示をSimpleUIでは面倒を見なくなりました．これに合わせてログ表
示機能をSimpleLogプラグインに実装しないといけないのですが，ちょっと忙し
くて手が回りませんでした…すんません．
-Rao-
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