TERASOLUNA Framework

メッセージ #87762 への返信
> TERASOLUNA Batch Framework for Java 2.x系において同期型バッチを実行(JobStarter)する場合、
> Bean定義ファイル(FrameworkBean.xmlやDefaultValueBean.xml)を参照しBeanを自動生成すると思います。
>
> その中でDefaultValueBean.xmlに定義されている例外ハンドラMapについて質問なのですが
> デフォルトでは以下のように書かれています。
>
> <util:map id="exceptionHandlerMap">
> <entry>
> <key>
> <bean class="jp.terasoluna.fw.batch.core.jobException" />
> </key>
> ・
> 　・
> 　・
> </entry>
> </util:map>
>
> JDK1.7でアプリケーションを動作させた場合、例外ハンドラMapの型はLinkedHashMapで登録されます。
> しかしJDK1.8にした場合、例外ハンドラMapの型はLinkedMapになってしまいバッチ起動時にエラーが発生します。
>
> ハンドラMapの定義に「map-class="java.util.LinkedHashMap"」を追記するとエラーは解消するのですが
> Java7からJava8に移行した場合になぜBean定義ファイルのMap定義のmap-class属性が省略されていると
> LinkedMap型で登録されるのでしょうか？
>
> ご回答よろしくお願いします。

まず、TERASOLUNA Batch Framework for Java 2.x系に同梱しているSpring
# Batch FW 2.0.2.0までに同梱しているSpring 2.0.6
# Batch FW 2.0.3.0以降に同梱しているSpring 2.5.6.SEC01
は、JDK1.8には対応しておらず、
また、TERASOLUNA Batch Framework for Java 2.xでも動作検証は行っていないことをご承知おきください。

上記の事象は、SpringがJavaのバージョンを正しく認識できず、
LinkedHashMap(Java1.4以降であることが必須条件)が自動選択されない状況に陥ったことにより発生しております。

以下、詳細となります。

TERASOLUNA Batch Framework for Java 2.x系において、
Springが正しくJavaのバージョンを認識できるのが、1.7(Java7)までであり、
それ以降のJavaバージョンになりますと、正しく認識できず、
Springのバージョンによって、
Java1.3扱いもしくはJava1.4扱いとなります。
# Batch FW 2.0.2.0までに同梱しているSpring 2.0.6であれば、Java1.3扱い、
# Batch FW 2.0.3.0以降に同梱しているSpring 2.5.6.SEC01であれば、Java1.4扱いとなります。
# 詳しくは、ご利用のバージョンのSpringの、
# org.springframework.core.JdkVersionのソースでご確認いただけます。

<util:map id="exceptionHandlerMap">
<entry>
<key>
<bean class="jp.terasoluna.fw.batch.core.jobException" />
</key>
・
・
・
</entry>
</util:map>
によって生成されるMapは、
本来、ランタイムがJava1.4以降であれば、
java.util.LinkedHashMap(JDK1.4で追加されたクラス)が自動選択されますが、
判定不能バージョンのJava(1.8)が、Spring 2.0.6ではJava1.3扱いとなり、
java.util.LinkedHashMapが自動選択できず、
次の自動選択候補となるorg.apache.commons.collections.map.LinkedMapがクラスパス上に存在したため、
LinkedMapが自動選択される結果となっています。