[Tomoyo-dev 388] 第1回開発会議サマリーについて

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Toshiharu Harada harad****@nttda*****
2007年 7月 31日 (火) 10:17:36 JST


7/27 15:00-22:30 まで行った第1回開発会議のサマリーです。

具体的な発言は、武田君が書いてくれた下記メモを参照下さい。
大筋としては、

・議論の前提として、OLS2007およびプロジェクト現状に
 ついて、原田、半田、武田から説明を行い、質疑に対応。
 OLS2007についてはWikiに書いたものが全てであり、
 (それ以降行っている作業については、原田分は
 tomoyo-devに投げてあります)
・とにかくプロジェクトとしては何が何でもメインラインを
 目指すべきであることをあらためて確認した。
・1.X系については凍結を行うべきであることを確認したが、
 /.initやファイル、ディレクトリの配置について
 慣習に従っていないことが今後問題となるという指摘があり、
 それに対応したものを最終リリースとする方向。
・2.Xについては、LKMLに投稿するとしても、どの単位
 (内容)で出すかが重要であり議論となった。
 参加者による結論としては、小出しにせずLSM独自拡張を
 含めてまとめて投稿すべき、となったが実際については
 作業状況を見て判断。
・GUI開発状況の説明と意見交換を行った。
・開発およびリリースについては、コミュニティベースで
 行うべしということで意見が一致し、ホームページ
 サーバ等もSourceForge.jpではなく自前で持ち、
 ドメイン名も取得するべきという意見が出た。

以上です。より具体的な内容と今後のアクションプランについては、
1系、2系、GUIそれぞれの担当メンバーより説明をお願いします。
(Wikiにも記載しましょう)

-------- Original Message --------
Subject: 開発会議メモ
Date: Mon, 30 Jul 2007 10:18:24 +0900
From: Kentaro Takeda <taked****@nttda*****>
To: "RDH 原田 季栄(SIアーキテクチャ開発)" <harad****@nttda*****>
CC: "RDH 半田 哲夫(SIアーキテクチャ開発)" <handa****@pm*****>, "RDH 平坂 透(SIアーキテクチャ開発)" <hiras****@pm*****>

武田です。おはようございます。
7月27日の開発会議のメモです。

【昼の部】
参加者:原田・武田・半田・平坂(途中まで)・クスノ・小久保・大津・Matthew・澤田・小島(途中まで)
【夜の部】
参加者:原田・武田・半田・クスノ・小久保(途中まで)・大津・Matthew・澤田・渡辺・hito・根津・宍道

■OLS終了後のTOMOYO Linuxの現状についての共有
・メインライン化に向けて、TOMOYO LinuxはAppArmorからちょうど1年遅れている。
 現状、「パス名ベースの後発セキュアOS」と思われている。パス名ベースの
 セキュアOSが2つメインラインに入ることはLSMのメンテナChris Wrightの発言からまずない。
 AppArmorは散々たたかれながらも「そろそろ入るんじゃないか」、
 という雰囲気であり、厳しい状況。( http://lwn.net/Articles/239962/ )(原田)
・とりあえずメインラインに入らない限り、これ以上使われるようにはならない。
・組み込み系のMontaVistaにせよ、やはりメインラインにはいってナンボの世界(宍道)

■メインライン化へ向けての行動について
・実装から1段階抽象化したセキュリティモデルでの理論的武装が必要。
 コードを深く知らないレベルで、機能を1度ダンプした形で
 ホワイトペーパなどの形に表現すればSELinux陣営からも評価の対象として
 見てもらえるのではないか。AppArmorはそれをやっていないし、
 やれば必ずメインラインに向けた強みになる。(hito・根津)
・進研ゼミの案内のノリが必要。(hito)
 しまじろうとミミリン?(原田)
・LSMの仕様で2.x系の機能が制限されるのであれば、
	・現状のLSMの仕様でできるTOMOYO本体
	・LSM拡張とそれを利用したTOMOYO本体
 という2つのパッチをいっしょに投げればよいのではないか。(hito)
・メインラインに投げるときは小出しする必要はあまりないし、
 実はパフォーマンスはそれほど重視しなくてよい。(hito)
・トレーサとしてメインラインを目指すなら、
	・セキュリティ用フレームワークのLSMを使っている
	・TOMOYOと言う名前が邪魔をする
 という点で、うかつにやるとLKMLからbanされうる。(hito)

■1.x系と2.x系について
・1.x系がいつまでも機能拡張を続けている限り、ユーザは安心して使えない。
 開発リソースとしても2.x系に注力すべきで、1.x系はコードをフリーズすべき。(根津・hito)
・フリーズする前に、「tomoyo」と「ccs」が混在していることや、
 設定ファイルに「.txt」がついている点、
 「/rooot/ccstools」にツールを入れる点などを標準に直すべき。
 「/.init」もメインラインやディストリビュータにはなかなか受け入れられない。(hito・宍道)

■開発協力体制についての説明
・Subversionのtrunkには自由に書き込んでいただいてOK。
 適当なタイミングで半田さんがtagsに切り出して、
 それをデータの社内手続きを経てSourceForgeでリリースする。(半田)

■リリースや配布方法について
・NTTデータとしてのリリースのみをリリースと呼び、Tagsに切り出すことをリリースと
 呼ばないのは不自然。リリースはリリースなので、区別するなら「コミュニティリリース」と
 「プロダクトリリース」といった言葉を使うべき。(根津)
・「コミュニティリリース」と「プロダクトリリース」をするなら、
 同じものという認識を持ってもらうため、しばらくは同時リリースを目指すべき。(hito)
・SourceForgeで無理に配布しなくても、コミュニティとして1台サーバを立てて、
 そこにリリースするソースコードとバイナリパッケージを置けば一番すっきりする。
 NTTデータとしてではなく、コミュニティとしてドメインを取って運用するのがよい。(根津)
・依存関係も定義して、「yum install tomoyolinux」だけでカーネルから
 ツールから全部一式はいる形にしないとだめ。(hito)
・バージョン番号は、「x.y.z-PL001」と4桁にして欲しい。
 yは機能、zはバグフィックス、PLはディストリビュータカーネルが
 上がるたびに増える、という形で。(hito)

■テスト環境について
・SystemTapのようなプロファイラでテストできないか(Matthew)
・テストファームのようなものが必要だが、今は2.x系に注力すべき。(根津)

■TOMOYO GUIについて
・裾野を広げる意味ではやはり必要で、RCP化もその目的のためにやるべきこと。(クスノ)
・チュートリアルドキュメントの充実が大切。editpolicy相当のことが
 できるんだろうな、で止まってしまう。(クスノ)
・複数台サーバの一括管理は、軍事ではNGだが、民間では必要とされている。(小久保・小島)

■その他
・SELinux陣営が「観測に基づくアクセス制御が危険である」と
 言っている根拠がよく分からない。(澤田)
・実際の利用例ならば、DB系の制御の例が需要が大きい。(Matthew)

以上です。

-- 
 武田健太郎 (Kentaro Takeda)
 taked****@nttda*****
 株式会社NTTデータ 技術開発本部
 SIアーキテクチャ開発センタ


-- 
原田季栄 (Toshiharu Harada)
harad****@nttda*****




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