Revision | 77f3c02a96a2bab08498ecec85b062a3547bc612 (tree) |
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Time | 2013-11-27 19:34:39 |
Author | ![]() |
Commiter | AkihaTohno |
画像追加ほぼ完成版
@@ -53,21 +53,59 @@ WINEというWin32APIを提供するソフトウエアのお陰でだいぶ動 | ||
53 | 53 | openSUSE 13.1について |
54 | 54 | ===================== |
55 | 55 | |
56 | -この原稿執筆時点では次世代であるopenSUSE13.1RC1がリリースされています。 | |
57 | -この版ではopenSUSE12.3とくらべて以下の様な違いがあります。 | |
58 | -当然、RC1のビルドですから原稿執筆時点から更に変更になる可能性があります。 | |
59 | - | |
60 | -- Rubyにて書きなおされた新たなるYaST | |
61 | -- KDE 4.11.2 | |
62 | -- Gnome 3.10 | |
63 | -- Kernel 3.11.3にbtrfsの修正を加えたもの | |
64 | -- snapper 0.1.7(btffs) | |
65 | -- nginx | |
66 | -- bluez5への置き換え | |
67 | -- plasma-nm | |
68 | -- zypperのログイン出来ない問題の修正 | |
69 | - | |
70 | -現在、ベーター版からの変更点は上がっているだけでこれだけになります。 | |
71 | -もちろん、ベーター版に比べて安定度が上がっていることは間違いないと思いますが、 | |
72 | -本番環境で使うことはやめておいたほうが無難です。まだどこにどのようなバグが潜んでいるかわかりませんから。 | |
56 | +この原稿執筆時点での最新版はopenSUSE13.1です。2013年9月20日にリリースされました。 | |
57 | +特に大きな特徴はOpenStack Havanaの採用とs3fsの採用でしょうか。これらソフトウェアによってより効率的にプライベートクラウドが作成できるようになりましたし、 | |
58 | +より手軽にAmazonS3バケットを使うことができます。 | |
59 | +そして、openSUSE13.1は前のバージョンであるopenSUSE12.3とくらべて以下の様な違いがあります。 | |
60 | + | |
61 | +インストール時に注意すべき事項 | |
62 | +--------------------------------- | |
63 | + | |
64 | +- インストール直後の状態ではネットワークが利用できません。ネットワークを有効にする、WiFiの設定を行ったあとに手動で再起動を行う必要があります。 | |
65 | +- NVIDIAのグラフィックボードを利用している場合、/dev/nvidia*へのアクセス権が必要になります。従来は自動でVideoグループに追加されていましたが | |
66 | +手動でユーザーをVideoグループに追加する必要があります。 | |
67 | +- | |
68 | + | |
69 | + | |
70 | +Rubyにて書きなおされた新たなるYaST | |
71 | +------------------------------ | |
72 | + | |
73 | +これに伴いYaSTのモジュールの幾つかが廃止されました。廃止されたモジュールは以下になります。 | |
74 | + | |
75 | +- yast2-autofs | |
76 | +- yast2-dbus-client | |
77 | +- yast2-dirinstall | |
78 | +- yast2-fingerprint-reader | |
79 | +- yast2-irda | |
80 | +- yast2-mouse | |
81 | +- yast2-phone-services | |
82 | +- yast2-power-management | |
83 | +- yast2-profile-manager | |
84 | +- yast2-sshd | |
85 | +- yast2-tv | |
86 | + | |
87 | +追加されたソフトウェア | |
88 | +-------------------- | |
89 | + | |
90 | +- OpenStack Havana | |
91 | +- s3fs | |
92 | + | |
93 | +主なソフトウェアのバージョン | |
94 | +--------------------------- | |
95 | + | |
96 | +- Ruby 2.0 on Rails4 | |
97 | +- php 5.4.20 | |
98 | +- FreeType 2.5 | |
99 | +- Apache 2.4 | |
100 | +- MariaDB 5.6 | |
101 | +- MySQL 5.6 | |
102 | +- Gnome Shell 3.10 | |
103 | +- KDE Plasma 4.11 | |
104 | +- LibreOffice 4.1 | |
105 | +- Samba 4.1 | |
106 | +- KVM/QEMU 1.6 | |
107 | +- Xen 4.3 | |
108 | +- libvirt 1.1.2 | |
109 | +- GCC 4.8 | |
110 | +- LLVM 3.3 | |
73 | 111 |
@@ -20,11 +20,11 @@ | ||
20 | 20 | |
21 | 21 | それでは、インストールイメージをダウンロードしましょう。 |
22 | 22 | 公式ダウンロードサイトは以下のURLになります。 |
23 | -http://software.opensuse.org/123/ja | |
23 | +http://software.opensuse.org/131/ja | |
24 | 24 | |
25 | 25 | .. note:: |
26 | 26 | |
27 | - 原稿執筆時点の最新版は12.3です。基本的にはhttp://software.opensuse.orgにアクセスすることで | |
27 | + 原稿執筆時点の最新版は13.1です。基本的にはhttp://software.opensuse.orgにアクセスすることで | |
28 | 28 | 最新版がダウンロードできます。 |
29 | 29 | |
30 | 30 | インストールイメージの用意ができたところで、実機にインストールする人はライティングソフトでメディアを作成しましょう。 |
@@ -34,3 +34,77 @@ http://software.opensuse.org/123/ja | ||
34 | 34 | |
35 | 35 | ここでは仮想マシンの作成方法は割愛します。筆者はVirtualBoxにて確認をしています。 |
36 | 36 | |
37 | +インストール | |
38 | +=========== | |
39 | + | |
40 | +準備もできたことでしょうし、実際にインストールを始めていきましょう。 | |
41 | +それでは仮想マシンでも実機でも構いませんので、用意したメディア・イメージからブートを行います。 | |
42 | +実機を使う方は各マニュアルを参照の上、ブートしてください。仮想マシンを使う方は各仮想マシンを設定した上で仮想マシンの電源を入れてください。 | |
43 | +少しすると次のような画面が出てきます。 | |
44 | + | |
45 | +.. image:: boot.png | |
46 | + | |
47 | +上下のカーソルキーでInstallationを選択してEnterキーを押します。しばらくするとLinuxの起動に必要なファイルが読み込まれて次の画面に遷移します。 | |
48 | + | |
49 | +.. image:: EULA-EN.png | |
50 | + | |
51 | +画面が英語ですね。言語で日本語を選択します。しばらくするとすべて日本語に翻訳され、キーボードも日本語キーボードが選択された画面に遷移します。 | |
52 | + | |
53 | +.. image:: EULA-JA.png | |
54 | + | |
55 | +ここでライセンスが表示されていますので、次へをクリックします。インストールモードを選択する画面に遷移しますので、この場合は新規のラジオボタンをクリックして反転させ、 | |
56 | +次へをクリックします。 | |
57 | + | |
58 | +.. image:: install-mode.png | |
59 | + | |
60 | +次にタイムゾーンの設定を行います。下記画面が表示されていると思いますので、国内でしたら「アジア」、「日本」を選択します。この時注意してほしいことは、 | |
61 | +ハードウェアのクロックをUTCにするのチェックを仮想マシンでは入れたままにしてください。実機にインストールする場合は好みで問題はありません。 | |
62 | +設定を行ったら次へをクリックしましょう。インストールするデスクトップを選択していきます。 | |
63 | + | |
64 | +.. image:: timezone.png | |
65 | + | |
66 | +お待たせしました。ついにデスクトップ環境の選択になります。下記画面が表示されていると思います。 | |
67 | + | |
68 | +.. image:: desktop-select.png | |
69 | + | |
70 | +二大デスクトップ環境であるKDEとGNOMEが表示されていることがわかると思います。この他にも、LXDEやxfce、最低限のX window環境やサーバー用途で使う場合のXをインストールしない | |
71 | +を選択することができます。一つの目安として。KDEやGNOMEはそれなりにパワーが有るマシンで、ローパワーのマシン(大体メモリ1G程度)にインストールする場合はLXDEやxfceを利用するといいでしょう。 | |
72 | +インストールするデスクトップ環境のラジオボタンをクリックして反転させ次へをクリックします。 | |
73 | + | |
74 | +.. image:: hdd.png | |
75 | + | |
76 | +上記のような画面が表示されていると思います。今度は少し厄介ですがハードディスクの設定になります。ハードディスクのパーティション分けです。 | |
77 | +注意が必要なケースはWindowsとのデュアルブート環境を構築する場合でしょうか。誤ってWindowsの領域を消さないようにしてください。 | |
78 | +仮想マシンを利用している場合は、そのままでも問題はありません。試しにbtrfsを利用してみたい場合は、btrfsを既定のファイルシステムにするチェックボックスをクリックしてください。 | |
79 | +特に問題がなければ、次へをクリックしてください。下記画面に遷移します。 | |
80 | + | |
81 | +.. image:: user.png | |
82 | + | |
83 | +初期ログインユーザーの設定をここでは行います。 | |
84 | +ユーザー名とパスワードを設定してください。初期状態では、ルートのパスワードも同じに設定されます。 | |
85 | +必要であれば、「このパスワードをシステム管理者のものとして利用する」のチェックボックスを外してください。 | |
86 | +次の項目でシステム管理者のパスワードが設定できます。 | |
87 | +ユーザー名をパスワードに含んでいる場合は次へをクリック際に警告が表示されます。 | |
88 | + | |
89 | + | |
90 | +.. image:: password.png | |
91 | + | |
92 | +このような渓谷が表示されたからといって慌てる必要はありません。そのままパスワードを使う場合は「はい」をクリックするだけでいいのですから。 | |
93 | +いよいよここでインストールする準備も大詰めです。 | |
94 | +最後の設定の確認を行います。次の画面が表示されていると重います。 | |
95 | + | |
96 | +.. image:: install-1.png | |
97 | + | |
98 | +.. image:: install-2.png | |
99 | + | |
100 | +画面キャプチャの都合上二枚になっていますが、上部と下部を分けてとっただけですのであまり気にはしないでください。 | |
101 | +この画面上からインストールの詳細を詰めることができます。設定変更したい項目をクリックすることで更に詳細な設定メニューが表示されます。 | |
102 | +特にデフォルトでインストールしたとしても特に不自由はしないと思います。 | |
103 | +特に問題がなければ、インストールをクリックしましょう。次のような確認画面が表示されます。 | |
104 | + | |
105 | +.. image:: install-confilm.png | |
106 | + | |
107 | +ここでインストールするをクリックすることで実際にパーティションの変更等が行われインストールが実行されます。 | |
108 | +全てのパッケージの導入が終わると自動で再起動が行われます。再起動が完了した後、自動で各種設定が行われログイン画面が表示されます。 | |
109 | +ここで先ほど設定したユーザー名とパスワードでログインします。 | |
110 | +無事にログインできたでしょうか。openSUSEの世界をお楽しみください。 |