[JM:00214] Re: [POST:DP] man man.1

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2011年 3月 31日 (木) 21:21:32 JST


長南です。二通目です。

> .\"O .SH "CAT PAGES"
>     ---- (中略) ----
> .\"O Traditionally, formatted versions of pages in DIR/manX are
> .\"O saved in DIR/catX, but other mappings from man dir to cat dir
> .\"O can be specified in
> .\"O .BR /usr/share/misc/man.conf .

> 伝統的に、DIR/manX の整形済みマニュアルは DIR/catX に
> セーブされるが、
> man ディレクトリと cat ディレクトリの別のマッピング(対応付け)を
> .B /usr/share/misc/man.conf
> で指定することもできる。

わたしとしては、「別のマッピング」と「別の対応付け」のどちらか、
というつもりでした。でも、「別のマッピング (対応付け)」も
悪くないですね。

ところで、「説明」セクションの冒頭を引用すると、

> .B man
> はオンラインマニュアルページ (man ページ) を整形し表示する。

というふうに、カッコの前後に空白を入れるのが man ページの
スタイルのようです。訳文は、「別のマッピング(対応付け)を」と
空白が入っていません。

> .\"O It is possible to make
> .\"O .B man
> .\"O suid to a user man. Then, if a cat directory
> .\"O has owner man and mode 0755 (only writable by man), and the cat files
> .\"O have owner man and mode 0644 or 0444 (only writable by man, or not
> .\"O writable at all), no ordinary user can change the cat pages or put
> .\"O other files in the cat directory. If
> .\"O .B man
> .\"O is not made suid, then a cat directory should have mode 0777
> .\"O if all users should be able to leave cat pages there.
> .B man
> コマンドをユーザー man に suid することもできる。
> その場合、 cat ディレクトリを所有者 man、モードを 0755
> (ユーザー man だけが書き込み可) とし、
> cat ファイルを所有者 man、モードを 0644 または 0444
> (ユーザー man だけが書き込み可、またはユーザーすべてが書き込み不可)
> としておけば、
> 一般ユーザーは(man コマンドを使わずに) cat ページを変更したり、
> 他の(関係ない)ファイルを cat ディレクトリに置いたりすることができなくなる。
> man コマンドが suid されていない場合、
> すべてのユーザーが cat ページを cat ディレクトリに置けるようにしたいのなら、
> cat ディレクトリのモードを 0777 にするべきである。

「モードは 0755」「モードは 0644 または 0444」と「を」を「は」に
変えた方が、意味をとりやすいし、読みやすいと思います。

「一般ユーザーは(man コマンドを使わずに)」と「他の(関係ない)
ファイルを」のカッコは、「この補足はあった方がよいか、ない方が
よいか、わかりません。あった方がよいとお考えなら、カッコを取って、
使ってください」の意味でした。われながら、カッコをいろんな意味で
使ったものです。理解していただけなくても、仕方がありません。
なお、カッコ付きで使う場合は、前後の空白をお忘れなく。

「すべてのユーザーが cat ページを cat ディレクトリに置けるように
したいのなら」は、わたしの提案ですが、「... 置けるようにするには、
置けるようにするなら」ぐらいでよいのではないかと、今では思って
います。それに合わせて、「0777 にするべきである」は「する必要がある」
に戻した方がよいかもしれません。

> .\"O .SH "HTML PAGES"
> .\"O Man will find HTML pages if they live in directories named as
> .\"O 'html' followed by a section extension.  The last file extension is
> .\"O expected to be ".html", thus a valid name for an HTML version of the
> .\"O .BR ls (1)
> .\"O man page would be
> .\"O .IR /usr/share/man/htmlman1/ls.1.html .
> .SH "HTML ページ"
> .B man
> コマンドは 'html' の後にセクション番号が続くような名前を持つ
> ディレクトリの中に HTML 版の man ページがあれば、それを見つけ出す。
> ファイル名の末尾に付く拡張子は、当然ながら、".html" である(拡張子は ".html" でなければならない)。

これもわたしが提案した訳ですが、自分でも気に入っていません。
「'html' の後にセクション番号が続くような名前を持つディレクトリ」が
もうちょっとすっきりした訳にならないだろうかと思っています。

  'html' の後にセクション番号が続くような名前のディレクトリの中に ...

  'html' プラス 'セクション番号' という名前のディレクトリがあって、
  その中に HTML 版の man ページが存在すれば、man コマンドは
  その man ページを見つけ出す。

何かよい案がないでしょうか。

  ファイル名の末尾に付く拡張子は、当然ながら、".html" である
  (拡張子は ".html" でなければならない)。

この部分は、is expected to be を二通りに訳してみただけです。
どちらか一方を使ってください。このほか、「ファイル名の末尾に付く
拡張子は ".html" にすることになっている」という訳も考えました。

> .SH "MAN ページの検索パス"
> .\"O .B man
> .\"O uses a sophisticated method of finding manual page files, based on the
> .\"O invocation options and environment variables, the 
> .\"O .B /usr/share/misc/man.conf 
> .\"O configuration file, and some built in conventions and heuristics.
> .B man
> はマニュアルページをみつけるために洗練された方法を用いる。
> マニュアルページをみつけるために、起動オプション・環境変数・設定ファイル
> .B /usr/share/misc/man.conf 
> ・プログラムに組み込まれているこれまでの伝統的な検索法や
> 発見的な方法が使われる。

最初の文と二番目の文がうまくつながっていない気がします。
文末に「のである」を付けるだけで、よいのかもしれません。

それに、元訳が項目を全部「・」でつないたのも、荒っぽすぎたかも
しれません。

  man はマニュアルページを見付けるために洗練された方法を用いる。
  すなわち、起動オプションや環境変数、設定ファイル /usr/share/misc
  /man.conf、さらにプログラムに組み込まれた伝統的な検索法や発見的な
  検索法を合わせて使用するのである。

あるいは、based on を生かして、

  man はマニュアルページを見付けるために洗練された方法を用いる。
  この方法は、起動オプションや環境変数、設定ファイル /usr/share/
  misc/man.conf、それにプログラムに組み込まれた伝統的な検索法や
  発見的な検索法に基づいている (or を利用している)。

> .B man
> の引き数
> .I name
> にスラッシュ
> .RB ( / )
> がある場合は

訳文だけ出しましたが、「ある場合は、」と読点があった方がよいでしょう。

> .\"O But in the normal case where 
> .\"O .I name
> .\"O doesn't contain a slash,
> .\"O .B man
> .\"O searches a variety of directories for a file that could be a manual page
> .\"O for the topic named.
> しかし
> .I name
> にスラッシュが含まれていない通常の場合、
> .B man
> は指定された名前のマニュアルページになるファイルを
> いろいろなディレクトリで検索する。

やっぱり could を生かしたいと思います。

  man は指定されたトピックについて、そのマニュアルページになりそうな
  ファイルをいろいろなディレクトリで検索する。

あるいは、

  man は指定されたトピックについて、そのマニュアルページの候補になる
  ファイルをいろいろなディレクトリで検索する。

たまたま「候補」という訳語を思いついたので、書いてみました。
今のままでも十分と言えば、そのとおりです。

> .\"O Furthermore, the 
> .\"O .B MANPATH_MAP 
> .\"O statements add to the search path depending on your command search path
>    ---- (中略) ----
> .\"O .B man
> .\"O looks at the 
> .\"O .B PATH
> .\"O variable and adds the corresponding directories to the manual page
> .\"O file search path.  Thus, with the proper use of

> .B man
>> .B PATH
> 変数を調べて、(
> .B MANPATH_MAP
> で指定されている)対応するディレクトリを man ページファイルの検索パスに
> 追加するのである。

ここも、カッコの後ろに空白がありません。

この (MANPATH_MAP で指定されている) のカッコも「補足した方が
よいかどうか、ご判断ください」のつもりでした。もし、カッコ内を
使わないなら、「それに対応するディレクトリを」と「それに」を
入れた方がよいかもしれません。

> .\"O In addition, for each directory in the command search path (we'll call
> .\"O it a "command directory") for which you do
> .\"O .I not
> .\"O have a 
> .\"O .B MANPATH_MAP 
> .\"O statement,
> .\"O .B man
> .\"O automatically looks for a manual page directory "nearby"
> .\"O namely as a subdirectory in the command directory itself or
> .\"O in the parent directory of the command directory.
> なお、コマンド検索パスのディレクトリ
> (「コマンドディレクトリ」と呼ぶことにする) に対して
> .B MANPATH_MAP
> ステートメントが\fI存在しない\fR場合、
> .Bman
> はそうしたコマンドディレクトリの一つ一つに対して、
> マニュアルページがあるディレクトリを自動的に「近隣の場所」で
> 検索する。「近隣の場所」というのは、コマンドディレクトリ
> そのものやコマンドディレクトリの親ディレクトリにある、サブ
> ディレクトリといった場所である。

「.Bman」は B と man の間に空白がありません。

「近隣の場所」はとりあえず思いついた訳語です。もっとよい訳が
あれば、差し替えてください。

> .\"O In each directory in the search path as described above, 
> .\"O .B man
> .\"O searches for a file named
> .\"O .IB topic . section\fR,
> .\"O with an optional suffix on the section number and 
> .\"O possibly a compression suffix.
> .\"O If it doesn't find such a file, it then looks in any subdirectories
> .\"O named
> .\"O .BI man N
> .\"O or 
> .\"O .BI cat N
> .\"O where
> .\"O .I N
> .\"O is the manual section number.

> 上記の検索パスにある各ディレクトリにおいて、
> .B man
>> .IB topic . section\fR,
> という名前のファイルを探す。
> このセクション番号には (1x の x のような)
> 接尾辞があってもよいし、圧縮ファイルであることを示す拡張子が
> さらに続いてもよい。
> このようなファイルがみつからない場合、
> .BI man N
> または
> .BI cat N
> という名前の全てのサブディレクトリを検索する。

最後の文ですが、「man は manN または ...」と、主語を入れた方が
よいと思います。

> .\"O If the file is in a 
> .\"O .BI cat N
> .\"O subdirectory, 
> .\"O .B man
> .\"O assumes it is a formatted manual page file (cat page).  Otherwise,
> .\"O .B man
> .\"O assumes it is unformatted.  In either case, if the filename has a
> .\"O known compression suffix (like
> .\"O .BR .gz ),
> .\"O .B man
> .\"O assumes it is gzipped.

> ファイルが
> .BI cat N
> サブディレクトリにある場合、
> .B man
> は整形済みの man ページファイル (cat ページ) であるとみなす。
> それ以外の場合、
> .B man
> は未整形の man ページであるとみなす。
> どちらの場合でも、ファイル名に
> .RB ( .gz
> のような) 既知の圧縮ファイル拡張子が付いていれば、
> .B man
> は gzip されたファイルであると考える。

ものすごく細かいことですが、最初と三番目の文には「それを」を入れた方が
よいのではないでしょうか。二番目の文もちょっといじりたい。

  ファイルが catN サブディレクトリにある場合、man はそれを
  整形済みの man ページファイル (cat ページ) であると見なす。
  それ以外の場合は、未整形の man ページと見なすわけだ。
  どちらの場合でも、ファイル名に (.gz のような) 既知の圧縮
  ファイル拡張子が付いていれば、man はそれを gzip された
  ファイルであると考える (ここだけ「仮定する」でもいいですね)。

-- 
長南洋一




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