[JM:02797] Re: [POST:DP] GNU diffutils 3.8 cmp.1

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2021年 8月 4日 (水) 20:25:57 JST


On Wed, Aug 4, 2021 at 7:30 PM IIJIMA Hiromitsu
<delmo****@denno*****> wrote:
>
> いいじまです。
>
> > > [原文]
> > > .SH NAME
> > > cmp - compare two files byte by byte
> > > [訳文]
> > > .SH 名前
> > > cmp - 2 つのファイルのバイト単位による比較
> >
> > 「〜のバイト単位での比較」でしょうか。
> >
> > 「バイト単位による比較」という言い方はあまりしないと思います。
> > 説明の最初の文の訳も「バイト単位で比較します」になっていますし。
>
> こちらも先ほど投げたdiffの場合と同様に
> 「cmp - 2 つのファイルをバイト単位で比較」
> を推しておきます。
>
> > > [原文]
> > > .PP
> > > If a FILE is '-' or missing, read standard input. Exit
> > > status is 0 if inputs are the same, 1 if different, 2 if
> > > trouble.
> > > [訳文]
> > > .PP
> > > FILE に '-' が指定されるか、 あるいは未指定であった場合は、
> > > 標準入力からの読み込みが行われます。 終了ステータスは、
> > > 入力ファイルどうしが一致していれば 0、 異なっていれば 1、
> > > 何か問題が発生すれば 2 です。
> >
> > 「入力ファイルが同じであれば 0」
> > 比較をしているので、「一致」よりは「同じ」かなと思いました。
>
> 私はmatsuandさんの訳文通り「ファイルどうしが一致」を推します。
> 「ファイルが同じ」だと、意図的に1文だけを切り取ってきた場合に
> 「物理デバイス上の同一の実体を指し示している(具体的には、
> iノードが同じ)」という意味にも曲解できてしまいます。
>
> そこで原文を見ると、対応する原文は単に「the same」ですが
> これは「inputs」が「input contents」の略として機能していて、
> しかもsameにきちんとtheがついているからこれで大丈夫なのです。
> 確証はありませんが、この「the」を抜くだけで意味が完全に変わって
> しまうと予想します。
>
> 一方で日本語では、「input contents(複数形)の的確な訳文だが、
> inout content(単数形)の意味には絶対にならない」という条件を
> 満たす文章は私の知る限り作成不能です。
> もちろん、「the sameの意味だがsameではない」も不可能です。
>
> それならば無闇に直訳するのではなく、正確な意味を紛れずに伝えられる
> 訳文を選択すべきだと思います。

たぶん自分が一から訳していたら、「内容が同じ」という表現を使うのかな
と思いました。コメントしたときに、暗黙のうちに「内容が」という点を
仮定していたのだと思います。

そもそも「ファイルが一致」という点であいまいですね。
最初に読んだとき、同じファイルというわけではないな、と思って
コメントするに至りました。こういう受け取り方をしたという点だけ
最後に書いておきます。


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