作家向け文書

はじめに GuidanceForAuthor

奥行きzと時間軸t

コミックの各コマには奥行きと時間軸があります。

奥行きとは、キャラクターの重なり順序とも言いかえることができて、CSS上ではzindexと同じ意味です。

時間軸はストーリー上での時間の流れの順序で、読者がフキダシやキャラクターを目で追う順序とも言えます。コマのデータを時間軸順に並べれば、台本を読むのと同じになるイメージです。

これらをコミック上で正しく並べるために、奥行きzと時間軸tが用意してあります。奥行きに関してはエディタでビジュアルに操作している限り問題ありません。しかし、コマの外観だけを見て制作すると、時間軸は必ず正しく並ぶというわけではありません。時間軸を意識することで、より違和感のない漫画ができるとぺったんRでは考えています。画像がきれいに表示されない環境や読み上げソフトなどを使った場合は、特に効果があるはずです。

ユニークな奥行きデータ作成

ページ内で同じzindexを持っては意味がありません。そこでzが重ならないようにデータをユニークに作成する必要があります。

ユニークな時間軸データ作成

  • コマ単位でtを順序づけ。
    • コミック表示など複数のコマが表示される場合は、コマ番号tからのオフセット
    • 例えば、コマ1にオブジェクトが4つあるとき、コマ2のtは4から始まる。
    • コマ2に6つのオブジェクトがあるなら、コマ3のtは10から始まる。
    • コマ3に添付されたコマ絵のtが2なら、コマ3のt(オフセット)10+2で12
      • まぁ、ここはクライアントが好きにしていい話か。別に1-2とか2-3で管理してもいいけど。
  • tは0から始まる
  • コマpanels内でコマ絵panel_picturesとフキダシ枠speech_balloonのtは重なっちゃだめ。両者は同じレベル。
    • ただし、フキダシ枠speech_balloonの中にあるセリフspeechesは一つレベルが下。セリフspeechesのtは一つのフキダシ枠speech_balloonの中でユニーク。ほとんどのフキダシにはセリフスペースは一個しかないから、多段フキダシを除けばspeeches.tは常に0。