ブックレビュー・ガイドライン(訳)

http://slashdot.org/book.review.guidelines.shtml の翻訳です。
日本でそのまま使えそうな部分はひととおり訳してあるつもりですが、続きをやりたい人がいればどうぞ。
また、スラッシュドットジャパンでは、 ここに挙げられた提案の半分でさえも満たされたことはありません。
ですから、このガイドに合わないレビューはダメだということではなく、 あくまで良質のレビューを書きやすくするヒント集として参考にしてください。

序文

スラッシュドットでは読者からのブックレビューをお待ちしています。 特に関心が高いのは、プログラミング、コンピュータセキュリティ、技術史、その他 (たとえば SF, サイバーパンク、等々)アレゲの名にふさわしい、あらゆるジャンルの本です。

獲物を見つける

スラッシュドットのレビューでは幅広いジャンルの本を扱っていますので、 レビューしたいと思っている本が以前に取り上げられていないかどうか、 検索エンジンで確認してみてください。特別な理由がない限り、既にレビュー された本を選ばないようにしましょう(Google で「タイトル + スラッシュ ドット」を検索するのが確実)。もし何人かが同じ本のレビューを投稿 した場合には、複数採用することもありますし、組み合わせた要約を載せる こともあります。

選ぶ際には、旬の本(「Perl 7 プログラミング」とか。もし出たらの話ですが)か、 時期に関係ない本(無名の SF 古典など)にしてください。 ただ、一般受けのする本で主要メディアに書評がたくさん載るようなものの レビューは控えておいたほうが良いでしょう。

古い本をレビューする場合は、それだけ高いハードルが課されることになります。 既存の書評と比べてもなお掲載すべきだという、十分の理由が必要になるからです。 つまり、「ニューロマンサー」はレビューしないでいただきたいということです。 とはいえ、「ニューロマンサー: 25 年の軌跡」(オリジナル登場人物による シチュエーションコメディの未発表デモ DVD と William Gibson の DNA 付き) ((実在しません。ご安心ください。))なら問題ありません。 限定版や注釈付き版、再刊、回想録といったものが出れば、古い本をレビュー する意義が出ることもあります。ただし、以前との違いや改善点、経緯などを しっかり含めましょう。元の本に関するレビューだけではいけません。

検討と構想

批評しようとしている本に関してメモを書き、どういうアプローチを採るか決めます。 この際、手元にその本を持っていれば自明なことでも、 そのレビューしかない人にとっては必ずしも明らかだとはいえない、 という点を覚えておきましょう。以下は、ノンフィクション作品の レビューを組み立てるのに役立つ質問です。

  • 何に関する本? どういう分野?
  • 時が過ぎてもなかなか古びないだろうか?  改訂版や新版をレビューする場合(そして旧版も参照できる場合)には、何が追加され何が除かれたか?
  • タイトル通りの内容だろうか?(たとえば「初心者のための BingoWidgets 入門」なら、 BingoWidgets について何の経験も積んでいない一般的な読者に適切な説明か?  それとも実際には実務経験がなければ前書きさえ理解できないだろうか?)  これは通常、タイトルが文章に最適でない場合にしか書く意味のないことです。 たとえば、内容をまったく過小あるいは過大に評価しているときですね。
  • その本の情報を活用するにはどういう経験レベルが必要か?  この本はどういう人が読むと役に立つか?  同じ分野を扱った、バイブルといえるような本が既に存在しているか?
  • 読みやすく、しかも技術的に正しいか? 言葉遣いは堅苦しいか、くだけているか?  使われている例は分かりやすいか?
  • 図表があるか? また、適切で、よくできているか?
  • おまけがあるか? たとえば補足情報やサンプルコードの入った CD-ROM など。その便利さ具合は?
  • 何が足りない? 説明図があれば、索引がもっと良かったら、あるいは 実場面への応用を扱った章が最後にあれば、もっと良かった?

コンピュータ関連の本をレビューするなら、物事を丁寧に説明していきましょう。

  • その、リレーショナルデータベースアプリケーションフレームワークマネジメントシステム デフロブノッディケイターって何? 草食、肉食?  いきなり専門用語や略語を使うのではなく、ちょっと意味を説明したり、 Wikipedia などに適切な情報があればリンクしたりしてください。 同様に、奇抜な表記や当て字なども、特別の事情がなければ避けましょう。
  • どういうハードおよびソフトウェアを扱う想定か?(ソフトウェアに関する本なら、 どの OS が取り上げられているか? 仕様非公開のゲーム機ハックに関するものなら、 特定の時期に出た製品でしか使えないか?)みんながみんな Microsoft Windows を Intel 系デスクトップで使っているとか、Debian GNU/Linux をソーラー手作り腕時計で 使っているなどと思い込まないようにしましょう。意味不明にならないよう、 具体的に書いてください。
  • ソフトウェアに関する本であれば、そのソフトウェアがどういうライセンスで出ているか?  何円ぐらいするものか?(ライセンスと値段はプラットフォームごとに違うか?)
  • ソフトウェア関連書籍をレビューする際には、もうひとつ: スラッシュドットの読者が 商用製品と同様、フリー、およびオープンソースなソフトウェアにも興味を持っている という点を忘れないでください。その両方に触れるようにしましょう。レビューで 扱う本が高価なパッケージソフトに関するものであれば、少なくとも最後に一言、 もう少し安い類似製品があるとか、フリー/オープンソースなものがあるかどうか、 また今回のパッケージがどれほど価格に見合う価値のあるものなのかについて 言及してください。

どの本にも言えることですが、自分がそれをレビューしようと思った理由や、 その分野およびジャンルにおける自分の経歴、 その本で取り上げている領域の基礎に興味を持った人が見ておくと良い情報源 について、しっかり説明してください。 最初に何を期待していたか説明しておけば、レビューの意味がはっきりするでしょう。 たとえば OS X の「初心者向き」な本を読んでも、OS X 仙人と本当の初心者では 受け取り方がまったく異なるかもしれないのですから、そこに至る経緯や 期待値を示さずに誉めたり叩いたりしてはいけません。

  • 同じ著者や、同じ出版社、同じシリーズの作品を前から気に入っていたか?
  • 職場で特定のコンピュータシステムがどうしても必要になって、 それを実装するために入門書を買ったとか?
  • だれかに薦められて読んだ?

フィクション作品は、こういう所から始めると良いでしょう。

  • その物語は、いつ、どこの出来事か?  別の宇宙とか、現代だとか、何千年もの期間だとか、一日の出来事だとか。
  • この本はシリーズの一部だったり、既存の架空世界とつながっていたりするか?
  • 分かりやすい二大対立軸があるか、あるいは複雑な抗争の歴史か?
  • 地の文はどういうスタイルか?  ホラー調? 無機質? おちゃらけ? ラリってて支離滅裂?
  • 登場人物を気に入ったか? どういうところがリアル、またはウソ臭いか?  躍動感が感じられた(感じられなかった)のはどういう点か?
  • だれの視点で語られるか? それは地の文にどういう影響を及ぼしているか?
  • スピード感は十分か? 読み進めるのが辛い部分もあったか?
  • 同じ著者や同じジャンルの作品を彷彿とさせる(または似過ぎている)か?
  • 目を見張るヒネリがあったか? 伏線や話の運びに齟齬がなかったか?  オチは満足か?(もちろんネタバレは、なしの方向で)

書き出す

本を読み、メモを取り終えてしまえば、レビューを書くのは 一番簡単な部分かもしれません(ただし、以下にある投稿の仕組みや 文体に関する指示を前もって読んでおくならばの話ですが)。 スラッシュドットのブックレビューを書くのは楽しいはずですし、 そのレビューを読むのも楽しいことであるべきです。 語りかけるように、しかし真剣に書きましょう。ちょうど、 本の印象を教えてほしいと頼まれて知人に書く手紙のようにです。

それと同時に、本の要約ではなくレビューを書くようにしましょう。 本の内容も説明するのですが、それだけではだめです: レビューのキモは、本を評価する深い洞察にあります。 MySQL インタフェイスに関する章があるかどうかというだけではなく、 それが本の価値をどのように高めたり低めたりしているかを指摘すべきです。 類書と比較し、期待どおりだったかどうか説明し、批評、分析するのです。

同じ理由から、ページ番号が間違っていないとか、 余白がしっかりあって読みやすいとか言ってダメダメ本まで擁護する必要はありません。 自分を批判的に見せようとして、 素晴らしい本だと思いつつ細かな過誤をあげつらう必要もありません。 レビューは、それを読んだ人がその本全体に関するあなたの印象を知ることができ、 自分にも役に立つか、面白いか、と考えるヒントになるべきなのです。

では書き出しましょう。コーヒーマグ、ティーカップ、あるいは注射器にカフェインを満たしてから、 レビューを打ち出し、そして送信するのです: 我々としては、送信されたブックレビューは 公表を意図したものであり、編集のうえで公開する権利が与えられているものと みなします(以下に概説されているとおりです)。

Here are some notes on style, mechanics, legalities, etc. to bear in mind -- this isn't as short a list as we'd like it to be, but reading these guidelines completely before you start writing will make it far more likely your review will run; reviews which ignore these guidelines may be declined without explanation.

  • まず重要な点から: あなたはスラッシュドットに送信することによって、 そのレビューが自分の作品であり、初出であり、 将来発効するものも含めたいかなる契約関係によっても抵当に入れられていない旨、 表明することになります; 加えて、スラッシュドットに対してレビュー公開の許可を 与えることになり、これには編集チームで必要または適切と思われる加工編集の許可も 含まれます。(大きく手を加える際にはメールその他の手段で相談いたします。) もしその本を以前にどこか個人ホームページ以外(たとえば Amazon)でレビューした ことがあるなら、スラッシュドットに送るレビューはそれとは本質的に異なるものに してください。



  • We can't publish original material without knowing a working email address for the submitter -- please supply your email address and phone number along with any other contact information you feel appropriate. (The URL to your homepage is not sufficient.) If you are on IRC or an instant-messaging system, and don't mind being contacted that way, it's appreciated if you supply that sort of information too. (Like "I'm frequently using IRC on EFnet, my nick is 'hamburglar,' and I can also be reached by shouting from the base of the redwood tree in which I reside / protest.") Please indicate your preference with regard to email privacy, too: do you want your email to appear publically? Appear, but obfuscated? Not appear at all? Feel free to include a note like PLEASE NOTE -- Please only print my obfuscated address! and we'll do our best to honor your wishes.



If you'd like to be on our list for occasional free books for review, include a U.S. mailing address as well.



  • 重要: レビューしようとする本の著者や出版社と自分との間に (いち読者として以上の)関係がある場合は、それを明らかにしてください。 これは何も、「ぼくの弟、つまり作者が、このレビューを書くようにと 一億円くれたあとで、いま銃口をぼくの背中に押しあてながら 自作の Amazon レビューを見せてます」という場合に限りません。 「私はかつてこの出版社に勤めており、本書でもネットワークに関する 章を三つほど技術面から監修した」とか、「著者は俺の親友だ」 というものも含みます。自分で必要最低限だと思うよりも詳細に告白しておいた ほうが、実際の必要より少なく申告するよりは良いでしょう (なくてもいい情報は、いつでも編集サイドで消せるのです; 関係が不適切かと思われる場合には、こちらからお知らせします。)



  • Plan to write a review of 800-1200 words. There is no formal length requirement, but reviews of much less than this frequently don't have enough information to let a reader know if a book is even worth investigating. (We ask many more submitter to lengthen their reviews than to shorten them.) You're free to write more than 1200 words, too -- some books demand it -- but be cautious that a longer review means more and better information, not just a higher word count. In the end, the book you're reviewing needs to be the guide. Remember, most readers will have less knowledge than you do in your area of expertise -- take some time to bring them up to speed.



  • 主語述語のある文として書き、段落を論理的な順番に並べてください; すなわち、章の見出しに注釈を付けて羅列しただけのリストにはしないでください、ということです。 章や部ごとに均等な字数を使う必要などありません; ひたすら形式的にコツコツ並べていく(「第一章が X を扱っている一方、 第二章は Z について掘り下げ、続く第三章が Q……」)のではなく、 意味合いの面から各章をまとめたり並べ替えたりしましょう。 自分が一番やりやすいように配置して構いませんが、 目次にある順番どおりに進んでいくのは、たいてい最善ではありません。 どの章が最も重要でしょうか? 順番は離れていても 同じような話題を扱った章がありませんか?

    レビュー本文が箇条書きのようになってはいけません。 (また、本の目次をレビューに含めないでください; オンラインで参照できて、 それが特に参考になるのであればハイパーリンクを含めても構いませんが。)

    綴りや文法、句読点などの正確さを追求し(意識しながら査読し)つつも、 些細な点で時間を取られ過ぎないようにしてください。(送信前に スペルチェッカぐらいは、かけておいていただきたいものですけど。) もしも自信がなくて踏み切れないとか、英語が母国語じゃないといった場合には、 友人にアドバイスをもらったり校正してもらうのが良いでしょう。 スラッシュドットに送信された状態で欠点として最もありがちなのは、 コンマを使えばいいのにカッコを使いすぎていることです; コンマを嫌わないでください。

    オンラインには素晴らしいスタイルガイドがあります; いまのお気に入りは Jack Lynch's Guide to Grammar and Style です。Jack が私と違うことを言っているなら、彼のほうを信じてください!  Strunk と White の "The Elements of Style" はリアル書籍のお気に入りです。 あなたにもひどく愉快な読み物となることでしょう。

    大規模な改訂が必要な場合にはメールで取り扱うこともできますが、 スラッシュドットのシステムに投稿する正式な方法は、ウェブフォームです。

  • 販促活動の一環と受け取られないように注意してください。こういうことです:
    • 紋切り型の売り文句(「目からウロコの情報満載で、 かゆい所に手の届く、ズバリ解決のお助け本です」)は避けましょう。 ふつうに書いてください。
    • 感嘆符(びっくりマーク)や誇張法は、ほどほどに。 (「本書はあらゆる開発者が仕事机に常備しておくべき一冊です!」って言われると、 なんだか「お客さん、お目が高い!」とでも言われているようですよね。)
    • 最上級や激しい形容詞に用心しましょう。 本について「この上ない」と言ったり、その分野において「現時点で最良の」と言ったりするのは、 実際に対抗馬となりそうな本と比較するのでない限り、やめてください。 賞賛や愚弄のことばには、他にもほとんど根拠を示さず使われることの多いものがあります: ただ単に「素晴らしい」「薄っぺら」「つまらない」等々と呼ぶのではなく、 そういう品質を実証する具体例を、本文から提出するようにしてください。
    • 自分を少し遠くから見てみてください。ひとつひとつは気の利いた修飾語でも、 あまり多いと修飾語のごっちゃ煮状態になってしまいます。 特に強調の「とても」「すごく」あたりは、削ったほうがたいてい良くなります。
    • 修辞的な質問は、少量なら良いのですが、大量に使うと毒です。 ひとつのレビューに何度も出てくると息苦しく感じますし、馬鹿っぽく聞こえます。 (訳注:「ですよね」「ではありませんか」「でしょうか」など、日本語では特に多いのではないでしょうか?)

  • Please use simple HTML to write your review. Use <p> tags to separate paragraphs, not <br> tags or doubled <br> tags. Use <cite> tags to distinguish book titles ("Great Escapes: How I Made It Through Zelda Alive"), including around abbreviated versions of the title ("Escapes"), rather than <i> tags, quotation marks, underlining, asterices, or other means.

  • Use quotation marks around chapter and section titles; remember that the title of chapter 5 could be "Applying Bingo to Wingo," but it's not "Chapter 5: Bingto to Wingo."

  • ワープロソフトやウェブページ作成プログラムは、互換性のない変更を しょっちゅうやらかしてくれます。送信時には気付きにくいような、 「スマート」(くにゃっとした、ブラウザによってはレンダリングできない) 引用符を使うとか、勝手にスペースを入れてしまうとか。 ここで提案: 単純なテキストエディタを使いましょう、kedit, gedit, nano (以上はフリー OS において)、あるいはメモ帳や類似のエディタ (Microsoft Windows において)などです。どうか、自分の手元に コピーを残しておいてください -- マーフィーの法則は今も元気に生きてます。 タレコミフォームをテキストエディタとして使わないでください。 フォームは、エディタとしてはちゃちな(データのなくなりやすい) ものに過ぎません。

  • Use American-style ("illogical") quotation marks. That is, place commas and periods inside quotation marks.

    "Jump into the air again, but smiling," he whispered, twirling the baton menacingly.

  • Hyphenate compound modifiers (with the general exception of words ending in "y"). Examples:
    • half-height layout (not "half height layout")
    • step-by-step explanation (not "step by step explanation")
    • 15-page chapter (not "15 page chapter")
    • Chicago-based chain of coffee shops (not "Chicago based chain of coffee shops")

  • Unless your Net access is severely limited, submit your review through the Slashdot submissions page. Select "Book Reviews" from the drop-down menu, and an appropriate topic from the list. Paste in your HTML text (select "HTML formatted" from the box under the text area), and then preview: you should see a form on the preview page for you to include the ISBN number, publisher, and other details which will help readers locate the book for themselves. Go ahead and tap that information in -- please don't include it separately in the body of your review.

    You'll see there's a "Subject" field as well as one for labeled "Book Title." The reason that both are included is simply that some books' full titles (main title and subtitle together) are so long they won't fit into the space alloted on Slashdot for the review's headline. So, we've broken it down like this:

  • Subject -- This space is for the book's main title. For instance, if you reviewed "Going Critical: How The Nuclear Energy Lobby Has Hidden The Dangerous Truth About Giant Rats in Nevada", just type "Going Critical" into this space. Please don't label it further, as in "Book Review: Going Critical" or "Arthur Previnger's "Going Critical," or assign a creative title like "A Scathing Critique of the Nuclear Lobby's Rodent Program."

  • Book Title -- This is the place to put in the long version (if there is one) of the book's title ("Going Critical: How The Nuclear Energy Lobby Has Hidden The Dangerous Truth About Giant Rats in Nevada") or to simply repeat the title if it's short to start with ("Jaws").

  • This form also asks for your rating: this rating should be an integer from 1 to 10, along the following scale:

    1. Execrable. Possibly fit for lining cages. Only a truly bad book should ever get a 1, and the review should justify this well.
    2. A thoroughly bad book, but not perhaps quite so bad as to deserve a 1.
    3. A "3" book might have flashes of good, but is one you're disappointed with in most respects
    4. Mediocre; it may have some redeeming qualities, but they're overshadowed by the flaws, or is simply mis-aimed. A book might rank a "4" but still be worthwhile for particular readers.
    5. Neither terrible nor terribly good, but with enough good points to make it useful for a fair number of readers.
    6. Decent and useful (or enjoyable), but difficult to strongly recommend for reasons outlined in the review; run of the mill.
    7. A good book; better than merely adequate, though not outstanding.
    8. Very good.
    9. Outstanding, but with enough shortcomings that a perfect score would be stretching things.
    10. Excellent; unsurpassed in its niche, a classic work. A review which makes a book sound merely Good should not be paired with a "10" rating.

      This number is rough, and will reflect the weight you assign to every aspect of the book -- from its title, to whether the index is helpful, to whether you think it will still be worth reading in 2, 5 or 50 years. What's most important is that this rating reflect the content of your review. Most books worth reading will cluster in the upper half of this range.

  • スラッシュドットのブックレビューは、本文がふたつに分かれています: 前半は段落ひとつだけの紹介文で、トップページに出ます; 残りの部分は読者が「続きを読む」をクリックしたとき、 前半と一緒に表示されます。 このことを念頭に置いてレビューを組み立てましょう; 読者を引き留めようとして、本のタイトルや性質、主眼点を 謎めかしすぎることのないようにしてください。 紹介文(だいたい最初の 100-125 語 [日本語では約 400 字程度か!])で、 少なくとも本の種類やタイトルは明らかにしておきましょう。

    タイトルに初めて言及する際には、表紙か口絵に出ているとおりの 書き方を使ってください。(語呂が悪くなければ、サブタイトルも使いましょう。 ただ、中には手に負えないほど不恰好なサブタイトルもあります。) タイトルが長くて、二回目以降に少し短縮したほうが良い場合もあるでしょうが、 「ロバート・ウォリワンパ: ペナルビアン三世の乱の立役者」を いきなり準備もなしに「ロバ」と呼ぶのはやめてください。

  • このレビューはオンラインで読むためのものですから、その利点を生かしましょう。 関連するリンクとして、その本自体や著者、または同じ話題を扱ったサイトを含めてください。 (さいきんの技術書なら、少なくとも概要のページぐらいはありますし、 かなり凝ったサイトを持つ本もあります。)著者の個人サイトがあると素敵ですし、 そのサイトで自分の関心や著作をひけらかしているときは特に役立ちます。 著者へのインタビューにリンクすることもできるでしょうし、 (特にフィクション作家なら)本格的なファンサイトもあるかもしれません。

    ハイパーリンクを入れるときには、読みやすくしてください。 スラッシュドットの記事にあるリンクは、掲載文だけでなく、 ページ右側の欄にもまとめて表示されます; そういう状況下で可能な限り分かりやすいリンクにすべきなのです。 たとえば:
    • 「作者のウェブサイト http://www.goobernuts.com/index.html をご覧ください」ではなく
    • 「作者のウェブサイト goobernuts.com をご覧ください」にすべきですし、
    • 作者のウェブサイトをご覧ください」とすればもっと良くなります。

  • Speaking of links, please do not include links in your reviews to online bookstores. Slashdot has an linking arrangement with Barnes &amp; Noble; that's why when bn.com carries a particular book, you'll see a link to it at the bottom of the review.

    An exception: if a book is not available from bn.com, make sure your review addresses availability: is it available used? Only direct from the author or publisher, or only from non-U.S. foreign retailer? In this case, a link to an online bookstore that actually carries it is welcome. Lots of good books are not in wide circulation -- help out your readers by telling them where to look. (And if you had to hunt to find a book that everyone should know about, that's probably worth mentioning in your review.)

  • If you would like a small biographical note ("E.C. Ho also reviewed "BingoWidgets 2.0" and has been involved in the BingoWidget community since that fateful trip with Grandpa in 1973.") at the conclusion of your review, please include it. Don't make it too pluggy though, or we'll have to trim. Think 20 or so words; consider including a hyperlink to your own site if you'd like people to reach your C.V. or pet software project.

Have fun, and don't hesitate to ask Tim if you have any questions!

A note for publishers and authors:

Many of Slashdot's book reviews are unsolicited, and many reach our regular reviewers as review copies sent to Slashdot. We can't guarantee that a particular book will be reviewed (since we receive more books, and more reviews, than we can run), but review / advance copies are always welcome to:

Slashdot / OSTG
(Attn: Book Reviews)
3115 Broad St.
Dexter, MI 48130