Millefee 導入手順

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必要環境

Millefeeは Webサーバ上で動作するサーバアプリケーションプログラムです。
そのため、動作させるにはapacheなどのWebサーバが稼動していることが前提となります。
ここでは、Linux環境でapacheが動作しているという前提でMillefeeの導入手順を記載していきます。
なお、Windows環境での導入手順についても今後記載していく予定です。

必要なソフトウェア サーバ側

ruby ver.1.8.0 以上
eruby ver 1.0.0 以上(同等の機能を持つ erb というモジュールもありますがこちらでの動作は未確認です)
また、wma ファイルを再生する場合、別途以下のソフトウェアが必要になります。
※ WMAファイルはcgi内部でmp3形式に変換しながら配信します。
lame
mplayer

必要なソフトウェア クライアント側

一般的なWebブラウザのほかに、WinAMPなどの.m3u ファイル(音楽プレイリストファイル)に対応した、ストリーミング再生が可能な音楽再生ソフトウェアが必要です。
開発者は、WinAMP5.5 Windows Media Player 11 で動作することを確認しています。 また、開発者は、WindowsXP(SP2)、IE6(SP2)、Firefox2.0、WinAMP 5.5で動作確認を行っています。

Millefeeの実行モジュール、およびソースファイルの入手方法

本プロジェクトページから最新版のパッケージを入手することができます。

導入手順 サーバ側

以下、root権限を持ったユーザで作業を行います。

メディアファイルの準備

まず、millefeeが対応している形式に変換したメディアファイルを用意してください。
用意したら、そのメディアファイルをWebサーバが参照できるディレクトリに移動、もしくはコピーしてください。
メディアファイルがWindowsPCに保存されれいる場合でも、Windows共有フォルダをLinuxからmountすることでそのまま使用することもできます。
Windowsの共有フォルダをLinuxからmountするには、Linux端末からrootになった状態で以下のコマンドを入力します。
# mount -t cifs //<WindowsPCのコンピュータ名もしくはIPアドレス>/<共有フォルダの名前> <mountするLinux上のディレクトリ> -o username=<共有フォルダにアクセスするためのWindowsユーザ名>
パスワードが必要な場合には、passwordの入力が求められますので、Windows共有フォルダにアクセスするためのパスワードを入力してください。
例) 192.168.0.101 の 音楽ファイルフォルダを ユーザ名 yamadataro でアクセスし、 /var/myMusic/ にmountする場合
# mount -t cifs //192.168.0.101/音楽ファイルフォルダ /var/myMusic/ -o username=yamadataro

必要なソフトウェアのインストール

《必要なソフトウェア サーバ側》で記載されているソフトウェアを、Webサーバが稼動しているPCに各ディストリビューションごとに用意されている方法でインストールします。
たとえば、fedora系のlinuxではrootになった状態で、以下のコマンドを入力します。
# yum install ruby
# yum install eruby
lame、mplayerは公式のパッケージ配布リポジトリからは入手できないため、livnaなどのパッケージ配布リポジトリを利用します。
yum が livnaを参照できる状態にしたうえで、
# yum install lame
# yum install mplayer
と入力することで、必要なソフトウェアをインストールすることができます。
なお、livnaリポジトリをFedoraから参照できるようにする方法については http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rls=DVFC%2CDVFC%3A1970--2%2CDVFC%3Aja&q=livna+%E3%83%AA%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%88%E3%83%AA&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja を参考にしてください。

apacheの設定

apacheがcgiとして処理可能なディレクトリに、erubyをコピー(シンボルリンクでも可)します。
# cd /var/www/cgi-bin
# cp /usr/bin/eruby /var/www/cgi-bin/

apacheが .rhtmlファイルを erubyで処理できるよう httpd.confを編集します。 以下の3行を httpd.confの適切な行に追加します。
# eruby setting
Addtype application/x-httpd-eruby .rhtml
Action application/x-httpd-eruby /cgi-bin/eruby
追加が完了したら、apacheを再起動します。
# /etc/init.d/httpd restart

millefee の導入

パッケージに含まれる html/millefee、cgi-bin/millefee をそれぞれ apacheのhtmlディレクトリ、cgi-binディレクトリにコピーします。
cgi-binディレクトリに保存されている .rbファイルはWebサーバから実行されますので、Webサーバが動作するユーザアカウントで実行権限を付加してください。
このとき、html/millefee/conf、html/millefee/data/以下のフォルダ、cgi-bin/millefee/confはwebサーバから書き込みができるようにアクセス権を設定してください。
また、これらのディレクトリには必要に応じてアクセス可能なIPアドレスの指定などの設定を httpd.confで指定してください(httpd.confを編集した場合、apacheの再起動が必要です)。

初期環境設定

はじめにログインユーザ、音楽ディレクトリなどの初期設定を行います。
Webブラウザから http(s)://<server名>/<millefeeのhtmlディレクトリ>/config.rhtml にアクセスします。
apacheの設定が正しく完了していれば、初期設定画面が表示されます。

login user

ログインユーザ名(半角4文字以上)

login password

ログインパスワード(半角4文字以上)

html dir

millefeeが保存されているhtmlディレクトリを絶対パスで入力します。

cgi-bin dir

millefeeが保存されているcgi-binディレクトリを絶対パスで入力します。

cgi-bin web dir

webサーバから見たときのmillefeeのcgi-binディレクトリを入力します。http(s)://<server name> 以降のパスを入力します(先頭の / も含めて入力します)。

music-file dir

音楽ファイルが保存されているディレクトリを絶対パスで入力します。
このパスは、URLとしてアクセス可能な場所でなくてもかまいませんが、Webサーバの権限でアクセス可能なディレクトリである必要があります。

music-file ext

音楽ファイルとして認識させるファイル拡張子をピリオドも含めた形でスペース区切りで入力します。なお、現在のバージョンでは対応フォーマットは.mp3、.wmaのみです。

ログイン

初期環境設定画面で正しく入力し、OKボタンを押すと、
done config..
login
と表示されるので、loginと書かれたリンクをクリックし、ログイン画面からログインしてください。
なお、config.rhtml ファイルは、安全のため初期環境設定後にサーバから削除してください。
誰でもアクセス可能な場所にこのファイルを置いておくと、自由にユーザ名などの情報が変更できてしまいます。