Windows 8 64ビット + Microsoft IME + Word 2013 + KGS 点字ドライバ(BM46) で、確実ではないのですが、この現象を確認しました。
確認したNVDAのバージョンは 2013.2jp および jpbranch 開発版ソースコードです。
この現象は、IME をオンにして入力、変換を行い、候補ウィンドウが開き、2番目以降の候補にフォーカスが移動した状態で、Enter を押すと発生しやすいです。しかし、確実ではありません。
Focus Highlight を併用するとわかるのですが、この現象が起きると、Enter を押して候補ウィンドウがクローズしても、フォーカス位置は、クローズする前の候補の位置から変化しません。
NVDA+Tab を押すと「コンポジション エディット (候補内容)」のように、閉じる前のフォーカスオブジェクトを通知します。
このときラップトップ配列 NVDA+Delete を押すと「ナビゲーターオブジェクトに対する位置情報がありません」というエラーになります。
この現象が起きない場合は、候補ウィンドウがクローズすると、Word の文書ウィンドウにフォーカスが戻ります。
これらの状況から、コンポジションのウィンドウがクローズするときのフォーカスの制御に失敗していることが、この現象と関係がありそうです。
なお、日本語設定「日本語版の文字入力拡張」は影響がないようです。
点字設定「段落単位で読む」「可能な場合単語が切れないようにする」なども、この現象とは直接の関係がないようです。
ワードパッドでも再現できるようです。
ALT キーを2回押すと解決するのは、フォーカスオブジェクトがいったんメニューバーに移動して、それから元の編集ウィンドウに戻るからだと思われます。
下記のチケットは、この現象と関係がありそうです。
チケット #31544 IME2010利用時の漢字変換後の点字表示について
NVDA日本語版 2013.2jp リリース候補 2 (130908) について下記のご報告がありました。
過去にいったん修正されたというご指摘なのですが、具体的に対策をした記録がないので、放置されていた可能性もあります。
関連するかもしれない過去の報告:
チケット29976 (日本語入力の確定結果が点字ディスプレイに表示されない)
http://sourceforge.jp/ticket/browse.php?group_id=4221&tid=29976