ソースコードを取得し、ビルドするまでの手順 (Git使用、SourceTree使用)

Outline

ソースコードを取得し、ビルドするまでの手順 (Git使用、SourceTree使用)
SourceTreeのダウンロードとインストール
ソースコードの取得
.NET Framework 3.5のインストール
DirectX9のインストール
Visual Studio 2019のダウンロードとインストール
Visual Studio 2019の初回起動
DTXManiaソリューションを開く
ソースコードをビルドするための準備 (デバッグで使うフォルダへの、スキンファイル等のコピー)
ソースコードのビルドと、デバッグ実行
2回目以降のVisual Studio 2019の起動について
最新のソースコードの取得について (2度目以降のソースのダウンロード)

以下、yyagiが実際に使っている'方法をご紹介します。(実際に使っていない方法は別ページにて説明しています)

(yyagiは、Git(ギット)クライアントとして SourceTree を使っています。また、開発用のIDEとして、Microsoft Visual Studio 2019 コミュニティを使っています。)

なお、以下の説明に出てくるキャプチャ画像において、ライセンス認証前のWindows 10環境を使っています。一連の動作確認を素のOS環境で実施するためだけのために、有償でOS環境を準備するのはもったいないので。悪しからずご承知おきくださいませ。

SourceTreeのダウンロードとインストール

https://www.sourcetreeapp.com/ に行き、Download for Windowsのボタンをクリックする。

利用許諾への同意を求められるので、同意する旨のチェックを入れて、Downloadをクリックする。

インストーラを起動すると、Bitbucket Server又はBitbucketへのログイン認証を求められる。ここを読んでいる皆さんは恐らくどちらのアカウントもお持ちでないと思うので、ここではBitbucketのアカウントを新規登録する手順を説明する →「Create one for free」をクリックする。

ブラウザが開いて「アカウント作成」の画面が表示されるので、使用可能なメールアドレスを入力して「続行」をクリック。

名前(英数記号)とパスワード、CAPCHA認証があるので、それぞれ入力して、「Agree and sign up」ボタンをクリックする。

認証用のメールが送付される。

「Please verify your email address」というメールが届いたら、メールを開いて、「Verify my email address」ボタンをクリックする。

ブラウザに「正しいアカウントを使っていますか？」と表示されるので、「Bitbucket Cloudにサインアップ」のリンクをクリックする。

ブラウザに「まもなく終わります」と表示されるので、ユーザー名として先ほど英数記号で入力した名前を入力して、「続行」をクリックする。 # 「名前」で指定した文字列以外の文字列を使うことができるかもしれませんが、未確認です。

利用アンケートが表示されるので、適当に入力する。

その頃、SourceTreeのインストーラ画面は、このようになっている。ここでの操作は不要。

ブラウザに、Bitbucketへのログイン画面が表示されます。先ほど登録したメールアドレスを入力して「Continue」をクリックする。

パスワードを入力して、「Log in」をクリックする。

もし「アカウントへのアクセスを確認」の画面が出たら、内容を確認して「アクセスを許可する」をクリックする。

「Authentication Successful」(認証成功)の画面が出たら、ブラウザでの作業は完了。

SourceTreeのインストーラの画面が「登録が完了しました!」という表示に変わるので、「次へ」をクリックする。

インストールするツールの選択画面が表示される。Gitは使用するが、Mercurialは使用しないので、Mercurialのチェックを外して「次へ」をクリックする。

しばらく待つとインストールが完了するので「次へ」をクリックする。

Gitで使用するユーザー名とメールアドレスの入力を求められるので、入力して「次へ」をクリックする。

「SSHキーを読み込みますか?」という確認が出るので、「いいえ」をクリックする。この設定は、自分のところでだけコード修正するなら不要なので。

ソースコードの取得

SourceTreeが起動する。まず、DTXManiaのソースコードをダウンロードするために、「Clone」をクリックする。

一番上の入力欄に、ソースコードのありか(リポジトリ)の情報を入力する。具体的には、「https://scm.osdn.net/gitroot/dtxmania/dtxmania.git」と入力する。そしてその入力欄以外のところをクリックすると、2番目と3番目の内容が自動入力される。2番目のところはソースコードがダウンロードされるフォルダ名なので、必要に応じて変更すること。また、「詳細オプション」の「チェックアウトするブランチ」は「master」になっているので、「develop」に変更する。その隣の「クローンの深さ」は0のまま変更しない。ここまで出来たら「クローン」をクリックする。

ダウンロードが始まる。ダウンロードが完了すると、「閉じる」をクリックできるようになるので、クリックする。

しばらく待つと、ダウンロードしたソースコードの変更履歴(これまでのコミット一覧)が表示される。ここまでで、ソースコードのダウンロードは完了。

.NET Framework 3.5のインストール

DTXManiaの一部モジュール(NVorbis)で.NET Framework 3.5を使用しているため、これをインストールします。 Windows10の場合、以下のような操作となります。

OSの設定画面を開き、「アプリ」をクリックする。

「アプリと機能」の一番下にある「プログラムと機能」をクリックする。

「プログラムと機能」の左にある「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックする。

「Windowsの機能の有効化または無効化」で、「.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む)」をクリックしてチェックを入れて、「OK」をクリックする。

ファイルのダウンロードが必要になるので、「Windows Updateでファイルを自動ダウンロードする」をクリックする。

しばらく待つと.NET 3.5 Frameworkのインストールが完了するので、「閉じる」をクリックする。

DirectX9のインストール

DTXManiaの実行に必要なモジュールなので、既にインストール済みのはず・・・ですが、もしまだインストールしていなかったならば、 DTXMania本体(バイナリ)をダウンロードしてzipを展開した時に入っている「DirectX Redist」フォルダに、ランタイムのインストーラが入っているので、これを実行してインストールしてください。

「DirectX Redist」フォルダにある、DXSETUP.exe。これを実行するとDirectX9(ランタイム)をインストールできる。

Visual Studio 2019のダウンロードとインストール

ソースコードの編集とデバッグのために、 Microsoft Visual Studio 2019 コミュニティをダウンロードし、インストールします。

インストールにあたっては、以下の設定を行ってください。

「ワークロード」タブの「.NET デスクトップ開発」にチェックを入れる。続いて・・・

「個別のコンポーネント」タブの「.NET Framework 3.5 開発ツール」と「.NET Framework 4.7 Targeting Pack」にチェックを入れる。そして、「インストール」をクリックする。

Visual Studio 2019の初回起動

注意: Visual Studio 2019の利用にあたっては、Microsoftアカウントが必要です。もしMicrosoftアカウントをお持ちでない場合は、 Visual Studio 2019の初回起動時にMicrosoftアカウントの作成を案内されますので、指示に従ってアカウントを作成してください。

Visual Studio 2019の初回起動時に、Microsoftアカウントでのサインインを求められる。Microsoftアカウントを既に所持している場合は、「サインイン」をクリック。持っていない場合は、下の「作成してください。」をクリック。以下、「サインイン」をクリックした場合の説明。

Microsoftアカウントを入力して「次へ」をクリック。

パスワードを入力して、「サインイン」をクリック。

もしこの画面が出たら、好みの開発設定と、画面の色合いを選択して、「Visual Studioの開始」をクリック。

これで、Visual Studio 2019が起動するようになります。

DTXManiaソリューションを開く

Visual Studio 2019を起動したら、先ほどSourceTreeを使ってダウンロードした、DTXManiaのソースコード(ソリューション)を開きます。

Visual Studio 2019を起動したら、「プロジェクトやソリューションを開く」をクリックする。

$先ほどソースコードをダウンロードしたフォルダ(C:\Users$ユーザー名)\Documents\DTXMania$ にある、「DTXMania.sln」を選択して、「開く」をクリックする。$

先ほどソースコードをダウンロードしたフォルダ(C:\Users$ユーザー名)\Documents\DTXMania$ にある、「DTXMania.sln」を選択して、「開く」をクリックする。

しばらく待つと、DTXManiaのソリューションが開かれる。一番最初に開くときは、少し長い時間待たされますので、気長に待ってください。

ここまでで、DTXManiaのソースコードを開くことができました。(DTXMania本体だけでなく、DTXCreatorやMidiInChecker2などのソースコードも含まれています)

ソースコードをビルドするための準備 (デバッグで使うフォルダへの、スキンファイル等のコピー)

ここまでの操作で、最新版のソースコードを取得することができました。次に、ソースコードをビルド(コンパイル)するための準備を行います。 (これは必ず実施してください。実施しないと、ビルド時にDLLファイルの生成に失敗したりします。)

$ソリューションエクスプローラーの一番上、「ソリューション 'DTXMania' (7 /7プロジェクト)となっているところを右クリックして、「エクスプローラーでフォルダーを開く」をクリックする。すると、エクスプローラーが開いて、ソースコードを格納しているフォルダが表示されます。そこで「RuntimeResources」のフォルダを開いておきます。(このフォルダは、ビルドした結果が最終的に格納されるフォルダとなります。続いて同じように「DTXMania」プロジェクトも右クリックして、同じように「エクスプローラーでフォルダーを開く」をクリックする。すると、DTXManiaのデバッグ用のフォルダが開きますので、「(中略) Documents\dtxmania\DTXMania\bin\Debug\」のフォルダを開いておきます。$

ソリューションエクスプローラーの一番上、「ソリューション 'DTXMania' (7 /7プロジェクト)となっているところを右クリックして、「エクスプローラーでフォルダーを開く」をクリックする。すると、エクスプローラーが開いて、ソースコードを格納しているフォルダが表示されます。そこで「RuntimeResources」のフォルダを開いておきます。(このフォルダは、ビルドした結果が最終的に格納されるフォルダとなります。続いて同じように「DTXMania」プロジェクトも右クリックして、同じように「エクスプローラーでフォルダーを開く」をクリックする。すると、DTXManiaのデバッグ用のフォルダが開きますので、「(中略) Documents\dtxmania\DTXMania\bin\Debug\」のフォルダを開いておきます。

$「RuntimeResources」フォルダの中のファイルをすべて選択して、「(中略) Documents\dtxmania\DTXMania\bin\Debug\」のフォルダに「コピー」する。移動ではありません。これで、デバッグで使うフォルダに、スキンの画像ファイルなど、デバッグ実行時に必要なファイルがコピーされます。$

「RuntimeResources」フォルダの中のファイルをすべて選択して、「(中略) Documents\dtxmania\DTXMania\bin\Debug\」のフォルダに「コピー」する。移動ではありません。これで、デバッグで使うフォルダに、スキンの画像ファイルなど、デバッグ実行時に必要なファイルがコピーされます。

また、同じように、「(中略) Documents\dtxmania\DTXMania\bin\Release\」のフォルダにも、RuntimeResourcesフォルダの中身をコピーしておいてください。

(注意: ソリューションプラットフォームをAnyCPUからx86やx64に変更した場合は、それに対応するフォルダ...「(中略) Documents\dtxmania\DTXMania\bin\x86\Debug\」などにRuntimeResourcesのフォルダの中身をコピーする必要があります)