Hinemosは、複数のコンピュータを単一のコンピュータのイメージで運用管理することを実現するオープンソースソフトウェアです。 ユーザが運用目的ごとにコンピュータをグループ登録し、グループに対して状態監視、ジョブ管理、性能管理、一括制御を行う機能を備えて...
■主な機能拡張
・通知機能の改善
従来の通知方法はイベント出力にひも付き、ステータス表示、ジョブ連動、メール送信を設定する
仕組みでしたが、この構成を改良しました。
イベント出力、ステータス表示、ジョブ連動、メール送信を監視項目別に自由に組み合わせることができ、
より柔軟な通知の設定が可能となります。
・通知方式の拡張
新たな通知方式として、syslog形式で別のノードに通知する機能が追加されました。
これにより、イベント発生時に、別のマネージャへログ転送するといった利用が可能となります。
・非監視対象ノードの設定
リポジトリのノード情報を設定することで、管理対象ノード単位での監視の有効・無効の切り替えが可能となります。
・性能管理機能・リソース監視機能の機能拡張
監視対象ノードのプラットフォーム種別(OSやネットワーク機器など設定可能)をリポジトリ情報として管理し、
この種別に応じて収集項目を設定できるようになります。
・IPv6対応
各監視機能がIPv6に対応しました。
IPv6単独環境や、IPv4/IPv6混在環境での監視が可能となります。
(ジョブ管理エージェント、ログ転送エージェントは未対応)
・動作OSおよび利用OSSの変更
Hinemosマネージャの動作プラットフォームはRed Hat Enterprise Linux 5となります。
同時にJBoss, PostgreSQL, OpenLDAP, Eclipse, syslog-ng等内部で利用するOSSのバージョンを刷新。
■機能追加・仕様変更(機能別詳細)
[ログ転送エージェント]
- 監視対象ログファイルの文字コードの指定を可能とした
[リポジトリ機能]
- 管理対象のノード情報に備考情報を任意に追加可能とした
[監視管理機能]
- 監視機能の情報取得処理(ポーリング等)をマルチスレッド化
[リソース監視機能]
- リポジトリのノード情報で、ポーリングのタイムアウトとリトライ回数が指定可能
[性能管理機能]
- リポジトリのノード情報で、ポーリングのタイムアウトとリトライ回数が指定可能
[パッケージ構成]
- マネージャの設定ファイルを/opt/hinemos/etcディレクトリ配下に集約