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“フレームサーバ” Express5800/S70 分解レビュー

S70の構成パーツ

それではS70の本体を見ていきましょう。

筐体はスチール製のATXミドルタワーで、重量感のあるしっかりとした作りになっています。フロントパネルはNEC製タワーサーバでお馴染みのものが採用されており、5インチベイおよび3.5インチオープンベイには開閉式のドアが付いています。このほかフロントパネルにはUSBポート×2が用意されています。

次にサイドパネルを開いてみます。正面から見て左側のサイドパネルはローレットネジ(手回しネジ)×2で固定されており、ドライバーなしで開けるようになっています。

図左側に背面のケースファンが見えますが、これは山洋電気製の80mmのもの(San Cooler 80)が2個付いています。S70のケースファンはこのほかにフロントに2個付いていますが、すべて山洋電気製の80mmのPWM制御のものが使われています。

5インチ/3.5インチオープンベイと、3.5インチシャドウベイはそれぞれ独立した収納ユニットになっています。以下、これらの収納ユニットを取り外す方法です。

まず図4-Aの手回しネジを外します。次にフロントパネルを外します。フロントパネルを外すには、サイドパネルを開いた状態で図4-Bの3つのツメを外します。フロントパネル右側はシャーシに引っかける構造になっているので、右側のサイドパネルを開く必要はありません。

5インチ/3.5インチオープンベイユニットを取り出すには、フロントパネルを外した状態で、ユニットの上下にあるツメ(図5-A)を押し込み前方に引き出します。完全に引き抜く場合はあからじめケース内側からDVDドライブとFDDのケーブル(信号ケーブルと電源ケーブル)を外しておいてください。

一方、3.5インチシャドウベイユニットを取り出すには、図5-Bの2本のネジを外します。これでユニットを後方にずらして外すことができます。3.5インチシャドウベイユニットにはリアファンと同じ山洋電気製の80mmファンが付いていますので、完全に取り外す場合はマザーボード側のファンコネクタを抜いておいてください。

シャーシのフロントには上記の2つのドライブ収納ユニットのほかに、空冷ファンとスピーカーを固定するためのパーツが付いています。これを外すには、図5-Cのネジを外し、図5-Dのツメを下側に押し下げつつ本体内側に押し込みます。このユニットについているファンも山洋電気製の80mmのものです。

マザーボード

次にマザーボードを見てみます(図9)。MicroATX規格のマザーボードで、拡張カードスロットはPCI Express x16が2本とPCIが2本の計4スロットです。上から

  • PCI Express x16
  • PCI
  • PCI Express x16
  • PCI

という並びになっているので、2スロット厚のグラフィックスカードを2枚まで搭載することができます。X38チップセットを搭載しているのでAMDのCrossFire(2枚のAMD製グラフィックスカードを連係させて3D性能を向上させる機能)が利用できる可能性がありますが、今回は未検証です。

ちなみに、上のPCI Express x16スロットにはツメにインシュロック(結束バンド)が付けてあり、これを引っ張ることでグラフィックスカードから簡単にツメが外れるようになっていました。大きめのグラフィックスカードを装着した場合、スロットのツメに指が届かなくなることがありますが、こうした工夫がされていれば後で冷や汗をかかずに済みます。細かい点ですが見習いたいポイントです。

メモリスロットは4本で、2GBのモジュールを使って8GBまで搭載できます。標準では512MBのECC付きDDR2-800 512MBのメモリが1枚差してあります。

SATAポートは5つ用意されており、マザーボード下端(図左端)に一列に並べられています。あまり一般的ではないレイアウトですが、この位置であれば拡張カードを差したときにSATAポートに干渉することはなさそうです。

なお、ICH9RはIDEデバイスをサポートしていませんが、JMicron JMB368チップを介したIDEポートが1つ用意されており、DVDドライブはここに接続されています。

図10は、マザーボード背面側のI/Oパネルです。付属品のところで紹介したように本機にはPS/2接続のキーボードとマウスが付属しており、I/Oパネルにはそれぞれの接続コネクタが用意されています。また、シリアルポート×2とパラレルポート×1が用意されているのも最近のマザーボードとしては珍しい点です。このほかI/Oポートとしては、USB 2.0ポート×4、LANポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)×1、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク端子×1が用意されています。

CPUクーラー

S70付属のCPUクーラーです。銅ベース、ヒートパイプ、アルミフィンというイマドキの構成のCPUクーラーが搭載されています。3本のヒートパイプは銅製で、ベース接合部の工作精度も高いので、リテールクーラーよりも冷えそうです。このCPUクーラーは専用のバックプレートでマザーボードに固定する方式になっています。ちなみにベースとCPUの接触面には熱伝導シートではなく、グリスが塗られていました。

なお、ファンは80mmのPWM制御のものですが、ファンガードの形状が特殊(ファンの固定金具を兼ねている)なので、ファンだけを交換したい場合は軸径の小さいドライバーか頭の小さいオフセットドライバーが必要になります。

グラフィックスカード

                 

次はグラフィックスカードです。X38はグラフィックス機能を内蔵していないため、S70にはNVIDIA GeForce 8400 GS搭載のグラフィックスカードが標準で組み込まれています。グラフィックスカードのファンに貼られているロゴからも分かりますが、このカードはMSIのNX8400GS-TD256EのOEM品で、グラフィックスメモリは256MB(DDR2)です。出力コネクタは、アナログVGA×1、DVI×1、TV-Out×1の3つが用意されています。

エントリークラスのカードなので3D性能は期待できませんが(それでもチップセット内蔵グラフィックスよりは速い)、Linuxで3Dデスクトップ効果を利用する程度なら十分でしょう。ちなみに、カード自体はロープロファイル対応ですが、ロープロファイル用の取り付け金具は付属していないので、このカードをスリムタイプのPCに流用するような場合は注意してください。


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